召喚士一族の落ちこぼれ長男なのに、過保護な従者が離してくれません!

楓乃めーぷる

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第五章 夢と記憶

65.深く、共に※

 レイディスは俺を慣らすためなのか、しばらく動かずに吐息を奪うようなキスを続けている。
 また魔力を奪われているのか、喪失感と一緒に思考も奪われていく。
 今は、いつものように色々と考える必要なんてない。
 レイディスと一つになっていることが幸せすぎて、俺はねだるように抱きつく腕の力を強めた。

「……ぁ、レイディス……」
「そのようなお顔をしながら、私のことを締めつけて……もっと優しくして差し上げたいのですが、理性が効かなくなりそうです」

 レイディスは片手で髪の毛をかきあげ、情欲を秘めた赤紫の瞳で俺を射抜いてくる。
 その動作と表情もきれいで、背筋がぞくりとする。
 繋がっている部分が疼いて、俺もつられたようにたまらなくなってしまう。

「……ん。俺も、だから。もっと……動いて?」
「……仰せのままに」
 
 俺の訴えに額のキスで返すと、レイディスはゆっくりと律動し始める。

「ぁ、ふぁっ! あ、ぁ……ぅんっ」
「初めてなのに懸命に私を受け入れようとしてくださるのですね? どこまでも純粋すぎて……だからこそ、あなたを染め上げたくなります」
「んぁぁ……そめ……あげる……?」

 俺がぼんやりと聞き返すと、レイディスは優しく俺の髪に触れながら髪をくように撫でてくれた。

「召喚士としての力が強いほど、髪の色が銀色に近いそうです。リサイル様は先祖と同じ銀の髪。銀の髪は魔力の影響を受けやすく、どのような魔力とも相性が良いと言われています」
「髪色が……?」
「はい。私が多く魔力を注ぎ込むと、その影響を受けて銀色に赤紫が混じる。一時的なものですが……私のリサイル様ですね」

 俺の髪に愛おしそうに唇が触れる。
 急に気恥ずかしくなった心を見透かすように、レイディスは俺の弱い部分に触れるように深く中へ進めてくる。

「んぁっ!」
「やはり、この場所がお好きなのですね。では、もっと味わってください」
「も、っと……? ひぅんっ! あ、あぁんっ!」

 自然と声が漏れてしまって恥ずかしすぎる。
 恥ずかしさで口を隠そうとすると、やんわり手を退けられた。
 レイディスも俺の中で大きさを増しているのが分かる。
 嬉しさと恥ずかしさが混ざり、無意識できゅっと中にいるレイディスを刺激してしまった。

「聞いているのは私だけです。もっとあなたの甘い声を聞かせてください」
「う……たえられなく、なったら……口を、ふさいでほし……ぁあっ!」

 俺が言い終わる前に、レイディスは俺を深く求めてくる。
 少しずつ深まっていく動きに、俺は心を乱されていく。
 静寂に包まれていた室内に、俺の声と肌がぶつかる音が広がっていく。

「ぁんっ! あ、あぁっ……ひぁっ、あ、あぁぁっ!」
「とても……素敵です。誰にも見せたくない、私だけの……」

 レイディスの腰がグッと最奥を突くと、目の前がチカチカする。
 ビクンと身体が跳ねて、軽く達してしまった。

「はぁっ……ぁ、ぁんっ!」
「先に達してしまわれたのですか? 次は私もあなたと共に……よろしいでしょうか?」
「んっ……いっしょに……」

 俺の言葉が聞こえたのか、レイディスは満足そうに微笑んだあと一層律動を早める。
 追い詰められるような動きに、俺はますます心を乱されていく。

「あぁっ! レイディス……レイディスぅ……っ、また、いっちゃ……」
「……っ」

 レイディスが力強く最奥を叩いたのと同時に、熱い奔流が吐き出される。
 レイディスも俺のことを強く求めていてくれたのが直に伝わってきて、幸せな気持ちでいっぱいになる。

「ふぁぁっ! あぁぁぁっ!」
 
 俺もまた同時に達してしまい、レイディスの身体を汚しながら中でレイディスを締めつけてしまった。
 この熱さを離したくないと、身体で訴えているみたいだ。
 
「そんなに締めつけられると、更にあなたを求めてしまいますが……よろしいでしょうか?」
「あ……ぅ……」

 俺はまだ中にいるレイディスを感じながら、小さく頷く。
 俺のことを求めてくれるのは……嬉しい。
 
「では、遠慮なく――」 

 レイディスはそう言って、また俺のことを深く求めてくれた。

 +++

 どれくらいの時間が経ったのか分からないけれど、何度か身体を重ね合わせたあとに俺は意識を失ってしまったらしい。
 ゆっくりと目を開くと、隣にレイディスが眠っていた。

「あ……」

 いつも俺より先に起きているから、寝顔を見るのは初めてだ。
 伏せられたまぶたの先のまつげまで美しくて、絵画のようだ。
 じっと見つめていると、身体を抱き寄せられた。

「ぅ……起きてたのか」
「眠っていましたが、リサイル様の気配を感じたので。そのように熱く見つめられて、また続きをねだられているのかと」
「つ、続きって……」

 レイディスを見ると、額にキスをされる。
 俺は肌を重ねている記憶が最後になるにつれてあいまいだったけれど、レイディスはまだ足りていないのかもしれない。

「まだ味わい足りませんが、リサイル様のお身体が一番大切です。これからは周囲を気にせず、いつでも夜を共に過ごせますので」
「いつでもって……その……お手柔らかに……」

 俺の訴えが聞こえているのかいないのか、レイディスは柔らかに微笑んでまたキスをした。
 ごまかされている気はするけれど……俺も一つになる幸せを知ってしまったから……。
 レイディスが求めるままに、俺も……なんて思ってしまった。
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