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第七章 新たな伝説
73.凱旋
レイディスの微笑みの意味が知りたくてじっと見つめていると、額に唇が落とされる。
甘い空気に恥ずかしくなっていると、イーラがまたかよと茶々を入れてくる。
「このまま私たちの関係性を見せつけるのも悪くないのではないでしょうか」
「えっ……?」
俺は関係性と言われてレイディスと恋人のような関係になったことを見せつけるという意味かと思って慌ててしまったのだけれど……ファーがなるほどと両手を合わせて笑顔を向けてくる。
「エディさんと真の契約を結んだ召喚士様……とても素敵だと思います」
ファーの言葉を受けて、サフィシュが額に手を当てた。
……俺もファーの捉え方があっているとは思えないのだけれど、どうなんだろう?
サフィシュの意見も聞きたくて、視線を向けてみる。
「ここでオレに話を振るのか? ファーの言うような形に見えなくもないが、その場合はエディがドラゴンであると明かすことになるな。強きドラゴンに抱かれた偉大な召喚士……という見立てにするという目論見か?」
サフィシュは理論立てて説明してくれたけれど、エディはその返答に対して意外と満足そうな雰囲気だ。
「殿下は頭の回転が早いところはいいですね。私とリサイル様のことを気遣う姿勢は褒めて差し上げます。私の意図はそれ以外も勿論含みますが……私がドラゴンであるということを公言するのも意味はあります」
俺がいいの? という意味を含めた顔をしていたことに気づいたのだろう。
エディは大丈夫ですよと、俺を安心させるように優しく呟く。
「あなたのことを蔑んだ者たちへ分からせるのです。元々、敢えてサモナード領へ凱旋するのも良いかと考えていました。そうすれば、リサイル様も憂いなくお好きなことができるはずです」
エディの考えを聞いて、俺は胸のつかえが取れていく気がした。
関係ない、気にしていないと言い聞かせていたけれど……俺はやっぱり故郷のことがどこか気になっていたんだ。
だから――
「そうだな。どうせならみんなにも来てもらうか。その方が伝説の召喚士って感じがする」
俺も悪戯っぽく笑ってみせると、イーラとサフィシュもファーも。笑顔で頷いてくれた。
そして、召喚獣たちも一緒だと。俺はまたみんなを召喚する。
「あたしたちも頑張ったところをお伝えしなくちゃ!」
「ユー!」
「……モッ」
俺の心が伝わっているのか、召喚獣のみんなも張り切ってくれていた。
俺たちが話している間に、魔物たちとの戦いを終えた騎士たちも手を振って近づいてくる。
彼らも無事だったことに安堵する。
「ねえ、エディ。俺は……伝説の召喚士になれたのか?」
「その答えは、これからすぐに分かりますよ」
意味深な言葉だったけれど、その答えは意外と早く伝わってくることになる。
+++
俺は伝説の召喚士の再来として、ランシュノー王国とルーブロア公国の国民に心から感謝された。
それは陛下たちを始め、ファーとサフィシュの取り計らいも多くあったのだけれど……両国での出来事はそのまま周辺国にも伝わっていき、サモナード領にも伝わった。
「お前の目論見通りになったな、エディ。我が国に届いた書簡だ」
「リサイル様、目をお通しください」
今、俺たちはまたルーブロア公国まで戻ってきていた。
その理由が……これだ。
渡されたそれにはサモナードの印章があり、俺も中身に目を通す。
それは、父さんからの直筆の手紙だった。
サモナード領は大変な罪を犯してしまったということ、そして……偉大なる伝説の召喚士を追放の取り消しと故郷へ戻ってきてほしいという願いが書かれていた。
「オニキルと義母さんが逆に追放になるなんて……父さん……」
「リサイル様はあの二人に対しても心を砕かれるのですね。本当にお優しいことです」
エディは呆れているけれど、それも俺なのだと理解しているのかそれ以上は何も言わなかった。
「お、じゃあついにやるんだな? 例のアレを」
「イーラさん、もっと具体的に言わないと分からないですよ。伝説の召喚士、リサイル様のお披露目です」
イーラとファーも最近は仲良く話しているようだ。そこにサフィシュも加わるとまた微笑ましい関係性なのだけれど……。
エディだけは少し遠巻きな気がする。
「何をおっしゃりたいのかは分かりますが。私が寵愛を受け、そして全てを捧げるのはリサイル様だけです」
「……それはすごく良く分かっているけれど、エディも仲良くしてみたらいいのにと思う時はあるってだけだ」
俺たちが二人で話していると、イーラがニヤニヤしながら俺たちの方へ近づいてくる。
「また内緒話か? お前らはどれだけ好き合ってるんだよ。はあ……俺様はこんなにリーサちゃんを愛してるっていうのによ」
「イーラ……お前も懲りないな。オレはもうかばわないぞ。適度な距離感というのは大切だとオレは学んだからな」
「ふふふ……そうですね。エディさんとリサイルさん。二人は真の契約を交わしたお二人なのですから当然です。でも、わたしたちもそのおそばにいられるというだけで幸せなのですよ?」
改めて三人に言われるのも恥ずかしい。けれど、俺はすごく幸せだ。
レッドドラゴンのイーラ、ブルードラゴンのサフィシュ、ホワイトドラゴンのファー。
そして――黎明竜。ドーンドラゴンのレイディス。
四人のドラゴンと三人の召喚獣に囲まれる伝説の召喚士。
幼いころから夢見たことは、今、全て叶ったのだから――
<Fin.>
甘い空気に恥ずかしくなっていると、イーラがまたかよと茶々を入れてくる。
「このまま私たちの関係性を見せつけるのも悪くないのではないでしょうか」
「えっ……?」
俺は関係性と言われてレイディスと恋人のような関係になったことを見せつけるという意味かと思って慌ててしまったのだけれど……ファーがなるほどと両手を合わせて笑顔を向けてくる。
「エディさんと真の契約を結んだ召喚士様……とても素敵だと思います」
ファーの言葉を受けて、サフィシュが額に手を当てた。
……俺もファーの捉え方があっているとは思えないのだけれど、どうなんだろう?
サフィシュの意見も聞きたくて、視線を向けてみる。
「ここでオレに話を振るのか? ファーの言うような形に見えなくもないが、その場合はエディがドラゴンであると明かすことになるな。強きドラゴンに抱かれた偉大な召喚士……という見立てにするという目論見か?」
サフィシュは理論立てて説明してくれたけれど、エディはその返答に対して意外と満足そうな雰囲気だ。
「殿下は頭の回転が早いところはいいですね。私とリサイル様のことを気遣う姿勢は褒めて差し上げます。私の意図はそれ以外も勿論含みますが……私がドラゴンであるということを公言するのも意味はあります」
俺がいいの? という意味を含めた顔をしていたことに気づいたのだろう。
エディは大丈夫ですよと、俺を安心させるように優しく呟く。
「あなたのことを蔑んだ者たちへ分からせるのです。元々、敢えてサモナード領へ凱旋するのも良いかと考えていました。そうすれば、リサイル様も憂いなくお好きなことができるはずです」
エディの考えを聞いて、俺は胸のつかえが取れていく気がした。
関係ない、気にしていないと言い聞かせていたけれど……俺はやっぱり故郷のことがどこか気になっていたんだ。
だから――
「そうだな。どうせならみんなにも来てもらうか。その方が伝説の召喚士って感じがする」
俺も悪戯っぽく笑ってみせると、イーラとサフィシュもファーも。笑顔で頷いてくれた。
そして、召喚獣たちも一緒だと。俺はまたみんなを召喚する。
「あたしたちも頑張ったところをお伝えしなくちゃ!」
「ユー!」
「……モッ」
俺の心が伝わっているのか、召喚獣のみんなも張り切ってくれていた。
俺たちが話している間に、魔物たちとの戦いを終えた騎士たちも手を振って近づいてくる。
彼らも無事だったことに安堵する。
「ねえ、エディ。俺は……伝説の召喚士になれたのか?」
「その答えは、これからすぐに分かりますよ」
意味深な言葉だったけれど、その答えは意外と早く伝わってくることになる。
+++
俺は伝説の召喚士の再来として、ランシュノー王国とルーブロア公国の国民に心から感謝された。
それは陛下たちを始め、ファーとサフィシュの取り計らいも多くあったのだけれど……両国での出来事はそのまま周辺国にも伝わっていき、サモナード領にも伝わった。
「お前の目論見通りになったな、エディ。我が国に届いた書簡だ」
「リサイル様、目をお通しください」
今、俺たちはまたルーブロア公国まで戻ってきていた。
その理由が……これだ。
渡されたそれにはサモナードの印章があり、俺も中身に目を通す。
それは、父さんからの直筆の手紙だった。
サモナード領は大変な罪を犯してしまったということ、そして……偉大なる伝説の召喚士を追放の取り消しと故郷へ戻ってきてほしいという願いが書かれていた。
「オニキルと義母さんが逆に追放になるなんて……父さん……」
「リサイル様はあの二人に対しても心を砕かれるのですね。本当にお優しいことです」
エディは呆れているけれど、それも俺なのだと理解しているのかそれ以上は何も言わなかった。
「お、じゃあついにやるんだな? 例のアレを」
「イーラさん、もっと具体的に言わないと分からないですよ。伝説の召喚士、リサイル様のお披露目です」
イーラとファーも最近は仲良く話しているようだ。そこにサフィシュも加わるとまた微笑ましい関係性なのだけれど……。
エディだけは少し遠巻きな気がする。
「何をおっしゃりたいのかは分かりますが。私が寵愛を受け、そして全てを捧げるのはリサイル様だけです」
「……それはすごく良く分かっているけれど、エディも仲良くしてみたらいいのにと思う時はあるってだけだ」
俺たちが二人で話していると、イーラがニヤニヤしながら俺たちの方へ近づいてくる。
「また内緒話か? お前らはどれだけ好き合ってるんだよ。はあ……俺様はこんなにリーサちゃんを愛してるっていうのによ」
「イーラ……お前も懲りないな。オレはもうかばわないぞ。適度な距離感というのは大切だとオレは学んだからな」
「ふふふ……そうですね。エディさんとリサイルさん。二人は真の契約を交わしたお二人なのですから当然です。でも、わたしたちもそのおそばにいられるというだけで幸せなのですよ?」
改めて三人に言われるのも恥ずかしい。けれど、俺はすごく幸せだ。
レッドドラゴンのイーラ、ブルードラゴンのサフィシュ、ホワイトドラゴンのファー。
そして――黎明竜。ドーンドラゴンのレイディス。
四人のドラゴンと三人の召喚獣に囲まれる伝説の召喚士。
幼いころから夢見たことは、今、全て叶ったのだから――
<Fin.>
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夕宮さん、ご感想ありがとうございます✨️
このお話をお読みいただけたこと、本当に嬉しかったです✨️
レイディスは、どんどん重くなっていったのですが🤣
これからもリサイルは受け入れていくのだと思います😊
愛の封印、またやることもあるかも……?( *´艸`)
ちゅっちゅ😘していそうです😆
悠久に共にな2人なので、永久にイチャイチャしていると思います(笑)
この度はたくさんの応援とご感想をありがとうございました✨️
颯さん、ご感想ありがとうございます✨️
お祝いのお言葉も、ありがとうございます✨️
重い愛の攻め……実はあまり書いたことがない気がします( *´艸`)
執着大好きなのですが、書いていても本当に楽しかったです!
最高のお言葉……! 嬉しいです~!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!"(ノ*>∀<)ノ
ゆあさん、お祝いありがとうございます✨️
完結できたよー!😭
良かったよー!
ゆっくりゆっくり、遊びに来てね( *´艸`)
え🦭は、ゆあたんに捧げます✨️