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第五章 突発イベントフラグ乱立中
28.似た者同士?
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土壁はオブディシアンが全て斬り伏せて土へ戻し、崩れた土を適当に足で踏み固めていく。
俺もこのまま立ち去るのは申し訳ないし、地面を踏み固めるくらいならと少し手伝うことにした。
「……ったく。俺様をこき使うとは。後でラウディには文句を言ってやらないとな」
俺はなんと返していいのか迷い、とりあえず無言のまま足を動かす。
しばらく同じことを続けているうちに、おいと声をかけられた。
「はい?」
「お前も相変わらず愛想がないというかなんというか……俺様にとってはどうでもいいことだが」
「失礼な態度をとっているつもりはないのですが、すみません。作業に没頭していたもので」
「野郎ならカティみたいにへらへらしてる方が変わってるよな。俺様はお前のことは嫌いじゃない」
オブディシアンは上から目線だが、はっきりと嫌いじゃないと言ってくれる。
これはかなり分かりやすくて助かる。嫌われてないことが一番だし。
「で、お前は何も聞いてこないんだな。ラウディのこと」
「……カティが余計なことを言ったのかなとは思いましたが。俺が口をはさむことではありませんので」
興味がないと言えばウソになるけど、今目指しているのはグラウディとの恋愛エンディングじゃない。
これがグラウディのことを知るイベントなんだとしても、今聞く必要はないはずだ。
だけど……力を暴走させるほど取り乱すところを間近に見てしまえば、正直動揺する。
だからと言って、俺が慰めるのもおかしな話だ。今だってリバイアリスがフォローしているところなはずだしな。
「そうか。お前は本当に徹底してるな。確かに俺からペラペラしゃべるような内容でもない。ただ……ラウディは何となくだが、お前には気を許しているように見えたんでな」
「そうでしょうか? 偶然だと思いますよ」
グラウディは確かに何回か俺に対して親切にしてくれたけど、今は傷ついて話せないというだけで本来は良い人なんだと思う。
だから、俺に対してもモグを助けたからその礼をしてくれただけだ。
俺はそのままを言ったのに、オブディシアンはわざわざ腰を曲げて俺の顔を覗き込んでくる。
「ふぅん。なるほどな。似た者同士なのかもしれないな」
「は?」
「いや、なんでもない。今日のことで分かっただろうが、グラウディに七色の木の話を持ち出すなよ」
「しませんよ。必要以上に介入する気もありませんし」
俺が言い切ると、オブディシアンはそうかと一言呟いてクツクツと笑い始めた。
別におかしいことを言ったつもりはないのに、何がおかしいんだか。
そもそも精霊の感覚を理解できてたら、このゲームは難易度が高いだなんて言われないよな。
「ハル、お前はなかなか面白いヤツだ。何か困ったことがあれば俺様を頼ってもいいぞ」
「別に。今、困っていることはないので大丈夫です」
「そうか、ならいい」
笑って満足したのか、オブディシアンはニヤリと笑うと辺りを確認して頷く。
俺もつられて周囲を見回すと、多少ぼこぼこしているが地面は大分ならされたみたいだ。
「とんだ災難だったな。お疲れさん。俺様も一仕事したし、一旦帰って昼寝でもするかな」
「分かりました。では、俺も失礼します」
オブディシアンは少し癖があるけど、さっぱりした性格ではあるみたいだな。
力も強いし、モンスターに襲われるイベントがあったら助けてもらいたいキャラではある。
けど……恋愛ゲームのラブスピで、そんなイベント……ないよな?
覚えている限りはないはずだし、面倒に巻き込まれるのはごめんだ。
「じゃあな」
オブディシアンは片手をあげて大あくびをすると、くるりと背を向けて行ってしまった。
俺もこれ以上ここにいても仕方ないし、さっさと移動しよう。
「これ以上厄介事に巻き込まれないところへ行きたいな。静かだけど手伝いが可能な場所……」
俺はマップを思い浮かべながら、ゆっくりと足を動かし始める。
森の中心部を越えて、傾斜のついていく道を上っていく。
今、丘の上を目指そうとしているんだけどやっぱり足で移動するのはキツイ。
マップみたくボタン一つで移動を完了できたら楽だってのにな。
俺もこのまま立ち去るのは申し訳ないし、地面を踏み固めるくらいならと少し手伝うことにした。
「……ったく。俺様をこき使うとは。後でラウディには文句を言ってやらないとな」
俺はなんと返していいのか迷い、とりあえず無言のまま足を動かす。
しばらく同じことを続けているうちに、おいと声をかけられた。
「はい?」
「お前も相変わらず愛想がないというかなんというか……俺様にとってはどうでもいいことだが」
「失礼な態度をとっているつもりはないのですが、すみません。作業に没頭していたもので」
「野郎ならカティみたいにへらへらしてる方が変わってるよな。俺様はお前のことは嫌いじゃない」
オブディシアンは上から目線だが、はっきりと嫌いじゃないと言ってくれる。
これはかなり分かりやすくて助かる。嫌われてないことが一番だし。
「で、お前は何も聞いてこないんだな。ラウディのこと」
「……カティが余計なことを言ったのかなとは思いましたが。俺が口をはさむことではありませんので」
興味がないと言えばウソになるけど、今目指しているのはグラウディとの恋愛エンディングじゃない。
これがグラウディのことを知るイベントなんだとしても、今聞く必要はないはずだ。
だけど……力を暴走させるほど取り乱すところを間近に見てしまえば、正直動揺する。
だからと言って、俺が慰めるのもおかしな話だ。今だってリバイアリスがフォローしているところなはずだしな。
「そうか。お前は本当に徹底してるな。確かに俺からペラペラしゃべるような内容でもない。ただ……ラウディは何となくだが、お前には気を許しているように見えたんでな」
「そうでしょうか? 偶然だと思いますよ」
グラウディは確かに何回か俺に対して親切にしてくれたけど、今は傷ついて話せないというだけで本来は良い人なんだと思う。
だから、俺に対してもモグを助けたからその礼をしてくれただけだ。
俺はそのままを言ったのに、オブディシアンはわざわざ腰を曲げて俺の顔を覗き込んでくる。
「ふぅん。なるほどな。似た者同士なのかもしれないな」
「は?」
「いや、なんでもない。今日のことで分かっただろうが、グラウディに七色の木の話を持ち出すなよ」
「しませんよ。必要以上に介入する気もありませんし」
俺が言い切ると、オブディシアンはそうかと一言呟いてクツクツと笑い始めた。
別におかしいことを言ったつもりはないのに、何がおかしいんだか。
そもそも精霊の感覚を理解できてたら、このゲームは難易度が高いだなんて言われないよな。
「ハル、お前はなかなか面白いヤツだ。何か困ったことがあれば俺様を頼ってもいいぞ」
「別に。今、困っていることはないので大丈夫です」
「そうか、ならいい」
笑って満足したのか、オブディシアンはニヤリと笑うと辺りを確認して頷く。
俺もつられて周囲を見回すと、多少ぼこぼこしているが地面は大分ならされたみたいだ。
「とんだ災難だったな。お疲れさん。俺様も一仕事したし、一旦帰って昼寝でもするかな」
「分かりました。では、俺も失礼します」
オブディシアンは少し癖があるけど、さっぱりした性格ではあるみたいだな。
力も強いし、モンスターに襲われるイベントがあったら助けてもらいたいキャラではある。
けど……恋愛ゲームのラブスピで、そんなイベント……ないよな?
覚えている限りはないはずだし、面倒に巻き込まれるのはごめんだ。
「じゃあな」
オブディシアンは片手をあげて大あくびをすると、くるりと背を向けて行ってしまった。
俺もこれ以上ここにいても仕方ないし、さっさと移動しよう。
「これ以上厄介事に巻き込まれないところへ行きたいな。静かだけど手伝いが可能な場所……」
俺はマップを思い浮かべながら、ゆっくりと足を動かし始める。
森の中心部を越えて、傾斜のついていく道を上っていく。
今、丘の上を目指そうとしているんだけどやっぱり足で移動するのはキツイ。
マップみたくボタン一つで移動を完了できたら楽だってのにな。
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