突っ込んだ憎悪

闇之一夜

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突っ込んだ憎悪

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悲しいのはみぞれ
憎らしいのはつらら
誰のせいでも刺殺
落ちてくる仕方がないを
このまま抱きしめて
狂おしいほど恋してたから
君をただちに亡きものに
してしまった したかった
してして
せがむセックス お前の病気
大事なのは心
ゆがんで取れて消えてしまった
使い古しのネジまわし
俺のせいだし失せよう
流れゆく精神の果てに
片足を突っ込んだ憎悪は
そのまま化石になった
博物館で終わった
夢のような夜だ
かち割ったスイカの二つが
それぞれいがみあうと
種もバラバラ
落ちても埋まっても
芽も生えずに
瞳のように白くなる
君とぼくの未来のように
見えない 触れない 聞こえないまま
叫びみたいな過去が来る
危ない ダンプだ でかいぞ 本物だ
まるで珍しいかのような
宇宙のような最期だね
笑うな そんな場合だ いいよ
いつもよりは優しくなれたかな
悩むぼくに微笑む
姿形も君そのもので
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