そして、魔王は蘇った〜織田信長2030〜 目指すは日本復活と世界布武!?

俊也

文字の大きさ
8 / 26

戦国の修羅の倣い!

しおりを挟む

話は再び本日、暴力団員谷岡に率いられた半グレ集団の攻防に戻る。


錬成道場内。
「な…なんなんだよテメー…バケモン…。」
すでに30名を超す仲間を人形のようになぎ倒され、ただ一人になってしまった半グレ別働隊リーダー、菅野。
青ざめ震えつつ、後退りするが、直ぐに壁にぶつかってしまう。
その腹に押し当てられる、七瀬の薙刀の穂先。
その力はあまりに強く、壁から身動きも取れない。
「ひぎっ…」
「ウチの質問に答えぇ。誰の指示や?」
「アア!?お、お、俺らがあの黒田とかってガキにムカついたから殺しに来たってだけだ!」
ぐいっとさらに薙刀に力が篭り、菅野の腹にめり込む。
「ふぎいいいいい!?」
「ウチがあとちょい力入れりゃ腸まで刺さるで?この木でも?たまには挿すばっかじゃなくて刺されるのもええやろ?」
「うっそそそ…しょんなばかな…はぎいいい!?」

ハルは戦慄していた。
やばい、あの子…。
もう人間の眼じゃねぇ…。
恐怖に脚が竦んでんのか、俺が?
そしてついに屈服する菅野。
「な…奈路海組、わ…若頭補佐の谷岡さんだ。いっ、いまも表の校庭にいる。くっ、黒いセンチュリー…」
「…!」
「やっやばいぞ、西井…さん!」
「!?」
飛び込んできたハルの言葉に…
我にかえりつつある七瀬。
「筋者はガチで何するか分からねえ。当然銃火器だって普通に持ってるし、使う。」
飛燕の如く飛び出していく七瀬。
「あっ、ちょっ、マテオ!」
ハルも慌てて後を追う。

正面校庭。
「オラァ!20人目!」
サルの前蹴りに鳩尾を突かれ、昏倒するDQN。
此奴の拳法もなんやかや大したものよ。
恐らくは田所への復讐をいつかは、と内心誓い、厳しく修練を積んで来たのであろう。
「シャアッ!!大体の雑魚は!!」
「いや、まだおるっ。」
あの黒塗りの高級車。
どす黒い気。
!!!!
サルを脚で側方へ蹴り飛ばし、ワシ自らも疾風と一体になって逆方向へ飛ぶ。
刹那の後に大気を耳障りな音と共に通過する十数発の弾丸。
遥か後方で、あの哲学の森の木々の枝が折れ落ちていく。
久々の戦慄。
ふっふ。やはり、いくさはこうでなくてはな。
そして、降りてくる人影…。
スーツの色柄、体躯。そして面構え。手には自動小銃。
明らかに尋常の稼業のものではないと判る。
「ふん…確かにバケモノ呼ばわりされてるのは判るわな。人間の反射神経じゃねぇ…。」
「流石は令和、21世紀の種子島。弾速ひとつとっても火縄のそれの優に数倍。
しかし、使い手のうぬの殺気の流れがこうも手にとるようだと、結局は餓鬼の投石と変わらぬ。」
「言うじゃねえか…しかしどう転ぼうが、オメエに俺は斃せねえ。
忘れたか?永田が言ってたことを。
ここの警察…所轄署長の娘の柄をおさえていることを。
おう黒田っつったな。取り敢えず馬から降りてその木刀(ワシがDQNから奪ったもの)捨てろ。
犬の真似しろや、ヨツンヴァインになるんだよ。」
ワシは疾風の頬を軽く撫で、労ってから降りる。
しかし、木刀は離さない。
「テメエ聴こえんかったのか?捨てて犬の真似すんだよ!さもねえと娘は…」

もう無駄だ!!

凛とした声が響き渡る。
亮太さまぁー!
という黄色い歓声が校舎のそこかしこから響き渡る。

そう、ワシが昨日見出した美々しき剣豪。
高橋亮太であった。
手には木刀。
「すでに所轄署長の娘は解放!
現在は署内にて保護されている。
当然あと5分もすればパトカーの群れが来る!
もう観念しろ谷岡ァ!!」
「糞がテキトーこいてんじゃねーぞ!」
そう言って谷岡はスマホを取り出し、枝の組事務所へと電話する。
「おい関谷!ちゃんと柄は抑えてんよなぁ!?」
「ちょっ…ちょれが…いき…なり…木刀持ったガキ…がカチコミ…全…員…がばらっ!?」

つーつーつー…
「あれっ?もしもし、もしもしィ!?」

「ンガァッ!!」
スマホを地面に叩きつける。
しかしそのスマホは、不可思議な弾力で跳ね上がり、谷岡の顔面を直撃する。
しかしこれに構わず、谷岡は顔を上げ、自動小銃を構え直す。
「だがサツ来るまで、テメエをぶち殺すに充分な時間があるぜ?」
「…。」
「よーく見ろよ見ろよ。テメーと俺の今の立ち位置を。さっきみてーに避けても、今度は校舎にモロ流れ弾がいくぜ?
いいんか?罪のない他の生徒が何人か死んでも?」
嗜虐的な笑みを浮かべる谷岡。
ワシは無言で、正眼に木刀を構える。
「お館さま!」
後方から七瀬とハルが駆け寄ってくる。
「七瀬、ハル、それにサル。
お主らの武の才は確かに素晴らしい。ワシを容易にいずれは凌駕…現に七瀬はワシを圧倒した…するであろう。
しかし今後ワシに付き従う以上、これに数百倍する危地は幾らでもあろう。
良き機会じゃ、学ぶが良い。」
「ナニヲゴニョゴニョと!死ねえ!!」
先刻の小銃を乱射する谷岡。

紫電流 拾壱の型
飛燕音破!!
型としてはただ木刀を水平にひと薙ぎ。それだけである。
しかし、その速度たるや…。
中空で文字通り木刀が粉々になる程…。
そして、爆風と言う域を通り越した衝撃が、超高速で飛来した十数発の弾丸を消し飛ばし、そのまま谷岡を…。
「へぼらぎゃー!!!!?!?」
谷岡の両耳、鼻、口から同時に血飛沫。
臓物を一息に破壊されたのだろう。
そして昏倒。
「ソニックブーム…しかも指向性の…それもマッハ2とか3とか言うレヴェルじゃねえ…。」
ハルの呟きである。

しかし数秒後、ワシもまたがっくりと膝をついてしまう。
「お館様!」
七瀬が駆け寄り、肩を抱いてくる。
「よい…大事…ない…。
ただ黒田泰年の躰では…ははっ、まだ負荷が…。」
そして…徐々に大きくなってくるサイレンの音。
「やべえ!俺まだ保護監中なんだよ!」
「俺も学校がやべえ!」 
「くっそ逃げっぞ!」
正門に殺到する半グレ雑魚十数名の前に、浅黒い巨体が立ちはだかる。
「おうテメーラ、人んち上がりこんどいて、今更どこ行くってんだよ!?」
「うげっ…野獣…先輩…。」
「糞がっ!」
半ば自暴自棄で凶器攻撃してくる雑魚を、悠々といなし、的確な拳打で叩き伏せる田所。
人の倫理としてはともかく、武はやはり本物であるな…。
(あとで聞いた所によると、ワシに負けた『ショック』とやらで、家に引き籠もっていたところを、サルの挑発気味のLINEメッセージに奮起して駆けつけたそうだ。)

田所が全ての相手を叩き伏せたところで、パトカーの群れが学校近傍に停まり、警官隊が雪崩れ込んでくる…。




しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...