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美容室にて
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そろそろ髪が長くなって鬱陶しくなってきた。
可愛らしく結ぶのもまた良いが、どうしても髪が長いと洗うのがめんどくさくなってしまう。
なので財布片手に、近くにある友人の親が経営してる美容室にやってきた。
「お、葵ちゃんいらっしゃい!大きくなったね!」
「こんにちは!来る度にそう言いますねぇ」
お客さんの髪を切りながら、明るく友人のお母さんに声を掛けられた。お父さんがハサミをしまいながらこちらへやってきて、案内してくれる。よっこらしょと席に座り、ちらりと隣を見てみると、どきりとした。矢部先生が居た。
「…お、葵さんも髪切りに?」
「は、はい…矢部先生も?」
「はい、ちょっと伸びたので」
目だけで先生の髪を見てみると、ほんのちょっとだけ髪が伸びていた。気にするものでも無さそうなぐらいだが、どんどん散髪されていくうちに、さっぱりして前の見た目通りになって行った。
「葵ちゃんも伸びたねぇ、いつも通りバッサリ切るかい?」
「はい!お願いします!」
もう数年通っているから、「いつも通り」で良い髪型にしてくれる。縛れるか縛れないかぐらいの長さ。こういう髪型の名前なんて言うんだっけか…思い出せないなぁ
「伸ばさないんです?」
矢部先生から声だけ聞こえてきた。
「まぁ…髪長いとめんどくさいし似合わないので…」
「ほぉん、そうか、似合わない事も無いと思うけどなぁ」
「オアッ!?」
微かに笑いながら先生は言った。変な声が出てしまい、顔が真っ赤になってしまう。どうやら先生は散髪中目を瞑るタイプらしく「変な声だな」と目を瞑って笑っていた。
友人のお母さんから熱い視線が送られてきて、もっと顔が暑くなる。
いつか、ちょっと伸ばしてみても良いかもしれない。
可愛らしく結ぶのもまた良いが、どうしても髪が長いと洗うのがめんどくさくなってしまう。
なので財布片手に、近くにある友人の親が経営してる美容室にやってきた。
「お、葵ちゃんいらっしゃい!大きくなったね!」
「こんにちは!来る度にそう言いますねぇ」
お客さんの髪を切りながら、明るく友人のお母さんに声を掛けられた。お父さんがハサミをしまいながらこちらへやってきて、案内してくれる。よっこらしょと席に座り、ちらりと隣を見てみると、どきりとした。矢部先生が居た。
「…お、葵さんも髪切りに?」
「は、はい…矢部先生も?」
「はい、ちょっと伸びたので」
目だけで先生の髪を見てみると、ほんのちょっとだけ髪が伸びていた。気にするものでも無さそうなぐらいだが、どんどん散髪されていくうちに、さっぱりして前の見た目通りになって行った。
「葵ちゃんも伸びたねぇ、いつも通りバッサリ切るかい?」
「はい!お願いします!」
もう数年通っているから、「いつも通り」で良い髪型にしてくれる。縛れるか縛れないかぐらいの長さ。こういう髪型の名前なんて言うんだっけか…思い出せないなぁ
「伸ばさないんです?」
矢部先生から声だけ聞こえてきた。
「まぁ…髪長いとめんどくさいし似合わないので…」
「ほぉん、そうか、似合わない事も無いと思うけどなぁ」
「オアッ!?」
微かに笑いながら先生は言った。変な声が出てしまい、顔が真っ赤になってしまう。どうやら先生は散髪中目を瞑るタイプらしく「変な声だな」と目を瞑って笑っていた。
友人のお母さんから熱い視線が送られてきて、もっと顔が暑くなる。
いつか、ちょっと伸ばしてみても良いかもしれない。
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