クリスマス・イヴに、シャリオドールで起こったことのほとんどすべて

奈倉柊

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後日談(2)

 後日談(聞き手:シェフ森川)

森川:相原くんさ、もしかして、北澤と何かあった?
相原:うーん。っていうより、何もないんす。
森川:どういうこと?
相原:や、ちょっと前に、まあ、寝た、っていうか。
森川:ああ、やっぱり? えーと、訊いて良ければだけど、どうだった?
相原:え、めっちゃ楽しかったし気持ちよかった。
森川:そうなんだ。
相原:あの人も余裕で楽しんでたし、これ絶対クセになるやつじゃん、と思って。好きとか付き合いたいとかそういうんじゃなくって、時々どっかで会ってセックスするっていうの、悪くないなって、僕的には思ってて。
森川:へえ。
相原:なのに、次のお誘いみたいの全然なくて。
森川:ああ、なるほど。
相原:僕から誘っても、なんかさりげなく躱されるし。
森川:ああ、まあね。
相原:相性いいって思ったのが僕だけで、あの人のほうはどっかで減点してたのかもしれないけど、そうだとしても誘ってきたのはそっちなんだから、説明くらいして欲しいって。
森川:あのさ。それね、実は俺、北澤から理由、聞いてるんだけど。
相原:え、マジすか。
森川:相性はすごく良かったけど、相原くん、終わった後サクッと帰りすぎたって。
相原:はい?
森川:あいつ意外とロマンチストっていうか、口説くのも寝るのも、終わった後の余韻とかまるっと込みで楽しみにしてて。相原くんがそういう甘い雰囲気なしでさっさと帰っちゃったのが傷ついたって言ってた。
相原:え、何それ面倒くさ。
森川:ああ、それ言っちゃうんだ?
相原:だってあの人、誰とでも寝る感すごいし、もっと割り切ってんのかと思ってた。恋愛に興味ないけどセックスにはあるって場合、あの人に行くの、間違ってたんすかね。
森川:いや間違いとかそういう問題じゃなくて。正直、お互いがちょっとずつ妥協すればいい関係になるんじゃないかと思うよ。でも二人の話聞いてるとさ、北澤にも相原くんにも、相手に合わせて多少は譲ろうかっていう気配を感じないんだよね。
相原:だってめんどくさいし。
森川:うん。まあ、だから、それが結論なんだろうね。
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