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武術大会個人戦(1)
いよいよ今日から個人戦だ。個人戦の参加者は合計400人だ。最初は8つのグループに分かれてバトルロイヤルだ。そして、勝者8人がトーナメント方式で戦う。オレは抽選会場に向かった。すると、そこにはアントニウス、カネロ、イーサン、ケリー、それにベンジャミンの姿があった。
「おはようございます。ケン殿。」
「おはようございます。アントニウスさん。」
「いよいよですな。」
「ええ、そうですね。」
そこにベンジャミンがやって来た。
「あら、お二人は知り合いなの?」
「まあな。ケン殿にはいろいろと世話になったからな。」
「そう。でも、決勝戦で当たれば2人とも容赦しないわよ!」
「怖ぇなあ!」
「バトルロワイヤルの抽選はどうなってるんですか? そこで当たるかもしれませんよね?」
「それなら心配はないさ。最初から、強者は別のグループに振り分けられてるからね。」
「ってとこは、カネロやイーサンとバトルロワイヤルで戦うことはないってこと?」
「そういうことですよ。因みに、8つのグループにはケン殿、私、ベンジャミン、カネロ、イーサン、それに緑のリーダーのアリウス、銀のリーダーのポンペイ、それとよくわかりませんが、ケリーという者がそれぞれ配置されていますよ。」
「ケリーもですか? やはり、彼女はただ者じゃないのかな。」
「知ってるんですか?」
「まあね。」
すると、ベンジャミンが慌てて言った。
「そろそろ抽選よ!」
オレ達は抽選に向かった。一人ずつ箱の中から紙を取り出した。アントニウスが1番だ。ベンジャミンは8番、オレは5番だった。他の出場者が気になる。すると、掲示板にグループが張り出された。
「ケン。どうだった?」
ミサキ達も気になるようで声をかけてきた。
「オレは5番のグループみたいだよ。」
「アントニウスさんは?」
「アントニウスさんは1番でベンジャミンさんは8番のようだよ。」
すると、他の出場者たちもワイワイ始めた。
「お前どのグループだ?」
「俺は7番だ!」
「本当か? 7番は昨年優勝の金騎士のイーサンがいるんだろ? 不運だな。」
「そういうお前は何番だ?」
「俺は2番だ! 2番には強そうなやつがいないからラッキーだぜ!」
「お前は運がいいな~!」
やはり、要注意は魔族のカネロとイーサンだろう。しばらくして、闘技場全体に声が響いた。いよいよ、バトルロワイヤルの開幕だ。5番目に出場のオレとミレイ達は観客席から見ることにした。50人ほどが闘技場に現れた。その中に、白騎士のアントニウスの姿があった。
「アントンちゃん大丈夫かな~?」
「大丈夫さ。アントニウスさんはローザが考えてるより強いよ。」
50人が闘技場の中央に集まると、彼らがいる場所が正方形型に隆起した。場内に説明が聞こえ始めた。正方形の試合場から落下したものは脱落になるらしい。最後まで残った者がこのグループの勝者となる。
「ケン。ずっと気になってたんだけど、闘技場の一番上の東と西に強い結界を感じるんだけど。」
「ああ。恐らく教皇と大司教がいるんだろうな。あいつら、オレ達が戦うのを見て、強い者がいれば自分の陣営に引き込もうとしてるんだろうさ。」
いよいよ試合が始まる。
「始め!」
50人の戦士達がおのおのの武器を持って戦い始める。こういう近接戦では弓矢を使う者は誰もいない。剣や大剣、槍、バカでかい斧、ヌンチャクのような武器、いろんな武器がある。何も武器を持たないものもいる。恐らく、魔法使いか体術が優れている者だろう。
「ケン! アントンちゃんが囲まれてるにゃ!」
ミレイが言う通り、アントニウスの周りには取り囲むように戦士達がいる。だが、アントニウスは余裕で構えている。全員が一斉にアントニウスに攻撃を仕掛けた。だが、アントニウスは剣を持ち、勢いよくものすごい速さで回転して戦士達を跳ね返した。跳ね返された戦士達の中には、そのまま場外へ落下するものもいた。
「アントンちゃん。強いじゃん。ねぇ! ケン兄!」
その後戦いが進み、第1グループは予想通りアントニウスが勝ち残った。そして、第2グループの試合が始まる。第2グループにはケリーがいる。どんな戦い方をするのか楽しみだ。
「始め!」
試合が始まった。オレ達はケリーが気になって探したが、姿が見えない。
「ケン兄! ケリーって人、いないよ!」
“マスター! 神経を目に集中させて見てください!”
リンの指示通りしてみると、半透明のケリーが闘技場の中央にいた。
“リン! あれは何?”
“はい。恐らく透明化と気配遮断の魔法を使っているんだと思います。”
“すごいね!”
“はい。魔法に関しては相当な使い手だと思います。”
オレはケリーが魔法で周りから感知できないようにしていることを教えた。すると、ミレイがニコニコして言った。
「僕、ケリーと友達になるにゃ!」
「どうしたの? 急に!」
「あの魔法を教えてもらって、ケンの入浴に忍び込むにゃ!」
「ミレイ姉! それじゃぁ、変態さんだよ!」
ローザに変態扱いされて、ミレイの耳が下に下がった。試合の方を見ると、闘技場に残っているのは3人だけだ。その時、急にケリーが姿を現した。
「貴様! どこにいた?」
「そんなことどうでもいいじゃん。それより、面倒だから全員でかかっておいでよ!」
「小娘が! 生意気な奴だ! こいつを片付けてからゆっくり戦おうぜ!」
「おお! わかったぜ!」
男3人が剣を持ってケリーに切りかかった。ケリーは動かない。だが、切りかかった3人は勢いよく吹き飛ばされた。
「ケン! どうしたの? 何があったの?」
「ああ。罠だよ。あらかじめ、爆裂魔法を仕込んでおいたのさ。3人の男は頭に血が上って気付いてなかったようだけどな。」
「勝者! ケリー!」
「ウオ————!!!」
「パチパチパチ・・・・・」
小柄な少女のケリーが勝ち残ったことで、観客は大騒ぎだ。
「ケン兄! あのケリーって人、どう思う?」
「まだ全然本気出してないんじゃないかな。オレにはそう見えるよ。」
「ふ~ん。」
その後、第3試合、第4試合が終わり、予想通り、黒騎士カネロと緑騎士アリウスが勝ち残った。そして、いよいよ第5グループ、オレの番だ。
「おはようございます。ケン殿。」
「おはようございます。アントニウスさん。」
「いよいよですな。」
「ええ、そうですね。」
そこにベンジャミンがやって来た。
「あら、お二人は知り合いなの?」
「まあな。ケン殿にはいろいろと世話になったからな。」
「そう。でも、決勝戦で当たれば2人とも容赦しないわよ!」
「怖ぇなあ!」
「バトルロワイヤルの抽選はどうなってるんですか? そこで当たるかもしれませんよね?」
「それなら心配はないさ。最初から、強者は別のグループに振り分けられてるからね。」
「ってとこは、カネロやイーサンとバトルロワイヤルで戦うことはないってこと?」
「そういうことですよ。因みに、8つのグループにはケン殿、私、ベンジャミン、カネロ、イーサン、それに緑のリーダーのアリウス、銀のリーダーのポンペイ、それとよくわかりませんが、ケリーという者がそれぞれ配置されていますよ。」
「ケリーもですか? やはり、彼女はただ者じゃないのかな。」
「知ってるんですか?」
「まあね。」
すると、ベンジャミンが慌てて言った。
「そろそろ抽選よ!」
オレ達は抽選に向かった。一人ずつ箱の中から紙を取り出した。アントニウスが1番だ。ベンジャミンは8番、オレは5番だった。他の出場者が気になる。すると、掲示板にグループが張り出された。
「ケン。どうだった?」
ミサキ達も気になるようで声をかけてきた。
「オレは5番のグループみたいだよ。」
「アントニウスさんは?」
「アントニウスさんは1番でベンジャミンさんは8番のようだよ。」
すると、他の出場者たちもワイワイ始めた。
「お前どのグループだ?」
「俺は7番だ!」
「本当か? 7番は昨年優勝の金騎士のイーサンがいるんだろ? 不運だな。」
「そういうお前は何番だ?」
「俺は2番だ! 2番には強そうなやつがいないからラッキーだぜ!」
「お前は運がいいな~!」
やはり、要注意は魔族のカネロとイーサンだろう。しばらくして、闘技場全体に声が響いた。いよいよ、バトルロワイヤルの開幕だ。5番目に出場のオレとミレイ達は観客席から見ることにした。50人ほどが闘技場に現れた。その中に、白騎士のアントニウスの姿があった。
「アントンちゃん大丈夫かな~?」
「大丈夫さ。アントニウスさんはローザが考えてるより強いよ。」
50人が闘技場の中央に集まると、彼らがいる場所が正方形型に隆起した。場内に説明が聞こえ始めた。正方形の試合場から落下したものは脱落になるらしい。最後まで残った者がこのグループの勝者となる。
「ケン。ずっと気になってたんだけど、闘技場の一番上の東と西に強い結界を感じるんだけど。」
「ああ。恐らく教皇と大司教がいるんだろうな。あいつら、オレ達が戦うのを見て、強い者がいれば自分の陣営に引き込もうとしてるんだろうさ。」
いよいよ試合が始まる。
「始め!」
50人の戦士達がおのおのの武器を持って戦い始める。こういう近接戦では弓矢を使う者は誰もいない。剣や大剣、槍、バカでかい斧、ヌンチャクのような武器、いろんな武器がある。何も武器を持たないものもいる。恐らく、魔法使いか体術が優れている者だろう。
「ケン! アントンちゃんが囲まれてるにゃ!」
ミレイが言う通り、アントニウスの周りには取り囲むように戦士達がいる。だが、アントニウスは余裕で構えている。全員が一斉にアントニウスに攻撃を仕掛けた。だが、アントニウスは剣を持ち、勢いよくものすごい速さで回転して戦士達を跳ね返した。跳ね返された戦士達の中には、そのまま場外へ落下するものもいた。
「アントンちゃん。強いじゃん。ねぇ! ケン兄!」
その後戦いが進み、第1グループは予想通りアントニウスが勝ち残った。そして、第2グループの試合が始まる。第2グループにはケリーがいる。どんな戦い方をするのか楽しみだ。
「始め!」
試合が始まった。オレ達はケリーが気になって探したが、姿が見えない。
「ケン兄! ケリーって人、いないよ!」
“マスター! 神経を目に集中させて見てください!”
リンの指示通りしてみると、半透明のケリーが闘技場の中央にいた。
“リン! あれは何?”
“はい。恐らく透明化と気配遮断の魔法を使っているんだと思います。”
“すごいね!”
“はい。魔法に関しては相当な使い手だと思います。”
オレはケリーが魔法で周りから感知できないようにしていることを教えた。すると、ミレイがニコニコして言った。
「僕、ケリーと友達になるにゃ!」
「どうしたの? 急に!」
「あの魔法を教えてもらって、ケンの入浴に忍び込むにゃ!」
「ミレイ姉! それじゃぁ、変態さんだよ!」
ローザに変態扱いされて、ミレイの耳が下に下がった。試合の方を見ると、闘技場に残っているのは3人だけだ。その時、急にケリーが姿を現した。
「貴様! どこにいた?」
「そんなことどうでもいいじゃん。それより、面倒だから全員でかかっておいでよ!」
「小娘が! 生意気な奴だ! こいつを片付けてからゆっくり戦おうぜ!」
「おお! わかったぜ!」
男3人が剣を持ってケリーに切りかかった。ケリーは動かない。だが、切りかかった3人は勢いよく吹き飛ばされた。
「ケン! どうしたの? 何があったの?」
「ああ。罠だよ。あらかじめ、爆裂魔法を仕込んでおいたのさ。3人の男は頭に血が上って気付いてなかったようだけどな。」
「勝者! ケリー!」
「ウオ————!!!」
「パチパチパチ・・・・・」
小柄な少女のケリーが勝ち残ったことで、観客は大騒ぎだ。
「ケン兄! あのケリーって人、どう思う?」
「まだ全然本気出してないんじゃないかな。オレにはそう見えるよ。」
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