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その勇者の名は
ep.26 とても重い言葉ですね
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「そ、そんな馬鹿なッ……! 神より賜りし至高至善の聖剣が……!」
神に祝福された聖剣が砕ける様にジュゼットは目を見張った。
「まさか……闇の力は我らの予想を遥かに超えるというのか……」
ジュゼットはその場に膝から崩れ落ちる。その顔は絶望に満ちており血の気が失せていた。他の白ローブの面々はリーダーが敗れたことに酷く動揺していた。
「おい、遅刻した罰だ。ここの掃除はお前たちがやれ」
センリは後方で様子を見ていた黒ローブの集団に向かって言った。
黒ローブの集団は何も答えなかったが察したように動き始めた。それを見てセンリは2人のもとに戻った。ジュゼットはただただ打ちひしがれていて戦闘不能状態だった。
「帰るぞ。面倒事に巻き込まれる前に」
「ですが怪我をした人々が……」
「放っておけ。あいつらに任せてある」
「主よ、一体あやつらは何者なのだ」
「いちいち説明してやる暇はない。行くぞ」
センリは強引に2人を両脇に抱きかかえて地面を蹴り跳躍した。屋根から屋根へと軽やかに飛び移り最短路で城へと帰った。辺りは当初の予定よりも暗くなっていた。
「ま、待ってください! 城の周りには障壁が! ぶつかってしまいます!」
城壁を飛び越えようとした時、エスカが声を上げた。城の周りに張り巡らされた魔術障壁は侵入者対策。触れようものなら気絶するほどの衝撃が全身に伝わるだろう。
「んなもん俺には関係ない」
センリは慣れた様子で障壁に穴を開けて難なく通過。そのまま自室のバルコニーに飛び移り2人をそこに下ろした。
「……はあ、びっくりしました」
「なかなか心地良い緊張感であったぞ」
対照的な2人をよそにセンリはもはや玄関代わりの大窓を開けて中に入った。指をパチンと鳴らして部屋の明かりを点けると2人も部屋の中に入った。その際エスカはセンリから預かっていた古書をテーブルの上にそっと置いた。
「のう、センリ。さきほどの白と黒のローブを身に纏った者たちは何者なのだ」
クロハは名を呼んで問うた。それはエスカが聞きたいことでもあった。
「お前たちには関係ない」
「しかし、あやつらは我らのことを配下と言うておった。主はそれでも関係がないと言い張るつもりか?」
クロハは息が触れる距離まで詰め寄った。身長差による上目遣いで睨みながら返答を静かに待っている。そのうしろではエスカが真剣な表情をしていた。
「……明日だ明日。今日はもういいだろ」
大きな息を吐いてセンリは頭を掻きながらベッドに向かった。途中で上着を脱ぎ捨ててベッドに寝転がった。
「ああだこうだと言うても真剣に向き合えば素直に応えてくれる主のそういうところ我は嫌いではないぞ」
クロハはそう言いながら背中のボタンを後ろ手に外し紐を引き抜いてドレスを脱いだ。妖艶な下着姿を露わにしてそのままベッドに乗り寝転がった。
「ちょ、ちょっと! クロハさん! 何をなさって!」
それを見て慌てたエスカはクロハに駆け寄った。
「我は疲れた。今日はもうここで眠る」
「駄目です! ここはセンリさんの場所です! ましてやそのような格好で!」
「よいではないか。我1人がいたところで邪魔にはならぬ」
「もうっ! なら私もここでっ!」
エスカは躍起になってクロハに対抗した。
「主は城の者に顔を見せておかねばなるまい。心配をかけたままでもよいのか?」
「うううっ……。なら顔見せを済ませたあとにすぐ戻ってきます!」
そう言うとエスカは急いだ様子で部屋から出ていった。
「くふふ。これで主と二人きりじゃな」
クロハはセンリの腕をぎゅっと握った。センリはそれを払いのけて布団を被り背中を向けた。
「自分の部屋に帰れ」
「その申し出は受けられぬと言うたら?」
「ふざけるな。殺すぞ」
「くふふ。そのつもりなどないくせに」
「……これだからガキは」
センリは苛々しながら部屋を別の場所に移すことを真面目に考えた。
###
それから2、3時間後のことだろうか。ようやくエスカが戻ってきた。顔を見せるだけもそれなりに時間がかかったようだ。
清楚な寝間着に着替えたエスカはきちんと部屋の扉をノックしてから中に入った。すでに消灯しておりセンリもクロハも寝息を立てていた。
ベッドの上、クロハはセンリにべったりと身を寄せていた。それを見てエスカは慎重にクロハをセンリから引き離した。幸い熟睡していたクロハが起きることはなかった。
「……よしっ」
満足したエスカはクロハの反対側、空いたセンリの隣に身を横たえた。目の前にはセンリの寝顔。少し手を伸ばせば触れる距離。
「……ふふっ」
エスカはいたく幸せそうな表情を浮かべてその寝顔をただ見つめていた。
###
寝顔を見続けるつもりが知らぬまに寝てしまったエスカ。次に目を覚ました時にはもう朝になっていた。
「……いけない。いつの間に」
エスカは体を起こした。そこに熟睡するクロハの姿はあったがセンリの姿はない。新鮮な風が通り抜ける部屋を見回すとセンリが見つかった。椅子に座って水を飲んでいた。
「おはようございます」
声をかけてエスカはベッドから降りた。まだ眠く自然とあくびを漏らした。
「そのお水、私もいただいていいですか?」
勝手にしろと言わんばかりにセンリはコップをテーブルに置いた。エスカは「ありがとう」と一言。自分でそのコップに水を注いで喉を潤した。
「……ふう。とても美味しかったです」
朝の一杯は乾いた身体に深く染み渡った。
「そういえばこの本はどこまで読まれたのですか?」
エスカはテーブルの上に置かれた古書に触れた。
「少し前に読み終えた」
「そうでしたか。見たところ悲しい歴史のようですが、どの辺りがセンリさんの興味を引いたのですか?」
「……産声を上げた時から磔刑のやつらもいるってことさ」
「それどのような……?」
「分からなくていい。それよりも昨日の話が聞きたいんだろ?」
「はい。それはお聞きしたいですがクロハさんがまだ……」
エスカは起きる気配のないクロハを見やった。
「あいつが起きた時にお前から伝えればいいだろ。まさかあいつが起きるまで待てと言うつもりか?」
「……分かりました。クロハさんにはあとで私からお伝えします」
エスカが頷いたのを見てセンリは重い口を開いた。
センリが話す内容はドゥルージ教内のいざこざとそれが自分にどう関係しているのかについて。七賢者の話に関しては真偽が定かではないので伏せた。
「……ドゥルージ教徒の中にそのような危ない方々がいるとは知りませんでした」
「お前はアーシャ教徒だったな?」
「はい。家族はみなアーシャ教徒です。特に母方は先祖代々アーシャ教の家系です。アーシャ教徒の中にも悪さをする方がいますが、そこまで酷い話は聞いたことがありません」
「この国においてのドゥルージ教は今どんな立ち位置にある?」
「そうですね。最大勢力のアーシャ教は国教ですから、それを除けば最も広く信仰されている宗教になるでしょうか。年々その数も増しています」
「改宗してるのか?」
「全くないとは言えませんが、その多くは無宗派層の人々です。ドゥルージ教の方々は熱心に彼らへ神の教えを説いていると聞きます」
「なるほど。つまり今この国は二分化しつつあるというわけか」
「……そういうことになってしまいますね。アーシャ教徒の私としては残念ですが信仰の自由ですから仕方がありません。強制はできませんし」
「いずれ宗教間の抗争が頻発するようになるかもな」
「……そうはなってほしくないものです。本当に」
エスカは最悪の未来を想像して悲しげに目を伏せた。
「残念だがおそらくそうなるだろう。人間は愚かだ。流れに身を任せることで自らの意思を捨てその手を汚すことさえ厭わない。全てを失った時にようやく学ぶが、その時にはもう何もかもが遅い」
「……とても、とても重い言葉ですね」
聞くだけでも胸を締めつけられるような感覚に陥る。勇者の一族の言葉はそれほどの重みを帯びていた。
「センリさんを襲ったあの方々は……また現れるでしょうか」
「さあな。できることならあの小蝿どもには二度とまとわりつかれたくないが、万が一次に会うようなことがあればその時は……塵一つ残さず消してやる」
その背筋が凍るような声色にエスカは身震いした。そして思いだした。これがセンリなのだと。穏やかな寝顔を見せる彼と憎悪に満ちた怖い顔を見せる彼は同一人物なのだと。
「あの、彼らのことについて父上にお話してもよろしいでしょうか。先日の事件のこともすでにご存知でしょうし力になってくれると思うのです」
「好きにしろ」
「感謝します。……あと少し席を外しますね」
エスカは礼を言って立ち上がり部屋から出ていった。
神に祝福された聖剣が砕ける様にジュゼットは目を見張った。
「まさか……闇の力は我らの予想を遥かに超えるというのか……」
ジュゼットはその場に膝から崩れ落ちる。その顔は絶望に満ちており血の気が失せていた。他の白ローブの面々はリーダーが敗れたことに酷く動揺していた。
「おい、遅刻した罰だ。ここの掃除はお前たちがやれ」
センリは後方で様子を見ていた黒ローブの集団に向かって言った。
黒ローブの集団は何も答えなかったが察したように動き始めた。それを見てセンリは2人のもとに戻った。ジュゼットはただただ打ちひしがれていて戦闘不能状態だった。
「帰るぞ。面倒事に巻き込まれる前に」
「ですが怪我をした人々が……」
「放っておけ。あいつらに任せてある」
「主よ、一体あやつらは何者なのだ」
「いちいち説明してやる暇はない。行くぞ」
センリは強引に2人を両脇に抱きかかえて地面を蹴り跳躍した。屋根から屋根へと軽やかに飛び移り最短路で城へと帰った。辺りは当初の予定よりも暗くなっていた。
「ま、待ってください! 城の周りには障壁が! ぶつかってしまいます!」
城壁を飛び越えようとした時、エスカが声を上げた。城の周りに張り巡らされた魔術障壁は侵入者対策。触れようものなら気絶するほどの衝撃が全身に伝わるだろう。
「んなもん俺には関係ない」
センリは慣れた様子で障壁に穴を開けて難なく通過。そのまま自室のバルコニーに飛び移り2人をそこに下ろした。
「……はあ、びっくりしました」
「なかなか心地良い緊張感であったぞ」
対照的な2人をよそにセンリはもはや玄関代わりの大窓を開けて中に入った。指をパチンと鳴らして部屋の明かりを点けると2人も部屋の中に入った。その際エスカはセンリから預かっていた古書をテーブルの上にそっと置いた。
「のう、センリ。さきほどの白と黒のローブを身に纏った者たちは何者なのだ」
クロハは名を呼んで問うた。それはエスカが聞きたいことでもあった。
「お前たちには関係ない」
「しかし、あやつらは我らのことを配下と言うておった。主はそれでも関係がないと言い張るつもりか?」
クロハは息が触れる距離まで詰め寄った。身長差による上目遣いで睨みながら返答を静かに待っている。そのうしろではエスカが真剣な表情をしていた。
「……明日だ明日。今日はもういいだろ」
大きな息を吐いてセンリは頭を掻きながらベッドに向かった。途中で上着を脱ぎ捨ててベッドに寝転がった。
「ああだこうだと言うても真剣に向き合えば素直に応えてくれる主のそういうところ我は嫌いではないぞ」
クロハはそう言いながら背中のボタンを後ろ手に外し紐を引き抜いてドレスを脱いだ。妖艶な下着姿を露わにしてそのままベッドに乗り寝転がった。
「ちょ、ちょっと! クロハさん! 何をなさって!」
それを見て慌てたエスカはクロハに駆け寄った。
「我は疲れた。今日はもうここで眠る」
「駄目です! ここはセンリさんの場所です! ましてやそのような格好で!」
「よいではないか。我1人がいたところで邪魔にはならぬ」
「もうっ! なら私もここでっ!」
エスカは躍起になってクロハに対抗した。
「主は城の者に顔を見せておかねばなるまい。心配をかけたままでもよいのか?」
「うううっ……。なら顔見せを済ませたあとにすぐ戻ってきます!」
そう言うとエスカは急いだ様子で部屋から出ていった。
「くふふ。これで主と二人きりじゃな」
クロハはセンリの腕をぎゅっと握った。センリはそれを払いのけて布団を被り背中を向けた。
「自分の部屋に帰れ」
「その申し出は受けられぬと言うたら?」
「ふざけるな。殺すぞ」
「くふふ。そのつもりなどないくせに」
「……これだからガキは」
センリは苛々しながら部屋を別の場所に移すことを真面目に考えた。
###
それから2、3時間後のことだろうか。ようやくエスカが戻ってきた。顔を見せるだけもそれなりに時間がかかったようだ。
清楚な寝間着に着替えたエスカはきちんと部屋の扉をノックしてから中に入った。すでに消灯しておりセンリもクロハも寝息を立てていた。
ベッドの上、クロハはセンリにべったりと身を寄せていた。それを見てエスカは慎重にクロハをセンリから引き離した。幸い熟睡していたクロハが起きることはなかった。
「……よしっ」
満足したエスカはクロハの反対側、空いたセンリの隣に身を横たえた。目の前にはセンリの寝顔。少し手を伸ばせば触れる距離。
「……ふふっ」
エスカはいたく幸せそうな表情を浮かべてその寝顔をただ見つめていた。
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寝顔を見続けるつもりが知らぬまに寝てしまったエスカ。次に目を覚ました時にはもう朝になっていた。
「……いけない。いつの間に」
エスカは体を起こした。そこに熟睡するクロハの姿はあったがセンリの姿はない。新鮮な風が通り抜ける部屋を見回すとセンリが見つかった。椅子に座って水を飲んでいた。
「おはようございます」
声をかけてエスカはベッドから降りた。まだ眠く自然とあくびを漏らした。
「そのお水、私もいただいていいですか?」
勝手にしろと言わんばかりにセンリはコップをテーブルに置いた。エスカは「ありがとう」と一言。自分でそのコップに水を注いで喉を潤した。
「……ふう。とても美味しかったです」
朝の一杯は乾いた身体に深く染み渡った。
「そういえばこの本はどこまで読まれたのですか?」
エスカはテーブルの上に置かれた古書に触れた。
「少し前に読み終えた」
「そうでしたか。見たところ悲しい歴史のようですが、どの辺りがセンリさんの興味を引いたのですか?」
「……産声を上げた時から磔刑のやつらもいるってことさ」
「それどのような……?」
「分からなくていい。それよりも昨日の話が聞きたいんだろ?」
「はい。それはお聞きしたいですがクロハさんがまだ……」
エスカは起きる気配のないクロハを見やった。
「あいつが起きた時にお前から伝えればいいだろ。まさかあいつが起きるまで待てと言うつもりか?」
「……分かりました。クロハさんにはあとで私からお伝えします」
エスカが頷いたのを見てセンリは重い口を開いた。
センリが話す内容はドゥルージ教内のいざこざとそれが自分にどう関係しているのかについて。七賢者の話に関しては真偽が定かではないので伏せた。
「……ドゥルージ教徒の中にそのような危ない方々がいるとは知りませんでした」
「お前はアーシャ教徒だったな?」
「はい。家族はみなアーシャ教徒です。特に母方は先祖代々アーシャ教の家系です。アーシャ教徒の中にも悪さをする方がいますが、そこまで酷い話は聞いたことがありません」
「この国においてのドゥルージ教は今どんな立ち位置にある?」
「そうですね。最大勢力のアーシャ教は国教ですから、それを除けば最も広く信仰されている宗教になるでしょうか。年々その数も増しています」
「改宗してるのか?」
「全くないとは言えませんが、その多くは無宗派層の人々です。ドゥルージ教の方々は熱心に彼らへ神の教えを説いていると聞きます」
「なるほど。つまり今この国は二分化しつつあるというわけか」
「……そういうことになってしまいますね。アーシャ教徒の私としては残念ですが信仰の自由ですから仕方がありません。強制はできませんし」
「いずれ宗教間の抗争が頻発するようになるかもな」
「……そうはなってほしくないものです。本当に」
エスカは最悪の未来を想像して悲しげに目を伏せた。
「残念だがおそらくそうなるだろう。人間は愚かだ。流れに身を任せることで自らの意思を捨てその手を汚すことさえ厭わない。全てを失った時にようやく学ぶが、その時にはもう何もかもが遅い」
「……とても、とても重い言葉ですね」
聞くだけでも胸を締めつけられるような感覚に陥る。勇者の一族の言葉はそれほどの重みを帯びていた。
「センリさんを襲ったあの方々は……また現れるでしょうか」
「さあな。できることならあの小蝿どもには二度とまとわりつかれたくないが、万が一次に会うようなことがあればその時は……塵一つ残さず消してやる」
その背筋が凍るような声色にエスカは身震いした。そして思いだした。これがセンリなのだと。穏やかな寝顔を見せる彼と憎悪に満ちた怖い顔を見せる彼は同一人物なのだと。
「あの、彼らのことについて父上にお話してもよろしいでしょうか。先日の事件のこともすでにご存知でしょうし力になってくれると思うのです」
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エスカは礼を言って立ち上がり部屋から出ていった。
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