裏垢男子、好きが漏れてる。

銀タラオ゛

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1 ジム行きました ※

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ジム行きました
#裏垢男子
#裏アカ男子
#関東

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早く寝れば良いものを、ベッドに入り込んでからもダラダラとスマートフォンをいじってしまう。
目に良くないことは分かっている。分っていても、習慣を突然変えるのは難しい。

杏里あんりは仕事で疲れた体をベッドに横たえて、今日もSNSをダラダラと見ていた。
内容は何だって良い。可愛い動物の写真、スポーツの名シーン、見知らぬ誰かの善行……どれも感情を揺さぶることはなく、既読を伝える代わりにハートマークを押していく。

そうして、眠気が来るまで小一時間ほど過ごすのが寝る前のルーティンになっていたのだが、今日は少し違っていた。

水を飲むのが下手な猫の動画にハートマークを送りつけてからスクロールした先には、半裸の男性の写真があった。


所謂、「裏垢男子」と言うやつだ。


もちろん初めて見たわけではないし、知識としては存在を知っている。いつもはスルーしているのに、今日は何故か目が離せない。


ピッチリと肌のラインに沿うスポーツ用のインナーは、小さな乳輪の色が分かるほど捲り上げられ、鍛え上げられたシックスパックと、ふんわりと柔らかそうな胸筋の半分を見せつける。

トップスと似た素材の着圧パンツは、下生えが見えるか見えないかのラインまで下げられている。へその横には小さなホクロが二つ。


鏡越しに撮られた写真は、顔を写り込ませず、しかし自分の魅せ方を知っている角度で、暫しの間、杏吏の視線を奪って離さなかった。

同じ位置にホクロがある男を杏吏は知っている。
高校時代の部活の後輩で、一方的に好意を抱いていた相手だ。

着替えの際にこっそり覗き見た腹部も、確か似たような位置に二つホクロがあった。当時の彼は縦に筋が入った程度の腹筋だったし、筋トレに精を出すタイプでもなかった。

杏吏は彼に好意を抱いてはいたものの、告白をする勇気もないまま卒業し、今に至る。
過ぎた想いは忘れようと、ゲイ向けのマッチングアプリを使ってみたこともあるが、男なら誰でも良いというわけではないことを自覚させられただけで、ほとんど使わないままアンインストールした。

色々と思い出しているうちに、うっかり画像をタップしてしまい、画面いっぱいに健康的な肌色が映し出される。

「わっ……!」

誰が見ているわけでもないのに、急いで電源ボタンを押した。
唯一の明かりが消えて暗くなった部屋で、勢いよく布団に頭の先まで包まり、目をぎゅっと瞑ったが、かつての想い人に似たホクロのある体が瞼の裏に焼き付いて離れない。
布団に籠もったせいで自分の脈拍がドクドクと煩く、眠気は当分やってきそうになかった。


諦めてそっと布団から顔を出し、スマートフォンのロックを解除すると、先程の写真がすぐに現れる。
最近ヌいてなかったし…などと自分に言い訳しつつ、スウェットと下着をまとめてずり下げて、既に緩く勃ち上がっていたそれを握る。そして、写真の中の鍛え上げられた体に後輩の顔を思い浮かべながら、裏筋を雑に擦り上げた。

「っ…、…みつき………」

いつになく早く迎えた絶頂と、未練がましく口をついて出た後輩の名前に、精液を受け止めたティッシュをゴミ箱へ放ってから、深い溜息を吐く。


光りっぱなしのスマートフォンに目を戻すと、少しの逡巡を経て、斜体で書かれた「m」という名前のそのアカウントをフォローし、スマートフォンを枕元に伏せた。

いつものルーティンより長いネットサーフィンを終え、射精後の倦怠感に身を任せることで、ようやく眠りについたのだった。
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