裏垢男子、好きが漏れてる。

銀タラオ゛

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3 美味しいプロテイン見つけました

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美味しいプロテイン見つけました
#裏垢男子
#裏アカ男子
#関東

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「m」というアカウントは、どうやら毎日一回投稿しているらしい。


仕事の昼休み、休憩エリアの隅の席に座った杏吏あんりは、昨夜勢いでフォローしたアカウントの過去の投稿を眺めていた。

フォロワー数は1万を超えているが、フォロー数は0件。自己紹介はなく、西暦を除いた誕生日だけが表示されており、アイコンは初期設定のまま。プロフィールからは、モテようという意思は全く感じられない。

一ヶ月分ほど投稿を遡ってみると、肌を露出していない写真も多く上げていることも分かった。最新の投稿では、何度か過去の写真で見かけたお気に入り(と思われる)の灰色のパーカーを着て、オレンジ色の液体が入ったプロテインシェイカーを見せつけていた。
筋肉はオーバーサイズの服越しでも分かるものだなあ、と感心しつつ、ふとコメント欄を見てみる。

【身長高‼️何センチ???】
【同じ味かも笑】
【mくん腹筋見せて~~~~~】

mの気を引こうと、どの投稿にもいくつかコメントが付いているが、mが返信したことはなさそうだ。
裏垢男子というものは出会いを目的としているのではないのか、実はDMダイレクトメッセージで交流をしているのか、杏吏があれやこれやと考えを巡らせていると──


「お疲れさん。どうした、面白い顔して。彼女か?」
「そ、そんなんじゃないです!!」

不意に上司に話しかけられ、杏吏は声を上擦らせながら、慌ててスマートフォンをテーブルに伏せた。
すっかり集中していて上司が近付いているのに全く気付かず、部屋全体に響くほど大きな声が出てしまった。休憩中の社員達の視線が一斉に杏吏に向いて、また各々のスマートフォンや会話相手に戻っていった。

「お…お疲れ様です……」
「はっはっは、悩みなら聞くぞ。今夜飲みに行くか?」
「はぁ…今日は予定があるので…」

真っ赤になった顔を俯かせた杏吏が小声で受け答えすると、若干ハラスメント気質な上司は杏吏の背中をバシバシ叩いて、上機嫌に部屋を出ていった。
同僚達が口を揃えて「良い人ではあるんだけどね」と称する上司のことを、杏吏は嫌いではない。普段であれば快く誘いに乗るところだが、今は余計なことを口走ってしまいそうだ。

上司がドアの向こうへ消えた後、壁掛けの時計を見ると、午後の始業まであと10分程になっていた。気付けば、昼休みの殆どをスマートフォンとにらめっこして過ごしてしまっていたようだ。
周りを見回して誰も自分に近付いていないことを確認してから、そっとSNSを開き直した杏吏は、プロテインシェイカーをこちらに向ける写真にハートマークを一つ送り、上司の後を追って事務室へ戻っていったのだった。
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