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夢のはじまり
第20話 ある日の石窯事情
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『ローズマリー営業日誌』
11月○日、石窯が破壊されました。
——今を遡ること数時間前——
「ん~、ちょっと石窯の火力が弱いわね、ちょっとマキを取ってくるわ」
開店から一ヶ月程経った頃、私たちはいつものように早朝から今日の仕込みの始めていた。
「あっ、お嬢様。私が取ってまいります」
「そう? じゃお願い出来るかしら」
私がマキを取りに行こうとしたらエリクが率先して取りに行ってくれた。
「このままじゃ半焼きになっちゃうわね、もったいないけれどこれは私たちのおやつにでも回しましょ」
余熱が低いため今焼いている生地が半焼き状態になっている、ここからマキを入れて火力を上げたとしても今度は逆に焼き時間が長くなってしまうので、生地の表面が焦げたりパサついてしまうのよね。
食べる分には問題ないけど商品としてはもう使えない。
「だったらおれっちが温めてやるよ。炎熱!」
「えっ?」
考え事をしていたから反応が遅れてしまった。私が止める間もなくエンの魔法が石窯に炎を召喚した。
ボーーッ!
「エンのバカーー!」
料理に魔法を使うとロクな事が起きないのは世の中のセオリーでしょうが!
予想通り石窯から溢れ出す炎、早く消化しないと。
「うわわ、やべー」
「俺に任せろ、すぐに凍らせてやる。氷結!」
「ええええーっ!?」
ドンッ!!
パラパラパラ。
「このおバカーーーーーっ!!」
「「ご、ごめんなさい!」」
エンの魔法で高温になっている石窯によりにもよって氷の魔法って。
皆さんはもうご存知だと思うけど高温の所に冷たい氷を入れるとどうなるか。そう水蒸気爆発というものが起こる。
幸いにもスイの魔法にはギリギリ反応できたから、とっさに風を制御して威力を落としたけれど、危うく私たちの夢のお城に押しつぶされるところだったわ。
「お嬢様ご無事で!?」
「何があったんですか!?」
流石に今の爆発音に驚いたのかみんなが調理場に集まってきた。
「コホコホ、私は大丈夫よ。怪我もないから安心して」
調理場全体に広がった煙中から何とか抜け出しエレン達と合流する。
ディオンも無事のようでなによりだわ。取り敢えずこの煙りをどうにかしないと。
私は風を操って部屋中の煙りを窓から外へと追いやる。
何も知らない人が見たら私の風を操る姿は間抜けなのかもしれない。何もないところで両手を上下や左右に動かしているだけだもの、よく考えたら某国民的有名アニメのヤム○ャ(繰気弾使用時)みたいで恥ずかしいわね。えっ、古いって? やぁねぇ、レディの年を詮索するなんて。
「これはさすがに修理が必要ですね」
ディオンが石窯の様子を見ながらそう呟いた。
何とか爆発の威力を抑えたけれど石窯のダメージは完全には防げなかったみたいね。
「仕方がないわね今日は臨時休業にしましょ。グレイ悪いんだけれど工業ギルドに行って修理の手配をお願い出来るかしら」
「畏まりました」
「エレン、店前に臨時休業の看板を。朝並ばれた方にはお詫びとして次回使えるサービス券と、数は少ないけれど出来上がっているケーキは無料で配ってちょうだい」
「わかりました。 」
グレイとエレンにそれぞれ指示を出して私たちは調理場の掃除を始めた。
「ごめんなさい主人」
「ごめんなさい」
いつもの元気を失ったエンとスイが申し訳なさそうに私に謝ってきた。
えい! ピシ、ピシ。
「「イテッ」」
「これで許してあげるわ」
私は軽くデコピンをして二人を許してあげる。
「「えっ、これだけ?」」
「そうよ、何か問題でも?」
「だって」
「俺たち石窯を」
二人はまだ納得できないような顔をしているけど私はこれ以上罰を与えるつもりはサラサラない。
「二人は私を手伝ってくれようとしたのでしょ? だったら怒れないじゃない」
私だってそこまで鬼じゃないからね。やり方を間違えただけで私の事を思っての行動だから怒れるわけがない。
「「あるじぃ」」
「バカね何泣いてるのよ。さぁ片付けるのを手伝って」
「「お、おう!」」
二人は涙を拭ってスイが水で汚れを流しエンがスチーム洗浄で綺麗にしていく。
相変わらず便利な魔法ね。
「お嬢様戻りました。工業ギルドの方は午前中には来てくださるそうです」
ようやく掃除を終えたところで使いに出ていたグレイが戻ってきた。
「ありがとう。それじゃこんな事になっちゃったけどいい機会だから今日はゆっくり休みましょ。開店からずっと休み無しで忙しかったからね」
この世界に決まった休日はない。そもそも使用人や商人には基本休みはないし、休んだからと言っても特にする事が無いのが実情だ。
じゃどうやって休んでいるのかというと、仕えているお屋敷や働いている店にもよるが、事前に休みの申請をしてシフト上問題なければ休めるというもの。だから一ヶ月中働きっぱなしなんて事はザラにあるのだ。
「お嬢様、湯浴みの準備ができおりますので先にお身体を綺麗にしてくださいませ」
そう言えば爆発に巻き込まれたせいで煤だらけだったわね。
「ありがとうエレン、助かるわ。ディオンも体を洗ってきなさい、スイ、エンあなた達も一緒にきなさい、体を洗ってあげるわ」
ディオンも一緒にいたからね私と同じように煤だらけになっている。
グレイにこの場をお願いして私たちは二階にある自分の部屋へと向かった。
湯浴みを終え魔法で髪を乾かしてから一階に戻ったら、すでに工業ギルドの人が来てくれており、早速修理を始めていた。
「どうかしら? 修理にどれくらいかかりそう?」
修理屋さんに石窯の具合を尋ねると無数のビビは入ってはいるものの、今日中に修理が可能との事。
それじゃ今日一日やる事がなくなってしまったわね、調理場の石窯が使えないから試作品もつくれないし、二階の居住スペースにある釜では火力不足だ。
「お嬢様、よい機会ですので街でお買い物でもされて来てはいかがでしょうか? こちらは私奴で見ておりますので」
何をしようかと迷っていたらグレイが街に出てはと提案してくれた。
そういえば屋敷を出てから買い物って行った事がなかったわね、そろそろエリスの冬服も買ってあげなくちゃいけないし。
「そうね、ここはお願いしていいかしら? エレンも一緒に付いてきてもらっていい? エリスの服を見てあげたいの」
たまには女の子3人でのお買い物もいいわね。エレンにも何か可愛い服を見てあげないと、この子ったらいつも制服かメイド服しか着ていないのよね。
二人の準備をし三人と精霊達とで街へ出かけたのであった。
11月○日、石窯が破壊されました。
——今を遡ること数時間前——
「ん~、ちょっと石窯の火力が弱いわね、ちょっとマキを取ってくるわ」
開店から一ヶ月程経った頃、私たちはいつものように早朝から今日の仕込みの始めていた。
「あっ、お嬢様。私が取ってまいります」
「そう? じゃお願い出来るかしら」
私がマキを取りに行こうとしたらエリクが率先して取りに行ってくれた。
「このままじゃ半焼きになっちゃうわね、もったいないけれどこれは私たちのおやつにでも回しましょ」
余熱が低いため今焼いている生地が半焼き状態になっている、ここからマキを入れて火力を上げたとしても今度は逆に焼き時間が長くなってしまうので、生地の表面が焦げたりパサついてしまうのよね。
食べる分には問題ないけど商品としてはもう使えない。
「だったらおれっちが温めてやるよ。炎熱!」
「えっ?」
考え事をしていたから反応が遅れてしまった。私が止める間もなくエンの魔法が石窯に炎を召喚した。
ボーーッ!
「エンのバカーー!」
料理に魔法を使うとロクな事が起きないのは世の中のセオリーでしょうが!
予想通り石窯から溢れ出す炎、早く消化しないと。
「うわわ、やべー」
「俺に任せろ、すぐに凍らせてやる。氷結!」
「ええええーっ!?」
ドンッ!!
パラパラパラ。
「このおバカーーーーーっ!!」
「「ご、ごめんなさい!」」
エンの魔法で高温になっている石窯によりにもよって氷の魔法って。
皆さんはもうご存知だと思うけど高温の所に冷たい氷を入れるとどうなるか。そう水蒸気爆発というものが起こる。
幸いにもスイの魔法にはギリギリ反応できたから、とっさに風を制御して威力を落としたけれど、危うく私たちの夢のお城に押しつぶされるところだったわ。
「お嬢様ご無事で!?」
「何があったんですか!?」
流石に今の爆発音に驚いたのかみんなが調理場に集まってきた。
「コホコホ、私は大丈夫よ。怪我もないから安心して」
調理場全体に広がった煙中から何とか抜け出しエレン達と合流する。
ディオンも無事のようでなによりだわ。取り敢えずこの煙りをどうにかしないと。
私は風を操って部屋中の煙りを窓から外へと追いやる。
何も知らない人が見たら私の風を操る姿は間抜けなのかもしれない。何もないところで両手を上下や左右に動かしているだけだもの、よく考えたら某国民的有名アニメのヤム○ャ(繰気弾使用時)みたいで恥ずかしいわね。えっ、古いって? やぁねぇ、レディの年を詮索するなんて。
「これはさすがに修理が必要ですね」
ディオンが石窯の様子を見ながらそう呟いた。
何とか爆発の威力を抑えたけれど石窯のダメージは完全には防げなかったみたいね。
「仕方がないわね今日は臨時休業にしましょ。グレイ悪いんだけれど工業ギルドに行って修理の手配をお願い出来るかしら」
「畏まりました」
「エレン、店前に臨時休業の看板を。朝並ばれた方にはお詫びとして次回使えるサービス券と、数は少ないけれど出来上がっているケーキは無料で配ってちょうだい」
「わかりました。 」
グレイとエレンにそれぞれ指示を出して私たちは調理場の掃除を始めた。
「ごめんなさい主人」
「ごめんなさい」
いつもの元気を失ったエンとスイが申し訳なさそうに私に謝ってきた。
えい! ピシ、ピシ。
「「イテッ」」
「これで許してあげるわ」
私は軽くデコピンをして二人を許してあげる。
「「えっ、これだけ?」」
「そうよ、何か問題でも?」
「だって」
「俺たち石窯を」
二人はまだ納得できないような顔をしているけど私はこれ以上罰を与えるつもりはサラサラない。
「二人は私を手伝ってくれようとしたのでしょ? だったら怒れないじゃない」
私だってそこまで鬼じゃないからね。やり方を間違えただけで私の事を思っての行動だから怒れるわけがない。
「「あるじぃ」」
「バカね何泣いてるのよ。さぁ片付けるのを手伝って」
「「お、おう!」」
二人は涙を拭ってスイが水で汚れを流しエンがスチーム洗浄で綺麗にしていく。
相変わらず便利な魔法ね。
「お嬢様戻りました。工業ギルドの方は午前中には来てくださるそうです」
ようやく掃除を終えたところで使いに出ていたグレイが戻ってきた。
「ありがとう。それじゃこんな事になっちゃったけどいい機会だから今日はゆっくり休みましょ。開店からずっと休み無しで忙しかったからね」
この世界に決まった休日はない。そもそも使用人や商人には基本休みはないし、休んだからと言っても特にする事が無いのが実情だ。
じゃどうやって休んでいるのかというと、仕えているお屋敷や働いている店にもよるが、事前に休みの申請をしてシフト上問題なければ休めるというもの。だから一ヶ月中働きっぱなしなんて事はザラにあるのだ。
「お嬢様、湯浴みの準備ができおりますので先にお身体を綺麗にしてくださいませ」
そう言えば爆発に巻き込まれたせいで煤だらけだったわね。
「ありがとうエレン、助かるわ。ディオンも体を洗ってきなさい、スイ、エンあなた達も一緒にきなさい、体を洗ってあげるわ」
ディオンも一緒にいたからね私と同じように煤だらけになっている。
グレイにこの場をお願いして私たちは二階にある自分の部屋へと向かった。
湯浴みを終え魔法で髪を乾かしてから一階に戻ったら、すでに工業ギルドの人が来てくれており、早速修理を始めていた。
「どうかしら? 修理にどれくらいかかりそう?」
修理屋さんに石窯の具合を尋ねると無数のビビは入ってはいるものの、今日中に修理が可能との事。
それじゃ今日一日やる事がなくなってしまったわね、調理場の石窯が使えないから試作品もつくれないし、二階の居住スペースにある釜では火力不足だ。
「お嬢様、よい機会ですので街でお買い物でもされて来てはいかがでしょうか? こちらは私奴で見ておりますので」
何をしようかと迷っていたらグレイが街に出てはと提案してくれた。
そういえば屋敷を出てから買い物って行った事がなかったわね、そろそろエリスの冬服も買ってあげなくちゃいけないし。
「そうね、ここはお願いしていいかしら? エレンも一緒に付いてきてもらっていい? エリスの服を見てあげたいの」
たまには女の子3人でのお買い物もいいわね。エレンにも何か可愛い服を見てあげないと、この子ったらいつも制服かメイド服しか着ていないのよね。
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