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第19話 姉妹の葛藤
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「ごめんねシルメリア、約束を守れなくて」
「いえ、大丈夫です。ミレーナ様はウエストガーデンの守りを固めてください。それがいずれ私たちの、いえこの国の為になるのですから。」
無事にウエストガーデン最大の街、スザクを取り戻す事が出来た私たちは、約束通りサウスパークのアメリア公女救出に向かう手はずをしていた。だが新に帝国領からこちらに向けて軍が派遣されたとの報告を受け、軍を大きく分けなければならなくなり、現在バイロン将軍がその防衛に当たっている。
「心配するな、アメリアの事はオレに任せておけ」
「よろしくお願いします。何かあれば直ぐに駆けつけますので」
帝国領からの防衛と、王都からの防衛、そしてグレアム領の叔父を討伐しなければならない為、事情を知ったランスベルト王子はアメリア公女の救出を勝って出てくれたのだ。
「ミレーナのお陰で背後からの攻撃を気にしなくてすむから助かるぜ、ウエストガーデンは帝国領との最大の防壁だからしっかり守ってくれよ」
「もちろんです。王都奪還の際は必ず駆けつけますので」
「頼んだぜ、それじゃな」
王子とシルメリア様は一軍を率いて出発していった。
そしてこの地の残された私たちの役目は重要だ。まずは叔父の支配する領を開放しなければ始まらない。
「お姉さまー」
「ちょっと離れなさい、皆んなが見てるでしょ」
フィーナ様は何故か未だこの地に残られている。そして連日ローズさんに引っ付きぱなしなのだ。
うぅー、なんだか羨ま……いやいや、人前で甘えるのはどうかと思うわ。
「フィーナ様、離れてください。ローズさんが困ってるじゃないですか」
そう言って反対側の腕を引っ張り引き放そうとする。
「もう、ミレーナまで引っ張らないの」
周りから笑われているが私は真剣なのよ、例えフィーナ様でも譲らないんだから。
「ほら、もう二人とも止めなさい、作戦会議を始めるわよ」
「ぶぅー」
「さて、現在グレアム領には1000の騎馬隊がいると言われているわ。スザク開放で多くの兵が集まって来てくれてるとは言え、帝国側の防衛と王都からの防衛を緩めることは出来ないので、出撃が出来る兵の数は1500といったところかしら」
作戦会議はローズさん主体で始まった。私たちと合流するまでに色々情報を得てきたらしい。
「数の上ではこちらが上回っているけど、敵はこの国最強騎馬隊、槍騎馬隊を要しているわ、油断していると一気に潰されるわよ」
槍騎馬隊、今度の敵は帝国軍ではなくいわば同じ国の騎士たち、今までの敵は帝国兵だったので割り切れていたが、果たして今度の戦いは気持ちの整理がつけられるのか正直戸惑っている自分がいる。それにセレスティナにとっては……
「それじゃ各指揮官を発表するわ、第二陣左翼にアドル、第三陣右翼にクラウス、後方の本陣にフィーナ、そして第一陣にして先鋒にミレーナ、貴方が指揮を取りなさい」
私が第一陣で先鋒……本来総大将である私は後方に位置するのが普通、ましてや先鋒に配置するなんて常識から逸脱している。
恐らくローズさんは試しているのだ、私のことを。この戦いはそれだけの意味があるんだ。
「待ってくださいお姉さま、私が何故後方なのですか!」
「この戦いは領土奪還よりも重要な意味があるのよ、例え貴方であっても譲る事はできないわ。それにこれ以上ノースランドの兵を傷つける訳にはいかない、あなた達は自身の領を取り戻す事だけを考えなさい。言っている意味はわかるわよね?」
「……分かりました。」
渋々といった感じでフィーナ様は引き下がる。
確かにローズさんの言っている事は正しい、救援には駆けつけてくれたが、未だノースランドの一部は帝国軍から解放されていない。それにあそこの領は私たちが帝国領と面しているのと同様に、敵国ドゥーベからの攻撃を常に想定していなければならないのだ。
「第一陣には私とカリナ、それに準と雫が同行するわ。以上質問は?」
「あの、私はどこの部隊に所属すればいいのでしょうか?」
そう言って挙手しているのはセレスティナ、私もずっと気になっていたのだ。ローズさんが彼女をどう配置するのかを。
「貴方はスザクの防衛をしてもらうわ」
「っ、それは私が裏切り者の娘だからですか! 私の事を信用してもらえていないからですか!!」
一瞬部屋中が静まり返る、そんな事を思っている者はこの中にはいないが、騎士団の中にまではいないかと問われれば正直返答に困る。それに彼女にとっては親子で殺し合いをする事になるのだ、ローズさんの采配は誰もが納得するところだろう。
「そうね、確かに貴方の父親はこの国を裏切ったわ。でもそれは貴方にとっては関係のない話でしょ? もし貴方が私たちを騙していると言うなら一番重要な街の防衛を任せたりしない、それでも自分が信用されていないとでも思っているの?」
確かにそうだ、ほとんど兵を連れていくとはいえ、この街はウエストガーデンの要とも言える場所だ、そこを信用できない人物に誰が守らせると言うのだろうか。
「分かりました、この街は私の命をかけても守ってみせます」
「ふぅ、まだ分かっていないようね。貴方は自分の命を軽く見ているようだけど、貴方の命は貴方一人だけのものではないのよ」
「ですが私は……」
「言い訳は要らないわよ、もう一度ゆっくりと自分自身に与えられた使命を考えてみなさい。そうすればこれからどう生きていくかが見つかるはずだから」
どう生きていくか、それは私自身にも当てはまる言葉だ。
もしこの国が帝国の手から開放されたなら、私はこの領地を立て直さなければならない。できる事ならローズさん、いえお姉さまに託したいのだけど、それは難しいのではないだろうか、フィーナ様の話ではジークハルト様と恋仲だと言っていたし。
結局セレスティナはあれから一言も話さず、作戦会議は滞りなく終了した。
出撃は三日後、これで私たちの戦いは一区切りするのだ。
***************
はぁ、セレスティナは自分の事を責め続けている。ミレーナから聞いた彼女の戦いは、自ら死地に赴いているようだった。
このまま戦い続けたら恐らくそう遠くないうちに命を落としているだろう、今のうちに自分に与えられた使命に気づいてくれればいいが。
いや、一度は自分の命を犠牲にしようとした私が言うのも変ね、立場が違っていれば私も彼女と同じ事をしていたかもしれない。
あの日、敵を殲滅させるために止められていた禁忌の魔法と唱えた。
衝撃と爆風で空高くまで舞い上がった私と準は死を覚悟していたのだ、だけど突如暖かい光に包まれたかと思うと、次に目にした光景はかつて聖女様が何らかの儀式を執り行ったと言われている神殿だった。
そこは長年放置されていた為、建物は壊れ、人の姿も何もない場所だった。
何故私たちがそこにいたのは未だにわからないけれど、体はボロボロ、魔力もアイテムも底を尽き、結局まともに動けるようになるまで長い時間が掛かってしまった。
それにしても、久々に見た妹の姿はすっかり逞しく成長していた、これでこの戦いが終われば私の役目も全て終わると言うもの。亡くなった両親も少しは褒めてくれるのではないだろうか。
「ローズさん」
「どうしたのミレーナ」
一人考え事をしていたらミレーナが走りながら近寄ってきた。
「あの、ずっと聞きたい事があったのです」
「聞きたい事?」
「はい……お姉さま、ですよね?」
「…………どうしてそう思うの?」
私は今、上手く同様を隠せただろうか。
そういえばあの戦いの前夜に自分の話をした事があったわね、あの時は二度と会う事はないだろうと思っていたし、騎士達の前で正体をバラした事もあった。
「これを見つけたんです」
そう言って差し出してきたのは刀身の折れた一本の槍、綺麗に磨かれたのか汚れひとつなかった。
そしてそこに書かれたのは二つの文字、一つはお母様が私の為に書かれたもので、もう一つは私がミレーナを助けに行く時に書いた文字。
『愛する妹のために』
「そう……」
このまま名乗り出ればスッキリするのかもしれないけど、いずれ私は彼女の前からいなくなる存在。だったら初めからいない者として名乗らないほうがいい。
だけど……
「ミレーナ、必ずこの領地を取り戻そうね」
私は妹の問いに答える事ができず、ただ優しく抱きしめる事しか出来なかった。
「いえ、大丈夫です。ミレーナ様はウエストガーデンの守りを固めてください。それがいずれ私たちの、いえこの国の為になるのですから。」
無事にウエストガーデン最大の街、スザクを取り戻す事が出来た私たちは、約束通りサウスパークのアメリア公女救出に向かう手はずをしていた。だが新に帝国領からこちらに向けて軍が派遣されたとの報告を受け、軍を大きく分けなければならなくなり、現在バイロン将軍がその防衛に当たっている。
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「もちろんです。王都奪還の際は必ず駆けつけますので」
「頼んだぜ、それじゃな」
王子とシルメリア様は一軍を率いて出発していった。
そしてこの地の残された私たちの役目は重要だ。まずは叔父の支配する領を開放しなければ始まらない。
「お姉さまー」
「ちょっと離れなさい、皆んなが見てるでしょ」
フィーナ様は何故か未だこの地に残られている。そして連日ローズさんに引っ付きぱなしなのだ。
うぅー、なんだか羨ま……いやいや、人前で甘えるのはどうかと思うわ。
「フィーナ様、離れてください。ローズさんが困ってるじゃないですか」
そう言って反対側の腕を引っ張り引き放そうとする。
「もう、ミレーナまで引っ張らないの」
周りから笑われているが私は真剣なのよ、例えフィーナ様でも譲らないんだから。
「ほら、もう二人とも止めなさい、作戦会議を始めるわよ」
「ぶぅー」
「さて、現在グレアム領には1000の騎馬隊がいると言われているわ。スザク開放で多くの兵が集まって来てくれてるとは言え、帝国側の防衛と王都からの防衛を緩めることは出来ないので、出撃が出来る兵の数は1500といったところかしら」
作戦会議はローズさん主体で始まった。私たちと合流するまでに色々情報を得てきたらしい。
「数の上ではこちらが上回っているけど、敵はこの国最強騎馬隊、槍騎馬隊を要しているわ、油断していると一気に潰されるわよ」
槍騎馬隊、今度の敵は帝国軍ではなくいわば同じ国の騎士たち、今までの敵は帝国兵だったので割り切れていたが、果たして今度の戦いは気持ちの整理がつけられるのか正直戸惑っている自分がいる。それにセレスティナにとっては……
「それじゃ各指揮官を発表するわ、第二陣左翼にアドル、第三陣右翼にクラウス、後方の本陣にフィーナ、そして第一陣にして先鋒にミレーナ、貴方が指揮を取りなさい」
私が第一陣で先鋒……本来総大将である私は後方に位置するのが普通、ましてや先鋒に配置するなんて常識から逸脱している。
恐らくローズさんは試しているのだ、私のことを。この戦いはそれだけの意味があるんだ。
「待ってくださいお姉さま、私が何故後方なのですか!」
「この戦いは領土奪還よりも重要な意味があるのよ、例え貴方であっても譲る事はできないわ。それにこれ以上ノースランドの兵を傷つける訳にはいかない、あなた達は自身の領を取り戻す事だけを考えなさい。言っている意味はわかるわよね?」
「……分かりました。」
渋々といった感じでフィーナ様は引き下がる。
確かにローズさんの言っている事は正しい、救援には駆けつけてくれたが、未だノースランドの一部は帝国軍から解放されていない。それにあそこの領は私たちが帝国領と面しているのと同様に、敵国ドゥーベからの攻撃を常に想定していなければならないのだ。
「第一陣には私とカリナ、それに準と雫が同行するわ。以上質問は?」
「あの、私はどこの部隊に所属すればいいのでしょうか?」
そう言って挙手しているのはセレスティナ、私もずっと気になっていたのだ。ローズさんが彼女をどう配置するのかを。
「貴方はスザクの防衛をしてもらうわ」
「っ、それは私が裏切り者の娘だからですか! 私の事を信用してもらえていないからですか!!」
一瞬部屋中が静まり返る、そんな事を思っている者はこの中にはいないが、騎士団の中にまではいないかと問われれば正直返答に困る。それに彼女にとっては親子で殺し合いをする事になるのだ、ローズさんの采配は誰もが納得するところだろう。
「そうね、確かに貴方の父親はこの国を裏切ったわ。でもそれは貴方にとっては関係のない話でしょ? もし貴方が私たちを騙していると言うなら一番重要な街の防衛を任せたりしない、それでも自分が信用されていないとでも思っているの?」
確かにそうだ、ほとんど兵を連れていくとはいえ、この街はウエストガーデンの要とも言える場所だ、そこを信用できない人物に誰が守らせると言うのだろうか。
「分かりました、この街は私の命をかけても守ってみせます」
「ふぅ、まだ分かっていないようね。貴方は自分の命を軽く見ているようだけど、貴方の命は貴方一人だけのものではないのよ」
「ですが私は……」
「言い訳は要らないわよ、もう一度ゆっくりと自分自身に与えられた使命を考えてみなさい。そうすればこれからどう生きていくかが見つかるはずだから」
どう生きていくか、それは私自身にも当てはまる言葉だ。
もしこの国が帝国の手から開放されたなら、私はこの領地を立て直さなければならない。できる事ならローズさん、いえお姉さまに託したいのだけど、それは難しいのではないだろうか、フィーナ様の話ではジークハルト様と恋仲だと言っていたし。
結局セレスティナはあれから一言も話さず、作戦会議は滞りなく終了した。
出撃は三日後、これで私たちの戦いは一区切りするのだ。
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はぁ、セレスティナは自分の事を責め続けている。ミレーナから聞いた彼女の戦いは、自ら死地に赴いているようだった。
このまま戦い続けたら恐らくそう遠くないうちに命を落としているだろう、今のうちに自分に与えられた使命に気づいてくれればいいが。
いや、一度は自分の命を犠牲にしようとした私が言うのも変ね、立場が違っていれば私も彼女と同じ事をしていたかもしれない。
あの日、敵を殲滅させるために止められていた禁忌の魔法と唱えた。
衝撃と爆風で空高くまで舞い上がった私と準は死を覚悟していたのだ、だけど突如暖かい光に包まれたかと思うと、次に目にした光景はかつて聖女様が何らかの儀式を執り行ったと言われている神殿だった。
そこは長年放置されていた為、建物は壊れ、人の姿も何もない場所だった。
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「…………どうしてそう思うの?」
私は今、上手く同様を隠せただろうか。
そういえばあの戦いの前夜に自分の話をした事があったわね、あの時は二度と会う事はないだろうと思っていたし、騎士達の前で正体をバラした事もあった。
「これを見つけたんです」
そう言って差し出してきたのは刀身の折れた一本の槍、綺麗に磨かれたのか汚れひとつなかった。
そしてそこに書かれたのは二つの文字、一つはお母様が私の為に書かれたもので、もう一つは私がミレーナを助けに行く時に書いた文字。
『愛する妹のために』
「そう……」
このまま名乗り出ればスッキリするのかもしれないけど、いずれ私は彼女の前からいなくなる存在。だったら初めからいない者として名乗らないほうがいい。
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