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聖女達は悲しみを乗り越えて
第21話 王都に帰るよー
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「それじゃお世話になりました」
「おぉ、気をつけてな」
二泊三日の日程を終え、メイドさん達が馬車に荷物を積み込んでくださっている間、クラウス様やエステラ様にお別れとお礼の挨拶を済ませる。
少しよそよそしかったエステラ様はお陰ですっかり元通りに戻ったが、今度はなぜかラッテの様子が今朝からおかしい。私の顔を見るなり逃げ出すわ、女の子同士はダメですとか言ってくるわで、まるっきり意味が不明だ。
まぁ、そのうち元に戻るででしょ。あの子あれで適応能力が半端じゃないからね。結局お城のメイドさん達や護衛の騎士様、さらにはユフィにまで僅か数日で適応しちゃってるんだもの、ある意味無敵よね。
「そうだ、近々俺たちも王都に行くからしばらくは頻繁にリィナに会えるぜ」
「王都にですか?」
別れの挨拶の途中、クラウス様が突然おかしな事を言い出した。
領主であるクラウス様にとって、お仕事で王都に行かれる事はそれほど珍しくもないんだろうが、そこに何故リィナも一緒に連れて行けるというのだろう。しかもしばらくってどういう意味?
「今度お城で聖誕祭があるでしょ? 私たちはそのパーティーに出なければならないのよ」
私の問いにエステラ様が答えてくださる。
そういえば毎年この時期は国中を上げてお祭り騒ぎになるんだったわね。
この国で聖誕祭と呼ばれるお祭りは、その名の通り初代聖女様がこの地に降り立った日をお祝いするお祭りで、この日ばかりは仕事を休み国中至る所で踊って食べて感謝する人々で溢れかえる。
私たちが住んでいた宿場町でも露天が立ち並び、子供達もこの日だけは夜中まで遊んでいても怒られないので、一晩中街の騒いでいた記憶が思い出に残っている。
そういえば一度、何時もは寝ている時間に起きていたもんだから、寝ぼけて精霊達にお肉が食べたいって願っちゃったのよね。
目が覚めた時に蔓に絡まれた牛さん達が目の前に並んでいて、流石にあの時は子供ながらもビビったわよ。精霊達も冗談と本気の区別を付けてもらいたいもんね。その後お母さんがこっそり牛さん達をもとの牛舎に返してくれたから騒ぎにはならなかったけど、それ以降私だけは夜更かし禁止になったんだっけ。今ではいい思い出だわ。
「でも、それじゃリィナはお邪魔になるんじゃないんですか?」
パーティーと言えども領主様であるお二人にはこれも立派なお仕事、リィナを王都まで連れてきてくれるのはありがたいが、邪魔になるのはなんだか申し訳ない。
「心配するな、何も城のパーティーに連れていく訳じゃねぇんだ」
「私たちはしばらく王都に滞在する事になるから、リィナをこのまま残していくのも忍びないでしょ?」
「しばらく王都に滞在されるんですか?」
以前ラッテから王都にもお屋敷があるとは聞いていたが、しばらく滞在されると言うのなら、是非リィナにも王都の街並みを見せてあげたい。
「この時期は社交界シーズンなのよ。聖誕祭を皮切りに王都の彼方此方のお屋敷でパーティーが行われるの、もちろんソルティアル家でもパーティーをするからティナも参加するのよ」
ブフッ
パ、パーティー!? いや、確かに以前そんな話も聞いていたが、ここ一ヶ月そんな話は聞かなかったのですっかり安心しきっていた。
「あの、出来ればご遠慮したいなぁって」
「あら、リィナが社交界デビューをするのよ。妹の晴れの姿を見なくていいの? うふふ」
「見ます、見たいです。参加希望!」
あっ。ついつい可愛いリィナに釣られて二つ言葉で返事をしてしまう。
あれあれ、何だか最近よく似たパターンで失敗いている気がしないでもないが……
「なに話してるのおねえちゃん」
私が一人悶絶してると、ユフィと話していたリィナが話しかけてきた。
この二人、年が近い事もありすっかり仲良くなってしまった。今じゃすっかりユフィお姉ちゃんで定着してしまった感じで、本当の姉としては密かに対抗心を燃やしている。
そこ、大人気ないとかいうな!
「今度リィナが社交界デビューするって話をしていたのよ」
「まぁ、リィナちゃんが社交界デビューするんですか?」
エステラ様の言葉に真っ先に反応したのは、爆裂料理人の二つ名を譲ったばかりユフィさん。
『フッ、負けたわユフィ。今日から爆裂料理人の名はあなたのものよ』っと言ったら、『お料理で爆裂はちょっと……』っと言われ何故か丁重にお断りされてしまった。
でもねユフィ、二つ名っていうものは自分が拒んでも必ず付いてくるものなのよ。
って、そうじゃなかった、エステラ様それユフィに言っちゃダメな言葉!
「私も是非参加してみたいです」
ほら! ほらほら! また無理な事を言ってくるじゃない。そしてまた王妃様のゴリ押しが来るんだよ。
隣でクラウス様の表情が微かに引きつっているのを見逃してませんよ。
「ユフィ、王女様がおいそれとお城から出たらいけないと思うんだ。護衛の騎士様達も大変でしょ?」
うん、私今いい事言った。
クラウス様が隣で『よく言った』って視線を送ってくる。
「そうですね、どこか特定のパーティーに参加するのはお母様もお許し下さらないでしょうから」しゅん
あ、そうなんだ。確かに王家の方がどこか特定のパーティーだけに参加、ってなると色々問題が出てしまうのだろう。
「ごめんねユフィお姉ちゃん」
落ち込んでしまったユフィを慰める可愛いリィナ。我が妹ながら気遣いの出来る優しい子だ。
「大丈夫ですわ、私はティナの社交界デビューで我慢いたします」
うんうん、諦めが肝心だよユフィ。
「……って、何それ私の社交界デビューって!」
サラッと聞き流しそうになってしまったが、私の社交界デビューって聞いてないわよ。
「言ってませんでしたか? 今度の聖誕祭の日にお城でパーティーがあるんですが、聖女候補生は全員参加する事が決まっているんですよ」
「き、聞いてないわよ。そもそも私ダンスも礼儀作法も数日程度しか習ってないのよ? それがいきなりお城のパーティーってどんな無茶ぶりよ」
しかも教わったのも一ヶ月ほど前の事なんで、今からもう一度踊れと言われても最後まで踊りきれる自信なんてこれっぽっちもない。自慢じゃないが不器用さでは誰にも負ける気はしないんだからね! ……ぐすん、いじけてなんかないやい。
「でしたらお城に戻ったら猛特訓ですね、早速お母様に連絡しないと。何だか今から聖誕祭が楽しくなってきましたわ。ふふふ」
何故か急にやる気を出す王女様、最近ユフィの暴走に振り回されている気がするのは何故だろう。
「もしもしユフィさん。そんな事を言ってるんじゃなくてですね、私はただ参加したくないなぁーっと……」
「うふふ、頑張りましょうね」
ひぃ
両手で両肩を抑えられ、逃げられないようにしてから笑顔いっぱいで詰め寄ってくる黒ユフィ様。
こ、怖いよユフィ。
救いを求めてリィナを見るが、薄情にも目をキラキラさせて『頑張って』と言ってくるわ。クラウス様に助けを求めるが、目が『わりぃ、無理だわ』と訴えてる。さらにエステラ様は『あら、いいわね』と私をどん底に落とし、ラッテに至っては巻き込まれないように離れていったのを目の端の捉えた。
その後王都に戻ってから王妃様のスペシャルメニューが待っていた事は言うまでもあるまい。
最近何か違う方向に向かってる気がするのは私だけなのだろうか……
「おぉ、気をつけてな」
二泊三日の日程を終え、メイドさん達が馬車に荷物を積み込んでくださっている間、クラウス様やエステラ様にお別れとお礼の挨拶を済ませる。
少しよそよそしかったエステラ様はお陰ですっかり元通りに戻ったが、今度はなぜかラッテの様子が今朝からおかしい。私の顔を見るなり逃げ出すわ、女の子同士はダメですとか言ってくるわで、まるっきり意味が不明だ。
まぁ、そのうち元に戻るででしょ。あの子あれで適応能力が半端じゃないからね。結局お城のメイドさん達や護衛の騎士様、さらにはユフィにまで僅か数日で適応しちゃってるんだもの、ある意味無敵よね。
「そうだ、近々俺たちも王都に行くからしばらくは頻繁にリィナに会えるぜ」
「王都にですか?」
別れの挨拶の途中、クラウス様が突然おかしな事を言い出した。
領主であるクラウス様にとって、お仕事で王都に行かれる事はそれほど珍しくもないんだろうが、そこに何故リィナも一緒に連れて行けるというのだろう。しかもしばらくってどういう意味?
「今度お城で聖誕祭があるでしょ? 私たちはそのパーティーに出なければならないのよ」
私の問いにエステラ様が答えてくださる。
そういえば毎年この時期は国中を上げてお祭り騒ぎになるんだったわね。
この国で聖誕祭と呼ばれるお祭りは、その名の通り初代聖女様がこの地に降り立った日をお祝いするお祭りで、この日ばかりは仕事を休み国中至る所で踊って食べて感謝する人々で溢れかえる。
私たちが住んでいた宿場町でも露天が立ち並び、子供達もこの日だけは夜中まで遊んでいても怒られないので、一晩中街の騒いでいた記憶が思い出に残っている。
そういえば一度、何時もは寝ている時間に起きていたもんだから、寝ぼけて精霊達にお肉が食べたいって願っちゃったのよね。
目が覚めた時に蔓に絡まれた牛さん達が目の前に並んでいて、流石にあの時は子供ながらもビビったわよ。精霊達も冗談と本気の区別を付けてもらいたいもんね。その後お母さんがこっそり牛さん達をもとの牛舎に返してくれたから騒ぎにはならなかったけど、それ以降私だけは夜更かし禁止になったんだっけ。今ではいい思い出だわ。
「でも、それじゃリィナはお邪魔になるんじゃないんですか?」
パーティーと言えども領主様であるお二人にはこれも立派なお仕事、リィナを王都まで連れてきてくれるのはありがたいが、邪魔になるのはなんだか申し訳ない。
「心配するな、何も城のパーティーに連れていく訳じゃねぇんだ」
「私たちはしばらく王都に滞在する事になるから、リィナをこのまま残していくのも忍びないでしょ?」
「しばらく王都に滞在されるんですか?」
以前ラッテから王都にもお屋敷があるとは聞いていたが、しばらく滞在されると言うのなら、是非リィナにも王都の街並みを見せてあげたい。
「この時期は社交界シーズンなのよ。聖誕祭を皮切りに王都の彼方此方のお屋敷でパーティーが行われるの、もちろんソルティアル家でもパーティーをするからティナも参加するのよ」
ブフッ
パ、パーティー!? いや、確かに以前そんな話も聞いていたが、ここ一ヶ月そんな話は聞かなかったのですっかり安心しきっていた。
「あの、出来ればご遠慮したいなぁって」
「あら、リィナが社交界デビューをするのよ。妹の晴れの姿を見なくていいの? うふふ」
「見ます、見たいです。参加希望!」
あっ。ついつい可愛いリィナに釣られて二つ言葉で返事をしてしまう。
あれあれ、何だか最近よく似たパターンで失敗いている気がしないでもないが……
「なに話してるのおねえちゃん」
私が一人悶絶してると、ユフィと話していたリィナが話しかけてきた。
この二人、年が近い事もありすっかり仲良くなってしまった。今じゃすっかりユフィお姉ちゃんで定着してしまった感じで、本当の姉としては密かに対抗心を燃やしている。
そこ、大人気ないとかいうな!
「今度リィナが社交界デビューするって話をしていたのよ」
「まぁ、リィナちゃんが社交界デビューするんですか?」
エステラ様の言葉に真っ先に反応したのは、爆裂料理人の二つ名を譲ったばかりユフィさん。
『フッ、負けたわユフィ。今日から爆裂料理人の名はあなたのものよ』っと言ったら、『お料理で爆裂はちょっと……』っと言われ何故か丁重にお断りされてしまった。
でもねユフィ、二つ名っていうものは自分が拒んでも必ず付いてくるものなのよ。
って、そうじゃなかった、エステラ様それユフィに言っちゃダメな言葉!
「私も是非参加してみたいです」
ほら! ほらほら! また無理な事を言ってくるじゃない。そしてまた王妃様のゴリ押しが来るんだよ。
隣でクラウス様の表情が微かに引きつっているのを見逃してませんよ。
「ユフィ、王女様がおいそれとお城から出たらいけないと思うんだ。護衛の騎士様達も大変でしょ?」
うん、私今いい事言った。
クラウス様が隣で『よく言った』って視線を送ってくる。
「そうですね、どこか特定のパーティーに参加するのはお母様もお許し下さらないでしょうから」しゅん
あ、そうなんだ。確かに王家の方がどこか特定のパーティーだけに参加、ってなると色々問題が出てしまうのだろう。
「ごめんねユフィお姉ちゃん」
落ち込んでしまったユフィを慰める可愛いリィナ。我が妹ながら気遣いの出来る優しい子だ。
「大丈夫ですわ、私はティナの社交界デビューで我慢いたします」
うんうん、諦めが肝心だよユフィ。
「……って、何それ私の社交界デビューって!」
サラッと聞き流しそうになってしまったが、私の社交界デビューって聞いてないわよ。
「言ってませんでしたか? 今度の聖誕祭の日にお城でパーティーがあるんですが、聖女候補生は全員参加する事が決まっているんですよ」
「き、聞いてないわよ。そもそも私ダンスも礼儀作法も数日程度しか習ってないのよ? それがいきなりお城のパーティーってどんな無茶ぶりよ」
しかも教わったのも一ヶ月ほど前の事なんで、今からもう一度踊れと言われても最後まで踊りきれる自信なんてこれっぽっちもない。自慢じゃないが不器用さでは誰にも負ける気はしないんだからね! ……ぐすん、いじけてなんかないやい。
「でしたらお城に戻ったら猛特訓ですね、早速お母様に連絡しないと。何だか今から聖誕祭が楽しくなってきましたわ。ふふふ」
何故か急にやる気を出す王女様、最近ユフィの暴走に振り回されている気がするのは何故だろう。
「もしもしユフィさん。そんな事を言ってるんじゃなくてですね、私はただ参加したくないなぁーっと……」
「うふふ、頑張りましょうね」
ひぃ
両手で両肩を抑えられ、逃げられないようにしてから笑顔いっぱいで詰め寄ってくる黒ユフィ様。
こ、怖いよユフィ。
救いを求めてリィナを見るが、薄情にも目をキラキラさせて『頑張って』と言ってくるわ。クラウス様に助けを求めるが、目が『わりぃ、無理だわ』と訴えてる。さらにエステラ様は『あら、いいわね』と私をどん底に落とし、ラッテに至っては巻き込まれないように離れていったのを目の端の捉えた。
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