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序章 東京に佇むフォルムハッカーの場合

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2022/09/29


私の縁と宇宙の旅


(序章)


フォルムハッカーのエルーパ


 少しばかりお話しします。

 不思議な日本のような世界の事です。

 『雨の惑星』と言われる星にある【返再国 · 大江戸の街】と言った日本の大都会ドームシティ · 判決の街。

 そこには何度同じ悪行の扉を繰り返し開く諸行無常なことを行った、五枚壁の製作者や開拓者が【天国の扉】を護っていた様な扉の人だとしても、宇宙人に悪態をついた物語から出てきた非道な人物像の様な罪深きモノであっても、いくつかの裁判員の門を潜ると罪人は認められる街がある。(過酷な試練の下でだが)
 そういった街が日本の背景に出来たのは過去の江戸の一時代を築いた徳川家の意思を引き継いだ国民が大江戸線をモチーフとして作らせた、一つ一つの小型化された世界のような街があるからだ。大東京にはそういった罪人さえ受け入れてしまうような風土を造り出したレンズ世界のドーム都市が連なっている。

 そこは過去の罪を疎ましく思う罪人の救済者、空から来たカタツムリと海の意思を引き継いだヤドカリの大奉行がいて、世界に温情の始末書を作成していた。300年前に生まれるはずの悪魔のために。それは今の時代に添った公案書のように。

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 悪魔の様な人間には判決を正しい方向へ促す、実に日本の古き良き、しきたりが残る宿泊の街の人々。
 その任務を終えた街は犯罪者をかげながら受け入れる牢獄の街へ変貌した。

 その変貌を遂げた土地柄にとって空に見える犯罪者の監視システムを搭載した球体が浮かぶ東京などの大地は海外から観れば異様だろう。
 球体の見た目は【雨のように水色に潤っている。そこに虹のようなグラデーションが掛かった様】のように見えていて、その上部の半分は地球によく似ている。
 神が造り出したようにも見えるフォルムは秀逸で、一般人にとっては何処から来たか分からない。下部は上部の反射で出来ているようだ。仮説では、その原理は北側が物理、南側が本来の反転させたミラーの世界と言われている。
 
 その球の物体は摩訶不思議な地球のレプリカのようで、それは、通称【レインボール】と学者一般には言われていた。
 レインボールは宇宙に飛び出ているように見えても、大地を彷彿とさせる雲の中に浮遊しているので、大きな丸い柄のついた満月のような玉のようでもあった。

ドームシティ計画の建設予定地の大東京では、初めは安全なドームの建設が優先されていたので、建設途中の内部は大地がむき出しにされていくような光景にも見えた。その移り変わって行く街並みのドーム建設地の光景は冥界の応えに程近いな、と海外の人々に超文明国家と、感激と共に感嘆の言葉を言わしめた。
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 東京のドームシティの広がる大江戸線には、特設段々シティ、特大関東東京街の領域、人形のリサイクルにフォルムハッカーが周辺回収リニアモーターカーにて東京の路線を周回する。

 大雨の降るその国の中、そういったハッカーが大型トラックを宿にしている人形の国が存在する。その当時の日本には懐かしい五月雨に打たれる石造りの日本の集落街があり、世界から見れば、五枚壁の開拓者や製作者がグレイだと言い続けていたカタツムリの父エルーパや、人情の愛を東アジアの子供たちの平和に繋げるためには、フォルムハッカーの頭取は『日本のことわざ言わぬが花で東京のドームに幸せの灯火を』と、過去の日本の歴史学者に語っていた。
 が、その当時はそれも心の繋がりが発達しすぎたために、その一部の感覚を顕著に表し、宮廷のある関東地区一体のD地区(デッドゾーン)の毒沼とも呼ばれている領域から出られなくなってしまった、宮家の人々の土地があったようだ。

 そこはドームシティが建築の前だったので荒れ狂った土地柄を露呈していた。300年構想といったドームの大きすぎる計画に日本、東アジアのみならず、世界は驚愕していた。
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