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ニコラスをしつけつつ、体力をつけるにはどうすればと思っていたが、ニコラスとの行為が徐々に体力をつけているのでは?と考えさせる10日ほどが過ぎ、妊娠していなければそろそろ月のものがくるはずなので、『明日からは禁止』と伝えた。
こなければ出来るのだが、いつくるかわからない中では落ち着かない。なのでしばしの休息である。
ところが一週間経っても月のものがこない。
まさか、あの一回で妊娠?いや、そんなまさか???
エドワードもニコラスもまさか?と思いながらさらに一週間。
やはりこないため、エドワードの友人の医師を呼ぶことにした。
事情を知っている人なので、子供が出来ていなくても気にしなくて済む。
妊娠したならともかく、確定していない状況で侯爵家に医師を呼ぶことは避けたい。噂の的になるからね。
「やあ、はじめましてかな?
エドワードの友人のイアンだ。よろしく。」
「はじめまして。ルビーナと申します。よろしくお願いします。」
「あの張り形で一回押し込んでから4週間経ったんだね?」
「はい。そんなに簡単に妊娠しますか?」
「んー。一回はいないね。三回はいるね。ちょっと触るね。」
チラッとイアンが扉のそばに立っている二人を見た。
エドワードとニコラスはイアンをここに連れて来てから言葉を発しない。なぜ?
「うん。おめでただね。あと10日くらい経った方が確定できるけど、大丈夫だと思うよ。
安定期に入るまでは安静にね。」
「へ?」
扉の前のニコラスの声だ。二人を見ると驚いた顔をしている。
顔立ちは違うのに『そっくり』と思ってしまった。
この子は誰に似るのかな?とふと産まれた後を想像してしまった。
「おいこら~お前ら父親になるんだぞ?よかったな。」
固まったままの二人にイアンが声を掛けると二人してルビーナを見る。
「こんなにすぐ出来るなんて。よくやった。ありがとう、ルビーナ。」
「まさかとは思ってたけどね。いざ妊娠となると驚きすぎたよ。おめでとう。で、ありがとう。だね。」
うん。喜んでくれるって嬉しいな。
イアン先生がつわりの時の注意点などを説明してくれたが、侍女たちは出産経験済だ。頼りになる。
閨の再開はあと2~3か月待つように(主にニコラスが)言われた。
とりあえず、2週間後にまた来ると言って帰っていった。
「ルビーナ、体調に変わりはない?」
「ないですね。つわりってどんなですかね?」
早い人ならば始まる頃らしい。が、何も変わらない。
侍女二人が、つわりは軽いにこしたことはないと力説している。…カレンは寝込んだそうだ。
待ちに待った後継である。みなさん過保護になった。
まあ、流産しやすい時期らしいからゆったりと過ごしましょう。
ニッコニコのニコラスもちゃんと大人しい。暑苦しくはあるが…
2週間後、イアン先生が往診に来てくれた。
「んー?」
「ん?」
何か考えているイアン先生にルビーナは首を傾けて問うてみた。
「いや、問題はないよ?いや、ないこともないか?」
微妙な言葉を返すイアンにエドワードが聞いた。
「子に問題があるのか?ルビーナの方か?」
「ああ、ごめん。んー俺は診たことがないから確定できなくて…双子っぽい?」
「「「双子?!」」」
「王宮で働いてる先輩の女医さんならわかるんだけど…ここに連れてくるのはなぁ。
王族と王宮侍女たちを専属で診察する医師だから…ルビーナちゃんを連れていく?」
…私、王族でも王宮侍女でもないですけど?
「…王太子に一度ルビーナに会わせるように言われてる。
王太子妃にも一緒にお目にかかって、そのまま茶会でもしてもらうか?
女医はそこに連れてきてもらおう。」
「いいね!うちの妻も会いたがってたから、ついでに紹介するよ。」
…ついでって。イアン様は元侯爵令息で今は伯爵様だそうだから、伯爵夫人がついでなの?
王太子妃と公爵令息の奥様、イアン様の奥様の三人は仲がよいそうだ。
なので、元々紹介する予定であったらしい。
みんな、6,7歳年上で出産経験もあるので頼ればよいとのことだった。
お膳立てされてありがたいと思ったあれかな?あれだね。
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