愛しているフリはもうおしまい。

しゃーりん

文字の大きさ
11 / 16

11.

しおりを挟む
 
 
レーシアを妊娠させるために抱くのならば、その可能性の高い辺りに抱けばいいのだが、性欲処理も兼ねているので結局は毎日のように侯爵はレーシアを抱いていた。

40歳を過ぎた自分にこんなに性欲があるとは侯爵自身も驚いていた。

レーシアを抱き始めて1週間後に月のものはあった。
それが終わり、もう3か月は経っていると思うが月のものが来ていない。
彼女には専属侍女をつけていないので、誰も指摘しないのだろう。

おそらく、レーシアは妊娠しているはずだ。
 
ファルクは気づいていないのか?
あいつは女を抱ければそれでいい。そう思っていそうだ。
ティナが月のものの時はいつも帰りが遅かったからな。
外で女を抱いてきたことをバレていないと思っていたような奴だ。

仕方がない。妻に医師を呼んでもらうか。

最後の月のものの日から考えても、もうあと少しで安定期に入ると言われた。
だろうな。
ワザとここまで医師を呼ばなかったんだから。

妊娠初期は性行為は禁止だと言われる。安定期になるまでレーシアが我慢できるわけがない。
しかし、安定期に入るまで医師を呼ばないというのも体裁が悪いのだ。
なので、ギリギリで呼んだ。


安定期に入るまで挿入を禁止されたレーシアは、やはり納得していない。
挿入を諦めてもイクことを諦めないレーシアはベッドに誘ってくる。

いつでも濡れて、軽く解すだけで入るレーシアの秘部を指で慰めてやる。
小さな粒をいじると、レーシアはいつも達する。
挿入する時はレーシアはいつも待ちきれない様子で強請るか跨るかなのだが、しばらくは挿入できない。

侯爵は、この時に初めてレーシアの秘部をしっかりと見ることになった。
顔を寄せて、指で開いて、じっくりと観察するかのように眺めた。

遊んでいた割にはとてもキレイだ。ピンク色と赤色。黒ずんでいない。
指でなぞりながら、こんなところに入る穴があるのかと今更ながら思い、指をゆっくり入れた。

レーシアが反応するが、気にせずに奥までゆっくりと入れた後、指を抜いた。
穴からはトロっと愛液が出てきた。
思わず舐めとると、レーシアが気持ちよさそうな声をあげる。
穴に舌を差し入れ、粒を舐めては吸い、夢中になってレーシアの秘部をいじる。
すると、レーシアは潮を吹いた。
この娘は非常に濡れやすくて感じやすい。
自分の愛撫が上手くなった気にさせられる。  

「あ、あん。っはぁ。お義父様、すごく気持ちよかった。私も舐めたい。」

そう言ったレーシアは、硬く張ったモノに舌を這わせ、上下に擦りながら舐めて吸う。
本当に美味しいんじゃないかと勘違いするような顔で楽しそうに……

「っく!レーシア、出る!」

口を離さずに射精を促すレーシアの頭を押さえて、口の中に放った。


これも初めての経験だった。  
 
 



貴族令嬢は、閨事は夫に任せるように言われるそうだ。
なので、男側は経験済であったり、勉強して臨むことがほとんど。

女側は無知なだけだ。
ということは、レーシアとする体位や奉仕の仕方も閨事とはこういうものだと夫が教えれば、そうだと思って従うということか?

なんだか無知な女性に試したくなる。……そうか。閨事に嵌まるファルクの気持ちもわかる。

こうやって不貞をする男が増えるんだな。

 
 

 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

嘘をありがとう

七辻ゆゆ
恋愛
「まあ、なんて図々しいのでしょう」 おっとりとしていたはずの妻は、辛辣に言った。 「要するにあなた、貴族でいるために政略結婚はする。けれど女とは別れられない、ということですのね?」 妻は言う。女と別れなくてもいい、仕事と嘘をついて会いに行ってもいい。けれど。 「必ず私のところに帰ってきて、子どもをつくり、よい夫、よい父として振る舞いなさい。神に嘘をついたのだから、覚悟を決めて、その嘘を突き通しなさいませ」

真実の愛の取扱説明

ましろ
恋愛
「これは契約結婚だ。私には愛する人がいる。 君を抱く気はないし、子供を産むのも君ではない」 「あら、では私は美味しいとこ取りをしてよいということですのね?」 「は?」 真実の愛の為に契約結婚を持ち掛ける男と、そんな男の浪漫を打ち砕く女のお話。 ✻ゆるふわ設定です。 気を付けていますが、誤字脱字などがある為、あとからこっそり修正することがあります。 ・話のタイトルを変更しました。

愛してしまって、ごめんなさい

oro
恋愛
「貴様とは白い結婚を貫く。必要が無い限り、私の前に姿を現すな。」 初夜に言われたその言葉を、私は忠実に守っていました。 けれど私は赦されない人間です。 最期に貴方の視界に写ってしまうなんて。 ※全9話。 毎朝7時に更新致します。

【完結】忘れてください

仲 奈華 (nakanaka)
恋愛
愛していた。 貴方はそうでないと知りながら、私は貴方だけを愛していた。 夫の恋人に子供ができたと教えられても、私は貴方との未来を信じていたのに。 貴方から離婚届を渡されて、私の心は粉々に砕け散った。 もういいの。 私は貴方を解放する覚悟を決めた。 貴方が気づいていない小さな鼓動を守りながら、ここを離れます。 私の事は忘れてください。 ※6月26日初回完結  7月12日2回目完結しました。 お読みいただきありがとうございます。

わたしのことがお嫌いなら、離縁してください~冷遇された妻は、過小評価されている~

絹乃
恋愛
伯爵夫人のフロレンシアは、夫からもメイドからも使用人以下の扱いを受けていた。どんなに離婚してほしいと夫に訴えても、認めてもらえない。夫は自分の愛人を屋敷に迎え、生まれてくる子供の世話すらもフロレンシアに押しつけようと画策する。地味で目立たないフロレンシアに、どんな価値があるか夫もメイドも知らずに。彼女を正しく理解しているのは騎士団の副団長エミリオと、王女のモニカだけだった。※番外編が別にあります。

だから言ったでしょう?

わらびもち
恋愛
ロザリンドの夫は職場で若い女性から手製の菓子を貰っている。 その行為がどれだけ妻を傷つけるのか、そしてどれだけ危険なのかを理解しない夫。 ロザリンドはそんな夫に失望したーーー。

完結 貴方が忘れたと言うのなら私も全て忘却しましょう

音爽(ネソウ)
恋愛
商談に出立した恋人で婚約者、だが出向いた地で事故が発生。 幸い大怪我は負わなかったが頭を強打したせいで記憶を失ったという。 事故前はあれほど愛しいと言っていた容姿までバカにしてくる恋人に深く傷つく。 しかし、それはすべて大嘘だった。商談の失敗を隠蔽し、愛人を侍らせる為に偽りを語ったのだ。 己の事も婚約者の事も忘れ去った振りをして彼は甲斐甲斐しく世話をする愛人に愛を囁く。 修復不可能と判断した恋人は別れを決断した。

あなたの愛はいりません

oro
恋愛
「私がそなたを愛することは無いだろう。」 初夜当日。 陛下にそう告げられた王妃、セリーヌには他に想い人がいた。

処理中です...