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シェリーナは確かに処女だった。
アレクシスが未通の中をこじ開けたことは間違いない。
だが、彼女は痛みもほとんどなく、初めてにも関わらずナカでも感じていた。
快感に戸惑いながらも素直に気持ちよさを求めるシェリーナに、アレクシスも夢中になって抱いた。
彼女の体は、ヤバい。
ようやく興奮が治まって交わりと解き、シェリーナの体を清め、ナカに放ったものが出てきたのも拭った。
朝になれば侍女が湯浴みをさせてくれるだろう。
彼女の体中についた所有跡の多さに驚かれるかもしれない。
だが、繋がった体だけでなく、手も唇も、彼女のどこかに触れていたかったのだ。
眠そうなシェリーナを軽く抱きしめながら、聞いた。
「痛みは大丈夫か?薬もあるが。」
「大丈夫です。閨事って聞いていた以上に気持ちいいのですね。母が父を求めるのもわかります。」
ブライトン伯爵の第二夫人を、アレクシスは知らない。
だが、シェリーナとよく似ているのではないだろうか。
顔だけでなく、体も。
となると、シェリーナの母が伯爵を求めているというよりも伯爵の方が未だ夢中なのではないか。
そんな気がした。
シェリーナの体に夢中になってはいけないと思いつつ、妊娠させるためだと自分に言い訳をして、アレクシスは毎日のようにシェリーナとの閨に溺れた。
フローラを蔑ろにしているという罪悪感がありながらも、どうしようもなかったのだ。
悔しいが、継母の策に嵌ったと言えるだろう。
だが、シェリーナの我が儘が可愛かったのだ。
朝まで一緒に眠るのは初夜だけのつもりが、閨の行為後は一緒にいてほしいと言われて、結局毎日一緒に朝を迎えてしまっている。
庭園を一緒に散歩したい。お茶の時間を一緒に過ごしたい。
どれもこれも、それくらいなら、と思えるような可愛い我が儘だったから。
ふと、アレクシスがシェリーナと閨を共にし始めてから彼女に月のものが一度もないと気づいた。
そのことに気づいたのと、シェリーナが体の異変を感じたのがほぼ同時で、シェリーナの妊娠が発覚した。
嬉しい知らせは屋敷中に伝わった。
もちろん、フローラにも。
「あなたを選んで間違いなかったわね、シェリーナ。男の子を産みなさい。わかったわね?」
継母はシェリーナにそう言った。
自分は娘を産んだくせに、シェリーナには男の子を産めなんてよく言うよな。
「女の子でもいいじゃないですか。私とアレクシス様の子だから可愛いと思いますよ。二人は産むつもりなので男の子と女の子、どちらも産めたらいいなぁと思っています。」
シェリーナのこういうところはすごいと思う。
普通の嫁ならば、目上の義母に言い返すのは勇気がいるだろう。
しかも、言い負かしたいというわけでもなく、ただ感じたことをそのまま口にしているだけである。
だから継母は、素直にはいと返事をしないシェリーナに腹立たしさを感じるよりも、肩透かしをくらったように感じているらしく、言葉が続かなくなる。
そんな二人のやり取りを、フローラも驚いて見ていた。
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