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episode.002:強くなるためにも
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アリスはハクトと共に近くの街へとやって来たのだが、アリスは不思議だなと思っていた。
周りの人達は、ハクトの事を怪しんだりとかせずに笑って世間話などをしていたからである。
(普通なら、こんな仮面をつけていたら関わりたくないだろうになぁ……)
(という事は、街の人達は父さんの事を知っている……それも、親友のような関係なぐらい、に…?)
ハクトは街の中心にある時計塔にやってくると、時計塔の扉に触れて小さく何かを呟くと扉は音を出しながらカラクリ扉だったのか、複雑な開き方をした。
「すごいっ……」
「此処に暮らしているのは、俺の古くからの戦友である“賢者”がいるんだ」
「けんじゃ、さん?」
「あぁ、そうだ」
ハクトはアリスを連れて、時計塔の内部へとあゆみを進めているとアリスは周りを見渡していた。
時計塔の内部は、不思議なも文字が刻まれた帯状が張り巡らされた状態でアリスは目を輝かせていた。
ハクトは大きな扉の前に来ると、ロックしてから扉を開けると中はシンプルで様々な器材や大釜などが置かれていた。
「アグネス」
ハクトがアグネスと呼ぶと、部屋の奥から女性の声がしてから奥の部屋から出てきたのは黒紫の色の髪で、膝下ぐらいの長さで青色の瞳をして黒い魔女のような服装をしている。
「おや?久し振りだねぇ、ハクト坊や」
「今日は、以前から話していた娘を連れて来たんだ」
「ほう?この子が、坊やの子かい?」
アグネスは、アリスの目の前へと歩み寄りアリスの視線に合わせるようにしゃがむ。
「こ、こんにちわっ!アリス、っていいますっ!」
「いい子だねぇ、アタシの名前はアグネスて言うんだ」
アグネスは優しく微笑むと、アリスの頭を優しく撫でていてアリスは嬉しそうに笑っている。
「んで、今更連れてくるなんて……そろそろ!ヤバいのかい?」
「……仕事中、アリスの事が心配でね」
「まぁ、いいさ!……アタシは、坊やには借りが沢山あるからね」
「助かるよ、アグネス」
ハクトは苦笑いをしてから、頭を掻いてからアリスの頭を優しく撫でる。
アリスは、ハクトが何かの仕事をしに行くのに自分は足手まといになるんだと勘づいていたので、何も言わないで知らないフリをする事にした。
「これから、行くのかい?」
「ん、悪いけど……頼めるか?三日後には帰ってくる」
「ん、わかったよ」
「アリス、父さんは少し仕事をしに行かないといけないから……アグネスの所で今日を含めて四日間、いい子で待てるかい?」
「うんっ、まてるよっ」
ハクトは優しく微笑むと、アリスを優しく抱きしめて頭を優しく撫でる。
その光景を見ていたアグネスは、少しだけ顔を歪ませていたなんてアリスは知らなかった。
「んじゃ、さっさと行きな」
「あぁ、じゃあ頼むな?」
ハクトはアリスから離れて、部屋を出ていくとアグネスは少しだけ呆れながらも扉に近寄り扉を閉める。
「さて、今日はハンバーグでも作ってあげるとしようか」
「わぁーいっ!はんばーぐっ!」
「デザートも食べるかい?プリンが、確かあったはずだからね」
「ぷりんっ!?」
アグネスのプリン発言に、アリスは目を輝かせてアグネスの足にしがみつき嬉しそうに笑っていると、アグネスはアリスの頭を優しく撫でる。
「アグネスは、けんじゃさんなんだよねっ…?」
「賢者……、まぁそうだわね」
「なら、まほうをおしえてっ!?」
「え?」
アリスは何が起きてもいいように、少しでも強くなって自分の身は自分で護れるようにはしておきたいと考えていた。
「……アリスには、難しいわよ?魔法というのは、極稀に魔力というかエーテルナノが強い人にしか扱えないわ」
「わたしには、ないのっ?」
「……ごめんなさいね、アリスからは魔力を感知出来ないわ」
アリスはアグネスの言葉が聞いて、自分は魔法の才能がないのかとショックを受けていた。
「でも、錬金術なら魔法と近い事が出来たりするから……」
「ほんとうっ!?」
「えぇ、錬金術でもいいならアタシが教えてあげるわ」
「わぁーいっ!ありがとうっ、アグネスっ」
アリスはアグネスから、錬金術の本を何冊か渡されてアグネスから個人授業を受けることになった。
それは、ハクトが帰ってくる日まで続いていた。
四日後、部屋で眠ってしまっているアリスの頭を優しく撫でるハクトがアグネスから、アリスが魔法を教わりたいと願ってきた話をされて複雑な心境だった。
「アリスのエーテルナノを封じているのは、ハクト……坊やの仕業だね?」
「……そうだよ」
「とんでもない、力を微かに感じたわ……これが、帝国に利用されるのだけは避けたいのだろう?」
「……汲み取ってくれて、ありがとう……アグネス」
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