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第一章 転生<脱ニートを目指して・・・・・・>

【小話】魔王×勇者のハロウィン

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 ハロウィンなのでイラスト書いてみました。頭蓋骨の書き方がわからなかった・・・・・・。よろしければどうぞ。
 ちなみに、ルディウスは髪を切ったので後ろで結んでません。
 ・・・・・・本編には記載されてませんが、実は学園入学前に切ってるんです。記載漏れすみません・・・・・・。

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「「トリック・オア・トリート!!」」
「うわぁーーー!!」
 突然背後から大声を出されたクロは、つい、叫び声をあげてしまった。ゲラゲラと笑う二人の少年を見て、クロはため息をついた。
「何やってるんですか・・・・・・アル様、ルディ様」
 アル、と呼ばれた少年は笑いながらクロの問いに答えた。
「今日はね、ハロウィンなんだよ~」
 ルディと呼ばれた少年は、不気味な形をした仮面を取り外しながら、笑った。
「せっかくだから、仮装して、お菓子もらったりしてるんだ」
「そういえばそんなイベントがありましたね・・・・・・」
「この服は、自分たちで作ったんだよ! ちなみに、僕は吸血鬼」
「俺は死神だ。オレのは結構簡単にできたな」
 アルディスはマントをヒラヒラさせ、ルディウスはローブの裾をつまみ上げた。その服はまるでプロが作ったかのようで、子供が作ったとは思えない。もっとも、中身は既に200歳越えなのだが・・・・・・。
「ほんと、何でもできるんですね・・・・・・」
「まあ、ね~」
「努力しているからな」
「いや、もうそれ努力云々の話じゃないですよね?」
「ん~・・・まあまあ、細かいことは置いといて・・・・・・せっかくのハロウィン、楽しまないと損だよ?」
「そうだぞ、と、いうわけで」
「「作っちゃった、クロの仮装衣装」」
 そう言ってルディウスとアルディスが取り出したのは・・・・・・無駄に、そう、無駄にリアルに作られた・・・・・・ドラゴンの着ぐるみだった。
 若干デフォルメはされているものの、うろこの一枚一枚、牙やつめの鋭さ、虹彩など、細かいところまでリアルに再現されていた。しかも、クロの勘違いでなければまがまがしいオーラを放っていた。そう、よく強力な魔物を用いて作られた武器のような・・・・・・。
「あの・・・・・・これ、素材は何ですか?」
「え? う~ん、確か・・・・・・うろこは魔力結晶だったよね? 黒くて硬いものって、最高級の魔結晶しかなかったから、採掘しに行ったんだよ」
「目は、エンペラーライアンのだ。んん? エンプレスライアンだったか? でかいライオンの目玉っていうのは覚えてるんだが・・・・・・」
 ほかにも出るわ出るわ。国宝級の宝になりえるものが、この着ぐるみにふんだんに使われていた。
「うん、まあ、気にしなくていいよ」
「そうだな、ただの着ぐるみだしな。気にしないでくれ」
 そういって去っていったルディウスとアルディスを見て、クロはぽつりと言葉を漏らした。
「これ、どうすればいいんですか・・・・・・・」
 クロは、無理やり押し付けられた着ぐるみを見て、顔をひきつらせた。
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みんなの感想(1件)

ゴークス
2019.08.29 ゴークス

面白い☺

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