ユニークスキル【バリア】なにこれ、弱くね?泣

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ユニークスキル【バリア】

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名前:ポルテ
年齢:10歳
魔力600
スキル:
家事5(家事の際の疲れを軽減)
剣術2(剣を扱いやすくなる)
投擲2(投擲の際の命中率が上がる)
魔力制御1(魔力量が上がる、魔力消費を抑える)
ユニークスキル
「バリア」


「ええええぇ」

鑑定表をみたポルテはつい叫んでしまった。
教会の院長があまりの声にびっくりして

「え?ど、どうかしましたか?」

「あ、ごめんなさい。スキルが【バリア】だったもので」

「あぁ。そうだったのですね。ポルテ君はなにがよかったのかな?」

院長が優しく話をしてあげた
(10歳になると1人1つ神より授かるスキルが【バリア】は・・・いや、ここは少しだけ話を聞いて慰めてあげるか。)

「攻撃的なスキルが良かったんだ。家に父ちゃんしか居ないんだけど、父ちゃんケガしちゃって生活もキツくて。だから俺が冒険者になって稼いで楽させたかったんだ。でも、【バリア】じゃ・・・」

ポルテの家は裕福とは言えない。
母さんもいたが、俺を生んですぐ死んじゃって、父ちゃんが1人で面倒を見てくれていた。

ポルテの父ガイアは、当時ユニークスキル【渾身の一撃】を持っており、Bランク冒険者までいっていた。
ある日の探索中、ビックデビルスパイダーに出会い、ユニークスキル【渾身の一撃】でなんとか倒せたが、片腕を持っていかれて冒険者を引退してした。
その後は冒険者で貯めてた貯金を切り崩しながら、鍛治職人の見習いをして、身銭を稼いでポルテと生活をしていた。

教会の院長は

「大丈夫。いろんな人達がいろんなスキルを持っていて、神様はその子に合ったスキルを選んでくれてるんですよ?剣だって、魔法だって努力すればある程度は出来るんだから。そうか。もしかしたらポルテ君が無理して死なないように神様が授けてくれたのかもしれませんね。」

「・・・ありがとうございました。」

ショックのあまり頭に入ってこず、足早に教会を出た。

「はい、貴方に神の祝福がありますように」

はぁ。バリアなんて、使える人沢山いるじゃん・・・
みんなはどんなスキル貰ったのかなー。俺話したくないなあ。

ポルテは帰り道、本当に悲しくて、家に着くまで頭が真っ白になっていた。

「おー!おかえりポルテ!なんのスキル貰えたんだ?」

そんな明るい父さんの言葉に。

「【バリア】」

ポルテは八つ当たりとばっかりに冷たく父ガイアに一言だけ言った。

「そっか!バリアか。俺風魔法に適性無かったから使えなかったんだよな。いいじゃん!それで俺を守ってくれよ。」

そう優しく言ってくれたガイアだったが、子供のポルテは不満をぶつけた。

「俺だって【渾身の一撃】みたいに攻撃的なスキルがよかったんだ!!」

「おい、ポルテ!!」

叫んで、部屋に駆け込み一日中泣いていた。

そこからポルテは【バリア】を忘れた様に剣術や魔力操作に力を入れ始めた。

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