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ゴースト、木枯とコンビを組む
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吉川が姿を消したという路地裏内を、ゴーストと木枯が、二人で手分けして探し回る。
本当に何もない路地裏だった。自販機も監視カメラも設置されていない。
あるのは、立ち並んだ無人の雑居ビルや廃ビルくらいのものだ。
これでは吉川を見つけるのも一苦労するだろう。
木枯が言うには、こういった場所に自販機も監視カメラも備え付けられていないのは、
設置した途端に破壊されるからだそうだ。
なるほど、それなら取り付けてもしょうがないだろう。
この路地裏も以前は、レイプやドラッグの取引などに使われていたらしい。
それが行方不明者が出るということで、与太者もあまり近づかなくなったということだ。
捜査用のゴーグルをつけたゴーストは、コンクリートで舗装された地面を満遍なく調べていた。
コンクリートやアスファルトについた足跡は、無改造の人間が肉眼で見分けることは難しい。
だが、靴底に泥や砂、埃などがへばりついていれば、それが足跡として残る。
また、靴底の材質によっては、微量だが地面に付着する場合もある。
あの晩は酷く暑かったから、吉川の履いていた靴の底の材質に使われていたゴムが、
熱されたコンクリートの地面に潜在足跡(目に見えない足跡)となって、
張り付いている可能性も高かった。
ゴーストが、ゴーグルのレンズと、縁に取り付けられたALSライトの波長を変え、
もう一度地面を目視する。
一方、木枯のほうは、地面に落ちた吉川の体毛を探していた。
人間の体毛は、人が思っている以上に抜けていく。
歩いていようが、座っていようが、人の髪の毛、まつ毛、産毛、陰毛などは自然と抜け落ちていく。
体毛は足跡同様に、誰かがその場にいたという痕跡を示してくれるのだ。
あとはDNA鑑定を行い、吉川のものかどうか、調べればいい。
「木枯、吉川の履いていた靴のサイズと一致する足跡が見つかったぞ。
靴底の材質も映像にあった吉川の履いていた靴のメーカーと同じものだ」
「となりゃ、十中八九、吉川のものと見て、間違いなさそうだな」
二人は足跡を辿っていった。右に曲がり、二十メートルほど進んだところで、足跡が途絶える。
「ここで何かが起こったようだな」
ゴーストが、足跡の途絶えた地面を見下ろして呟いた。
「ふうむ」
身を屈め、木枯がアスファルトを凝視する。何か他に吉川の痕跡はないかと、探っているのだ。
「おい、田橋、あれを見な」
ゴーストは、木枯が指でさした方向に目を向けた。
すると、地面に髪の毛が何本かこびりついているのがわかった。
「髪の毛か。だが、地面にこうはっきりと残っているのはおかしいな。地面に頭でもこすりつけたか」
「となりゃ、吉川の奴、ここで倒れ込んだんじゃねえのか、それで誰かに引きずられていったのかもな」
そう言うと、木枯が採取した髪の毛をビニール袋にいれた。
「他にも血痕でも見つかれば、何かのトラブルに巻き込まれたという証拠になるんだがな」
「出来りゃ、生きてて欲しいんだがね、死んでりゃ、金の回収が難しくなっちまう」
アスファルトに擦れた服の線維の痕から、吉川がどこに引きずられていったのかを木枯が見定める。
「どうやら、この雑居ビルの裏口の中に引きずられていったようだな」
木枯がノブを掴み、スチール製のドアを開けようとした。
しかし、ドアには鍵が掛かっており、押しても引いてもウンともスンとも言わない。
「どうする、無理にでもこじ開けて入るか?」
「それも悪くないが、さて、どうしたもんかね」
ブッチャーがフォークに突き刺したレアステーキを口に運び、咀嚼する。
口腔内に広がる肉汁と脂の味。美味だ。
ゆっくりと噛むたびに肉汁に含まれるグルタミン酸と脂が混ざり、旨みが増していくのがわかる。
ステーキの正体は吉川だ。
吉川の腿肉の辺りを切り取って、その表面をさっと焼いただけのレアステーキ。
ナイフで吉川の肉を切り裂き、フォークで突き刺して、肉を舌に乗せる。
血で割ったワインを飲み、ブッチャーは肉をゴクリと嚥下した。
ブッチャーは大喰いだ。一日に六キロ近くの肉を平らげる。
吉川の肉汁と脂で濡れた唇をナプキンで拭い取りながら、次の人肉が手に入るまで、
牛肉で代用するしかないかとブッチャーはふと、思った。
元々は薬として食っていたのだが、いつのまにか人肉の旨さにブッチャーは魅了されていた。
ブッチャーは「病気恐怖症」の患者だ。
病気恐怖症は、自分が病気に掛かっていると思い込み、激しい苦痛を伴う強迫神経症の一種だ。
自分の身体が、徐々に血の乾いていく毒素に侵されていると思い込んでいる。
医者は全くの健康体だと診断していたが、ブッチャーはその言葉に納得しなかった。
それなら、俺はなんでこんなに苦しいんだっ!
医者の説得に耳を貸さず、それからブッチャーは自己流の治療法を始めた。
生きた人間を襲い、その血肉と臓物を食って、体に溜まった毒素を取り除くという治療法だ。
それならば、血液が欲しければ輸血パックを買えばいいし、人間の肉も臓器も培養した物を食えばいいのだが、
養殖物よりも天然物のほうが効果が高いだろうと、この狂った食人鬼は考えていた。
再び、ブッチャーは切り分けたステーキ肉を口腔内に放り込み、咀嚼しはじめた。
一九八六年、イギリスのレスターシャー州で、世界初のDNA鑑定による犯罪捜査が行われた。
イギリスで発生した二件の強姦殺人事件「コリン・ピッチフォーク事件」がそれだ。
最初の事件発生から三年後、警察は一七歳のジョージ少年を犯人として捕まえたが、
DNA鑑定の結果、少年が無実であることが判明する。
この時にDNAの鑑定を行ったのが、一九八五年に「DNA指紋法」という個人の識別鑑定法を発見した
レスター大学の遺伝子学者、アレック・ジェフリーズ博士だ。
コリン・ピッチフォーク事件の真犯人もこの鑑定法から、DNAを特定されて捕まっている。
そして、この事件を切っ掛けにDNA鑑定は、その後の犯罪捜査に対して多大な影響を及ぼしていった。
椅子に腰掛け、ゴーストはぬるくなったブラックコーヒーを飲んでいた。
その傍らでは、木枯が電子煙管(キセル)を吹かしている。手持ち無沙汰な様子だ。
なんせ、鑑定の結果が出るまで時間が掛かる。
ゴーストと木枯は、採取した髪の毛根からDNA鑑定にかけていた。
吉川の血が付着した小型のナイフが、木枯に手元にあったので、そこから割り出しにかかったのだ。
とは言っても、DNAの識別に使っている機械が恐ろしく旧式だった。
木枯がジャンクショップで、相手の足元を見てタダ同然の安値で買い叩いてきた代物だ。
ある意味、骨董品といっても差し支えないだろう。
流石に二十一世紀初頭で行われていた遠心分離機でDNAを抽出し、
サーマルサイクラー(特定のDNAの断片を複製、増幅させる装置)を使って、
特定のDNA領域を増やし、ジェネティックアナライザ(DNAの配列を解析する器具)で、
分析するという手間までは掛からないが、それでも操作が簡単で、時間も一秒足らずで結果が出る新式装置と比べれば、
やはり古いと言わざるを得ない。
「いちでなし、にでなし、さんでなしィ、モウロク装置はろくでなしとくらァ」
電子煙管の煙を吐き出し、木枯が暇だとばかりに小唄をうたいはじめる。
「あと一時間もすれば結果が出る」
「一時間ねえ、全く、これだからポンコツは嫌になるぜ」
「電子タバコでも吸って、茶かコーヒーでも飲みながら気長に待てばいい」
「ああ、こんなに時間が掛かるたあ、こちとら、カエルになっちまいそうだぜ」
「カエルとは?」
「洒落のわからねえ奴だな、お前も。呆れカエル(返る)のひっくりカエル(返る)って意味だよ」
「なるほどな」
ゴーストが納得がいったとばかりに頷く。木枯はその仕草をつまらなそうに眺めた。
「しかしよ、俺も変わり者だが、お前も随分と酔狂な野郎だな。
面白半分で付き合ってるのかと思ったが、金になりそうもねえのに吉川探しをここまで、
手伝ってくれるなんてよ。全く、律儀な奴だぜ」
「それも洒落か?」
そのゴーストの言葉に、木枯が口端を吊り上げて笑った。
本当に何もない路地裏だった。自販機も監視カメラも設置されていない。
あるのは、立ち並んだ無人の雑居ビルや廃ビルくらいのものだ。
これでは吉川を見つけるのも一苦労するだろう。
木枯が言うには、こういった場所に自販機も監視カメラも備え付けられていないのは、
設置した途端に破壊されるからだそうだ。
なるほど、それなら取り付けてもしょうがないだろう。
この路地裏も以前は、レイプやドラッグの取引などに使われていたらしい。
それが行方不明者が出るということで、与太者もあまり近づかなくなったということだ。
捜査用のゴーグルをつけたゴーストは、コンクリートで舗装された地面を満遍なく調べていた。
コンクリートやアスファルトについた足跡は、無改造の人間が肉眼で見分けることは難しい。
だが、靴底に泥や砂、埃などがへばりついていれば、それが足跡として残る。
また、靴底の材質によっては、微量だが地面に付着する場合もある。
あの晩は酷く暑かったから、吉川の履いていた靴の底の材質に使われていたゴムが、
熱されたコンクリートの地面に潜在足跡(目に見えない足跡)となって、
張り付いている可能性も高かった。
ゴーストが、ゴーグルのレンズと、縁に取り付けられたALSライトの波長を変え、
もう一度地面を目視する。
一方、木枯のほうは、地面に落ちた吉川の体毛を探していた。
人間の体毛は、人が思っている以上に抜けていく。
歩いていようが、座っていようが、人の髪の毛、まつ毛、産毛、陰毛などは自然と抜け落ちていく。
体毛は足跡同様に、誰かがその場にいたという痕跡を示してくれるのだ。
あとはDNA鑑定を行い、吉川のものかどうか、調べればいい。
「木枯、吉川の履いていた靴のサイズと一致する足跡が見つかったぞ。
靴底の材質も映像にあった吉川の履いていた靴のメーカーと同じものだ」
「となりゃ、十中八九、吉川のものと見て、間違いなさそうだな」
二人は足跡を辿っていった。右に曲がり、二十メートルほど進んだところで、足跡が途絶える。
「ここで何かが起こったようだな」
ゴーストが、足跡の途絶えた地面を見下ろして呟いた。
「ふうむ」
身を屈め、木枯がアスファルトを凝視する。何か他に吉川の痕跡はないかと、探っているのだ。
「おい、田橋、あれを見な」
ゴーストは、木枯が指でさした方向に目を向けた。
すると、地面に髪の毛が何本かこびりついているのがわかった。
「髪の毛か。だが、地面にこうはっきりと残っているのはおかしいな。地面に頭でもこすりつけたか」
「となりゃ、吉川の奴、ここで倒れ込んだんじゃねえのか、それで誰かに引きずられていったのかもな」
そう言うと、木枯が採取した髪の毛をビニール袋にいれた。
「他にも血痕でも見つかれば、何かのトラブルに巻き込まれたという証拠になるんだがな」
「出来りゃ、生きてて欲しいんだがね、死んでりゃ、金の回収が難しくなっちまう」
アスファルトに擦れた服の線維の痕から、吉川がどこに引きずられていったのかを木枯が見定める。
「どうやら、この雑居ビルの裏口の中に引きずられていったようだな」
木枯がノブを掴み、スチール製のドアを開けようとした。
しかし、ドアには鍵が掛かっており、押しても引いてもウンともスンとも言わない。
「どうする、無理にでもこじ開けて入るか?」
「それも悪くないが、さて、どうしたもんかね」
ブッチャーがフォークに突き刺したレアステーキを口に運び、咀嚼する。
口腔内に広がる肉汁と脂の味。美味だ。
ゆっくりと噛むたびに肉汁に含まれるグルタミン酸と脂が混ざり、旨みが増していくのがわかる。
ステーキの正体は吉川だ。
吉川の腿肉の辺りを切り取って、その表面をさっと焼いただけのレアステーキ。
ナイフで吉川の肉を切り裂き、フォークで突き刺して、肉を舌に乗せる。
血で割ったワインを飲み、ブッチャーは肉をゴクリと嚥下した。
ブッチャーは大喰いだ。一日に六キロ近くの肉を平らげる。
吉川の肉汁と脂で濡れた唇をナプキンで拭い取りながら、次の人肉が手に入るまで、
牛肉で代用するしかないかとブッチャーはふと、思った。
元々は薬として食っていたのだが、いつのまにか人肉の旨さにブッチャーは魅了されていた。
ブッチャーは「病気恐怖症」の患者だ。
病気恐怖症は、自分が病気に掛かっていると思い込み、激しい苦痛を伴う強迫神経症の一種だ。
自分の身体が、徐々に血の乾いていく毒素に侵されていると思い込んでいる。
医者は全くの健康体だと診断していたが、ブッチャーはその言葉に納得しなかった。
それなら、俺はなんでこんなに苦しいんだっ!
医者の説得に耳を貸さず、それからブッチャーは自己流の治療法を始めた。
生きた人間を襲い、その血肉と臓物を食って、体に溜まった毒素を取り除くという治療法だ。
それならば、血液が欲しければ輸血パックを買えばいいし、人間の肉も臓器も培養した物を食えばいいのだが、
養殖物よりも天然物のほうが効果が高いだろうと、この狂った食人鬼は考えていた。
再び、ブッチャーは切り分けたステーキ肉を口腔内に放り込み、咀嚼しはじめた。
一九八六年、イギリスのレスターシャー州で、世界初のDNA鑑定による犯罪捜査が行われた。
イギリスで発生した二件の強姦殺人事件「コリン・ピッチフォーク事件」がそれだ。
最初の事件発生から三年後、警察は一七歳のジョージ少年を犯人として捕まえたが、
DNA鑑定の結果、少年が無実であることが判明する。
この時にDNAの鑑定を行ったのが、一九八五年に「DNA指紋法」という個人の識別鑑定法を発見した
レスター大学の遺伝子学者、アレック・ジェフリーズ博士だ。
コリン・ピッチフォーク事件の真犯人もこの鑑定法から、DNAを特定されて捕まっている。
そして、この事件を切っ掛けにDNA鑑定は、その後の犯罪捜査に対して多大な影響を及ぼしていった。
椅子に腰掛け、ゴーストはぬるくなったブラックコーヒーを飲んでいた。
その傍らでは、木枯が電子煙管(キセル)を吹かしている。手持ち無沙汰な様子だ。
なんせ、鑑定の結果が出るまで時間が掛かる。
ゴーストと木枯は、採取した髪の毛根からDNA鑑定にかけていた。
吉川の血が付着した小型のナイフが、木枯に手元にあったので、そこから割り出しにかかったのだ。
とは言っても、DNAの識別に使っている機械が恐ろしく旧式だった。
木枯がジャンクショップで、相手の足元を見てタダ同然の安値で買い叩いてきた代物だ。
ある意味、骨董品といっても差し支えないだろう。
流石に二十一世紀初頭で行われていた遠心分離機でDNAを抽出し、
サーマルサイクラー(特定のDNAの断片を複製、増幅させる装置)を使って、
特定のDNA領域を増やし、ジェネティックアナライザ(DNAの配列を解析する器具)で、
分析するという手間までは掛からないが、それでも操作が簡単で、時間も一秒足らずで結果が出る新式装置と比べれば、
やはり古いと言わざるを得ない。
「いちでなし、にでなし、さんでなしィ、モウロク装置はろくでなしとくらァ」
電子煙管の煙を吐き出し、木枯が暇だとばかりに小唄をうたいはじめる。
「あと一時間もすれば結果が出る」
「一時間ねえ、全く、これだからポンコツは嫌になるぜ」
「電子タバコでも吸って、茶かコーヒーでも飲みながら気長に待てばいい」
「ああ、こんなに時間が掛かるたあ、こちとら、カエルになっちまいそうだぜ」
「カエルとは?」
「洒落のわからねえ奴だな、お前も。呆れカエル(返る)のひっくりカエル(返る)って意味だよ」
「なるほどな」
ゴーストが納得がいったとばかりに頷く。木枯はその仕草をつまらなそうに眺めた。
「しかしよ、俺も変わり者だが、お前も随分と酔狂な野郎だな。
面白半分で付き合ってるのかと思ったが、金になりそうもねえのに吉川探しをここまで、
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