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ゴブリンVSウエスト
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17
マイヤーとジャンは近くの居酒屋で一杯やりながら、話に花を咲かせていた。
「ジャンの坊ちゃんが来た二十一世紀の日本つうと、今の文明レベルより後期の時代だね」
「まあね、この世界は近世レベルみたいだし、転生して来た時はちょっと驚いたよ」
「ジャンの坊ちゃんの時代と国だと、政治は民主主義でしたよねェ。実際のとこ、世の中はどうでした?
この世界よりゃ、マシでしたかい?」
ジャンが掴んでいたカップのエールを一気に飲み干し、半分ほど空にすると首を横に振ってみせた。
「前世の俺の生きてた時代はずっと不景気だったな。政治も経済も、もうグダグダだったよ。
出世の芽なんて生まれで決まってるようなもんだったし、一攫千金なんて有り得ない。
努力しても報われない。確かに物は溢れてたけど、こっちは買う金がなかったからね」
陶器製のピッチャーを持ち上げ、ジャンのカップにエールを注ぎ足しながら、
マイヤーは頭を振った。
「君主制は独裁制に走り、貴族制は寡頭制に変わり、民主制は衆愚制に落ちるっていったのは、
哲学者のアリストテレスでしたね。隣の芝生は青く見える、やっぱり理想的な時代なんて、どこにもねえんでしょうね」
そういうとマイヤーが、エールをゴクリと喉に流し込む。
「マイヤーはゴブリンの割に学があるんだな。確かに俺の前世の時代も、長いこと民主主義をやってたが、
俺を含めて、みんな政治に無関心だったよ」
「君主制は、最初は王様が国の為に力を尽くしても、徐々に私利私欲のために権力を振るうようになる。
貴族制は、最初は複数の支配者達が協力して国を繁栄させていくが、自己の為に権力争いをし始めると、
政治をないがしろにし、国の発展に有益な行為でも目障りなら握り潰してしまう。
民主制は、多くの民衆が国の政治の為に真剣に考え、行動するが、段々と面倒くさくなっていき、
誰も責任を取りたがらず、考えず、行動せず、不満や文句ばかりつけるようになる。
結局、どの政治体制も最後は腐敗するんだから、一長一短がありまさあね」
空になったピッチャーを掲げ、マイヤーがエールの追加を店のオヤジに注文する。
「うん、それで腐敗すると、次は革命が起きて、政治体制が交代するんだよな。
君主制が貴族制になって、貴族制が民主制になって、民主制が君主制になって、本当、これの繰り返しさ」
アルコールが回ってきたせいか、ジャンが小さな欠伸を漏らした。
「堕落した民主制は、圧倒的カリスマを持った力強い君主、指導者を欲しがるもんですが、
それで選んだ王様がとんでもねえ奴だったら、目も当てられませんやね」
「それは言えてるな」
マイヤーが皿に盛られたナッツを口の中に放り込みながら、椅子に持たれかかった。
「確か、こんな話がありやしたねえ」
そういうとマイヤーが紙にペンを走らせた。そして何かを書いた紙をジャンに見せる。
次の三人の内、誰を君主に選ぶか?
一番目の候補者は腐敗した政治団体との一件に巻き込まれたことがある。
遊び好きで、愛人が二人もいる。タバコが好きで日に六箱から十箱も吸う。
二番目の候補者は、二度も役職を罷免されたことがある。鬱病傾向があり、
昼寝が好き。毎日ウィスキーを一瓶空け、仕事中にも居眠りをする。
三番目の候補者は、愛国者で、国から勲章を与えられている。
絵が好きで芸術に理解がある。菜食主義者で、タバコを嫌い、
たまにビールを一本飲み、性生活はきわめて慎ましい。
「マッテオ・モッテルリーニっていう学者が作った質問らしいんですがね、
ジャンの坊ちゃんなら、どれを選びますか?」
ジャンが紙に書かれた質問を眺めながら、どれにするかを考え始めた。
そして「俺の前世の時代の人間なら、多くが三番目を選ぶだろうな……」とマイヤーに呟いてみせた。
「そうですかい、ちなみに種明かしをすれば、一番目はフランクリン・ルーズベルト、
二番目はウィンストン・チャーチル、三番目はアドルフ・ヒトラーだそうですぜ。
こういうのを『代表性ヒューリスティック』というそうで」
「なるほどな。俺も危うく独裁者を選びそうになったよ。
政治家が選挙カーの上で、自分の私生活は清貧で国民の為に働きますって訴えるのもこれと同じだよな。
私生活と政治の手腕は、実際には関係ないのにな」
それから二人で、ピッチャーのエールを合計で三つほど空にしてから、居酒屋を後にする。
18
酔った勢いに任せるがまま、二人は娼婦達がたむろする路地裏へと来ていた。
「ひとつ出たホイのよさほいのほい、一人娘とするときにゃ」
「あ、それ」
「親の承諾得にゃならぬ、とくらあ」
マイヤーが小唄をうたいながら、軽快に踊ってみせる。
軒下に佇む娼婦たちが、そんな二人に向かって、流し目をくれてやる。
「おう、姉ちゃん、ええ乳しとるやんけ」
マイヤーが、近くにいた女の乳房を両手で鷲掴みにし、揉みしだきはじめる。
女の胸肉は豊かで柔らかかった。
「ちょっと、何するんだいっ、このゴブリンはっ、あたいの胸揉みたきゃね、お足(銭)を払ってからにしておくれっ」
「へ、かてえこと言うない。触って減るもんでもねえだろう」
マイヤーが悪びれもせずに言う。いくら酔ってるとはいえ、流石のジャンもこれには少々驚いた。
嫌がる女郎のバストを散々揉み、ようやく手を離すとポケットから、銀貨を二枚取り出し、マイヤーは女に握らせた。
「いいオッパイだったぜ。それにケツも良さそうだ」
「ふん、それじゃあ、こっちに来ておくれよ」
女が商売用に使っている安宿へと、マイヤーを誘う。
「いや、やめておくよ。それよりもその金で赤ん坊に玩具でも買ってやるんだな」
その言葉に女がドキッとした表情を浮かべた。
19
廃寺院に戻るとリズが懸命に練習をしていた。根は真面目な娘だ。
「おーい、リズ、土産買ってきたぜ。腹減ってるだろう、食いな」
マイヤーがワインの詰まった小樽を床に置くと、
チーズとビーフジャーキー、それからいくつかの果物の入った籠をリズに手渡す。
「おいしそうですね、どうもありがとうございます」
「その調子で修行、頑張るんだぜ。リズは筋が良いからな。
ここらに出るゾンビやスケルトンくらいなら、すぐにでも退治できるようになるだろうよ」
「はい、頑張りますっ」
目を輝かせたリズが頷く。リズはよく言えば純朴、悪く言えば世間知らずだ。
元々は商家の見習い奉公に出されていたのだが、奉公先が潰れて夜逃げしてしまい、
それでどうしようもなくて、街をうろついていたらしい。
そこを偶然、マイヤーが市場で助けたというわけだ。
「ちょいとばかし小便してくるわ。先に一杯やってな」
「わかりました。それじゃあ、お酒と肴の用意してますね」
「ああ、頼むわ」
20
マイヤーは朽ちた墓石の立ち並ぶ墓場へと足を踏み込んだ。異様な感覚を覚える。
夜風に紛れた妖気が波打ちながら、マイヤーに押し寄せる。皮膚の表面が妖気にひりついた。
まとわりつく妖気の濃度は、淫執鬼などの比ではない。
「姿を見せろ」
マイヤーは闇に向かって言い放った。
途端に闇の中で燐光が発すると、黒いローブを纏った老人が現れた。
辺りの空気が凍てつくのがわかる。
「やはり、ただのゴブリンではないな。わしの気配を察するとは」
嗄れた声が静かな闇夜に響いた。
「そういうお前は外法師だろう。さっきから腐臭がプンプンと漂ってやがるぜ」
「わしの名はウエスト、ゴブリンよ、お前を素体に使えば、最高の傑作が生まれそうだ」
「中々良い精気を持ってるな、じいさんよ。あんたの精気を吸えば、俺は益々強くなれそうだ」
マイヤーとウエストは同時に構えを取った。
──デス
ウエストが魔力を込めた邪眼をマイヤーに向ける。
マイヤーが身体を半身に切ると式を打ち、邪眼を跳ね返す。
「わしの邪眼を跳ね返しおったか。これは是が非でもお前が欲しいぞ」
中指と人差し指を立て、刀印を作るとマイヤーが指を額に当て、神道の魔切りを唱えはじめた。
八剣(やつるぎ)や、波奈(はな)の刃(やいば)のこの剣(つるぎ)、向かう悪魔を薙ぎ払うなり
天
地
玄
妙
神
辺
変
通
力
勝
そしてウエストに向けて指先を一閃する。
マイヤーとジャンは近くの居酒屋で一杯やりながら、話に花を咲かせていた。
「ジャンの坊ちゃんが来た二十一世紀の日本つうと、今の文明レベルより後期の時代だね」
「まあね、この世界は近世レベルみたいだし、転生して来た時はちょっと驚いたよ」
「ジャンの坊ちゃんの時代と国だと、政治は民主主義でしたよねェ。実際のとこ、世の中はどうでした?
この世界よりゃ、マシでしたかい?」
ジャンが掴んでいたカップのエールを一気に飲み干し、半分ほど空にすると首を横に振ってみせた。
「前世の俺の生きてた時代はずっと不景気だったな。政治も経済も、もうグダグダだったよ。
出世の芽なんて生まれで決まってるようなもんだったし、一攫千金なんて有り得ない。
努力しても報われない。確かに物は溢れてたけど、こっちは買う金がなかったからね」
陶器製のピッチャーを持ち上げ、ジャンのカップにエールを注ぎ足しながら、
マイヤーは頭を振った。
「君主制は独裁制に走り、貴族制は寡頭制に変わり、民主制は衆愚制に落ちるっていったのは、
哲学者のアリストテレスでしたね。隣の芝生は青く見える、やっぱり理想的な時代なんて、どこにもねえんでしょうね」
そういうとマイヤーが、エールをゴクリと喉に流し込む。
「マイヤーはゴブリンの割に学があるんだな。確かに俺の前世の時代も、長いこと民主主義をやってたが、
俺を含めて、みんな政治に無関心だったよ」
「君主制は、最初は王様が国の為に力を尽くしても、徐々に私利私欲のために権力を振るうようになる。
貴族制は、最初は複数の支配者達が協力して国を繁栄させていくが、自己の為に権力争いをし始めると、
政治をないがしろにし、国の発展に有益な行為でも目障りなら握り潰してしまう。
民主制は、多くの民衆が国の政治の為に真剣に考え、行動するが、段々と面倒くさくなっていき、
誰も責任を取りたがらず、考えず、行動せず、不満や文句ばかりつけるようになる。
結局、どの政治体制も最後は腐敗するんだから、一長一短がありまさあね」
空になったピッチャーを掲げ、マイヤーがエールの追加を店のオヤジに注文する。
「うん、それで腐敗すると、次は革命が起きて、政治体制が交代するんだよな。
君主制が貴族制になって、貴族制が民主制になって、民主制が君主制になって、本当、これの繰り返しさ」
アルコールが回ってきたせいか、ジャンが小さな欠伸を漏らした。
「堕落した民主制は、圧倒的カリスマを持った力強い君主、指導者を欲しがるもんですが、
それで選んだ王様がとんでもねえ奴だったら、目も当てられませんやね」
「それは言えてるな」
マイヤーが皿に盛られたナッツを口の中に放り込みながら、椅子に持たれかかった。
「確か、こんな話がありやしたねえ」
そういうとマイヤーが紙にペンを走らせた。そして何かを書いた紙をジャンに見せる。
次の三人の内、誰を君主に選ぶか?
一番目の候補者は腐敗した政治団体との一件に巻き込まれたことがある。
遊び好きで、愛人が二人もいる。タバコが好きで日に六箱から十箱も吸う。
二番目の候補者は、二度も役職を罷免されたことがある。鬱病傾向があり、
昼寝が好き。毎日ウィスキーを一瓶空け、仕事中にも居眠りをする。
三番目の候補者は、愛国者で、国から勲章を与えられている。
絵が好きで芸術に理解がある。菜食主義者で、タバコを嫌い、
たまにビールを一本飲み、性生活はきわめて慎ましい。
「マッテオ・モッテルリーニっていう学者が作った質問らしいんですがね、
ジャンの坊ちゃんなら、どれを選びますか?」
ジャンが紙に書かれた質問を眺めながら、どれにするかを考え始めた。
そして「俺の前世の時代の人間なら、多くが三番目を選ぶだろうな……」とマイヤーに呟いてみせた。
「そうですかい、ちなみに種明かしをすれば、一番目はフランクリン・ルーズベルト、
二番目はウィンストン・チャーチル、三番目はアドルフ・ヒトラーだそうですぜ。
こういうのを『代表性ヒューリスティック』というそうで」
「なるほどな。俺も危うく独裁者を選びそうになったよ。
政治家が選挙カーの上で、自分の私生活は清貧で国民の為に働きますって訴えるのもこれと同じだよな。
私生活と政治の手腕は、実際には関係ないのにな」
それから二人で、ピッチャーのエールを合計で三つほど空にしてから、居酒屋を後にする。
18
酔った勢いに任せるがまま、二人は娼婦達がたむろする路地裏へと来ていた。
「ひとつ出たホイのよさほいのほい、一人娘とするときにゃ」
「あ、それ」
「親の承諾得にゃならぬ、とくらあ」
マイヤーが小唄をうたいながら、軽快に踊ってみせる。
軒下に佇む娼婦たちが、そんな二人に向かって、流し目をくれてやる。
「おう、姉ちゃん、ええ乳しとるやんけ」
マイヤーが、近くにいた女の乳房を両手で鷲掴みにし、揉みしだきはじめる。
女の胸肉は豊かで柔らかかった。
「ちょっと、何するんだいっ、このゴブリンはっ、あたいの胸揉みたきゃね、お足(銭)を払ってからにしておくれっ」
「へ、かてえこと言うない。触って減るもんでもねえだろう」
マイヤーが悪びれもせずに言う。いくら酔ってるとはいえ、流石のジャンもこれには少々驚いた。
嫌がる女郎のバストを散々揉み、ようやく手を離すとポケットから、銀貨を二枚取り出し、マイヤーは女に握らせた。
「いいオッパイだったぜ。それにケツも良さそうだ」
「ふん、それじゃあ、こっちに来ておくれよ」
女が商売用に使っている安宿へと、マイヤーを誘う。
「いや、やめておくよ。それよりもその金で赤ん坊に玩具でも買ってやるんだな」
その言葉に女がドキッとした表情を浮かべた。
19
廃寺院に戻るとリズが懸命に練習をしていた。根は真面目な娘だ。
「おーい、リズ、土産買ってきたぜ。腹減ってるだろう、食いな」
マイヤーがワインの詰まった小樽を床に置くと、
チーズとビーフジャーキー、それからいくつかの果物の入った籠をリズに手渡す。
「おいしそうですね、どうもありがとうございます」
「その調子で修行、頑張るんだぜ。リズは筋が良いからな。
ここらに出るゾンビやスケルトンくらいなら、すぐにでも退治できるようになるだろうよ」
「はい、頑張りますっ」
目を輝かせたリズが頷く。リズはよく言えば純朴、悪く言えば世間知らずだ。
元々は商家の見習い奉公に出されていたのだが、奉公先が潰れて夜逃げしてしまい、
それでどうしようもなくて、街をうろついていたらしい。
そこを偶然、マイヤーが市場で助けたというわけだ。
「ちょいとばかし小便してくるわ。先に一杯やってな」
「わかりました。それじゃあ、お酒と肴の用意してますね」
「ああ、頼むわ」
20
マイヤーは朽ちた墓石の立ち並ぶ墓場へと足を踏み込んだ。異様な感覚を覚える。
夜風に紛れた妖気が波打ちながら、マイヤーに押し寄せる。皮膚の表面が妖気にひりついた。
まとわりつく妖気の濃度は、淫執鬼などの比ではない。
「姿を見せろ」
マイヤーは闇に向かって言い放った。
途端に闇の中で燐光が発すると、黒いローブを纏った老人が現れた。
辺りの空気が凍てつくのがわかる。
「やはり、ただのゴブリンではないな。わしの気配を察するとは」
嗄れた声が静かな闇夜に響いた。
「そういうお前は外法師だろう。さっきから腐臭がプンプンと漂ってやがるぜ」
「わしの名はウエスト、ゴブリンよ、お前を素体に使えば、最高の傑作が生まれそうだ」
「中々良い精気を持ってるな、じいさんよ。あんたの精気を吸えば、俺は益々強くなれそうだ」
マイヤーとウエストは同時に構えを取った。
──デス
ウエストが魔力を込めた邪眼をマイヤーに向ける。
マイヤーが身体を半身に切ると式を打ち、邪眼を跳ね返す。
「わしの邪眼を跳ね返しおったか。これは是が非でもお前が欲しいぞ」
中指と人差し指を立て、刀印を作るとマイヤーが指を額に当て、神道の魔切りを唱えはじめた。
八剣(やつるぎ)や、波奈(はな)の刃(やいば)のこの剣(つるぎ)、向かう悪魔を薙ぎ払うなり
天
地
玄
妙
神
辺
変
通
力
勝
そしてウエストに向けて指先を一閃する。
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