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王都の民衆
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29
「それにしても、墓場には、なんでゾンビやスケルトンが出るんでしょうね。
あの盗賊達のように死体を燃やしたりすれば、もうモンスターにはならないでしょうし」
馬の背に揺られていたリズが、ポツリと呟く。
「そりゃ、聖職者に金を払えねえなら、まともに埋葬もしてもらえないからな」
同じく、馬の背中に跨っていたマイヤーが、リズの呟きに答える。
「でも、お布施や寄付をするかどうかに関わりなく、アンデッド化を予防するのは、
誰もがしなければならないことでは……」
「それだと坊主どもは、おまんまの食い上げになるぜ。
あれはある種の見せしめなんだよ。
浄財を捧げなければ、死後もアンデッドになってこの世を彷徨う羽目になるぞっていうな。
死んでからも他者に迷惑を掛けたくないなら金を払え。
それが生臭坊主の手口ってわけさ」
実際の所は、聖職者といっても階級も考えも様々だが、
司教といった高位聖職者は、市政の生活には関知せず、ただ、私財を溜め込むことばかり考えている。
逆に司祭などの平民の生活と密接している下級聖職者は、貧困者にも何とか便宜を図ったりしているのだが、
司教から命令されれば、それらの指示に従わざるを得ない。
貧困者には、無料か極めて安価な布施で、埋葬を行ってもいいのではないかと、司祭が司教に提案すれば、
たちまちその地区の教会から追い出される羽目になる。
管区内における、教会の全ての裁量権を行使できる司教に、下級聖職者は何も逆らえないのが現状だ。
土台、高位聖職者だからといって、彼らは神に身も心も捧げているわけではない。
教会の司教など、その生まれを辿れば、大抵は貴族の子弟である。
それも爵位持ちの裕福な貴族の次男坊などがほとんどだ。
例え貴族でも、爵位も旗も領地も持たない貧乏な郷士の生まれでは、
司教になるのは難しい。
平民生まれになれば、なおさらである。
だから上級貴族の倅として生まれて過ごし、高位聖職者への道を歩んできた多くの司教は、
平民など鼻にも引っ掛けない。
特権階級である彼らは、そういう意味でも貴族と何ら変わらないのだ。
平民の暮らしなど、どうでもいいのである。
それよりも大事なのは自分の懐だ。
勿論、高潔な高位聖職者もいることはいる。
だが、出る杭は打たれるのがこの世の常だ。
土埃が舞う街道をふたりを乗せた馬が進んでいく。
反対側から荷台を引いていく農民と思しき一家の姿が見える。
農民の目は沈みがちで、疲労と飢えに頬がこけていた。
荷台には鍋や鎌などの道具が纏められている。
戦争に負けて、領地が荒れてから走百姓(はしりびゃくしょう)や、
逃散(ちょうさん)を企てる村人が後を絶たない。
他の食えそうな土地に次々に逃げ込んでいるのだ。
もっとも、危険がないわけではない。
領地内から無断で出れば、平民は領主から処罰される。大抵は処刑である。
それでも何もせずにこのまま飢えて苦しむよりはマシだと、農民は他の領地を目指す。
特に戦争で負けて景気が冷え切ったこの国とは違い、逆に戦勝国側は好景気に浮かれていた。
生計を立て直すには、是が非でも外国に移住しなければならない。
そう考えて、村ごと総出で近隣の周辺諸国に移り住もうとする農民たちもいた。
あるいは開拓地でも見つかれば、また違ってくるのだろうが。
地上を見下ろす太陽が、人も木々も分け隔てることなく、黙々と陽射しを降り注いでいる。
30
石畳の敷石はすっかり剥がされていた。
街路樹も平民たちの手によって、どんどん伐採されていった。
剥がした石畳で組み立てた即席の竈で、女将さん達がスープを煮立てている。
その向こうでは、やはり石畳を使ってバリケードを築いている大勢の平民達がいた。
レンガ状の敷石は、何げに様々な用途に役立っている。
広場に陣取っている人々を眺めながら、エチエンヌは鷹揚に頷いた。
エチエンヌは王都クロスに置かれている商人ギルドの頭だ。
また、この王都の市長も勤めている。
商人ギルドの商人頭は持ち回り制で、有力な商人達が数年毎に交代で勤めていた。
エチエンヌがこの商人頭を拝受したのだが、今から二年ほど前だ。
商人頭になった時期が悪かった。
リアンス国が戦争で敗れてしまったのだ。この年は不運にも凶作とも重なっていた。
街道を見渡せば、やせ細った農民達が、そこかしこに横たわっていたほどだ。
凶作だけではなく、盗賊に襲われて村を焼け出された者たちも決して少なくはなかった。
村は都市とは違って、城塞や城壁に囲まれているわけではない。
だから傭兵集団に襲われれば、ひとたまりもないのだ。
どうにも防ぎようがない。
では、領主が守ってくれるのかというと、残念ながらそれも期待できない。
傭兵を相手取れるほどの兵力を持っている領主など、むしろ少数派である。
また、村の一つを襲われただけで兵を挙げるなど、金が掛かるだけだと考えている領主も多い。
南の領地では、その事が原因で暴動が起こり、領主とその家族が村人に惨殺されている。
この広場に集まっている平民の中には、そういった理由でこの王都に逃げ込んできた村人達も含まれている。
エチエンヌは人集りを分けながら、城の方へと進んでいった。
この暴動の扇動者と国側から目をつけられているエチエンヌは、しかし、自らが神輿であることを自覚していた。
本当の黒幕は、王の弟君であるデヴルー公である。
今回の暴動の責任を取らせ、現国王を引退させたあと、王の嫡男であるカールを新しい王に据えて、
自分がその後見人になるという腹積もりなのだ。
エチエンヌはそのデヴルー公がぶら下げた利権に食いついたに過ぎない。
商人ギルドの政治への発言力と権威が増し、又、自らの地位が向上するというのであれば、
一も二もなく、エチエンヌはその話に飛びついた。
仮に断っても次は口を封じられることも知っていた。
だから表向きでは、平民の代表として立ち上がってみせた。
暴動の火を燻らせ続けるのは、本当に骨が折れる。
平民は熱しやすく、冷めやすいからだ。
今回の暴動だって、暴れるだけ暴れれば、後は勝手に冷えていっただろう。
あとは野となれ山となれである。
それが民衆というものであることをエチエンヌは知っていた。
31
いくつもの黄色い煙が、空に登っていくのが見えた。
生木を焼いているのだ。
マイヤーは通りから離れた無人の路地裏から王都に住まう民衆を見ていた。
沿道には剣や鎌、棍棒、弓、銃剣を携えた武装平民と兵士達でごった返している。
とはいっても、互いにぶつかり合うような様子もない。
その理由は意識を集中させて、彼らの会話を聞くと直ぐにわかった。
「小間物屋の親爺、元気にやってたか?」
「おう、年の割にゃあな。それよりも酒場の娘さん、近々結婚するってよ」
「へえ、そりゃ、おめでてえな」
と、兵隊と平民が世間話に興じている。
士官ならともかく、ただの兵卒である彼らも元は平民、農民の出だ。
父親も母親も友人も自分自身も庶民であり、中には王都の下町で育った者もいる。
だから、何が悲しくて、平民同士でいがみ合わなければならないのかと思っているものも少なくはない。
それに懸命に国の為に働いたところで、出世できるわけでも、腹が満ちるわけでない。
給金だって物資の配給だって、滞っており、兵士達も腹を空かせている。
そこに顔見知りになった娘達が炊き出しのお裾分けを持ってきて、
本来は敵同士であるはずの人々と鍋を囲んで一緒に食事をするわけだから、
これで仲が良くならないわけがないのだ。
国と民衆が正面衝突した場合、平民側に寝返る兵士達も次々に出てくるだろう。
エチエンヌってのは世事に通じてる切れ者だなと、マイヤーは思った。
商人ギルドの頭を勤めているだけあって、そういう世間の機微には敏い男なのだろう。
そうでなければ、商人頭など務まらないはずだ。
「ううっ……」
マイヤーの背後では、路地に尻を向けたリズが、用を足していた。
疲れから来る下痢だ。時折、湿っぽい水音が響いた。
「大丈夫か、リズ?」
「薬飲んだし、腹痛も落ち着いてきたから大丈夫です……ううっ」
苦しそうに顔を歪めると、腹部を撫でながら、リズが再び水気を帯びた破裂音を立てる。
「それにしても、墓場には、なんでゾンビやスケルトンが出るんでしょうね。
あの盗賊達のように死体を燃やしたりすれば、もうモンスターにはならないでしょうし」
馬の背に揺られていたリズが、ポツリと呟く。
「そりゃ、聖職者に金を払えねえなら、まともに埋葬もしてもらえないからな」
同じく、馬の背中に跨っていたマイヤーが、リズの呟きに答える。
「でも、お布施や寄付をするかどうかに関わりなく、アンデッド化を予防するのは、
誰もがしなければならないことでは……」
「それだと坊主どもは、おまんまの食い上げになるぜ。
あれはある種の見せしめなんだよ。
浄財を捧げなければ、死後もアンデッドになってこの世を彷徨う羽目になるぞっていうな。
死んでからも他者に迷惑を掛けたくないなら金を払え。
それが生臭坊主の手口ってわけさ」
実際の所は、聖職者といっても階級も考えも様々だが、
司教といった高位聖職者は、市政の生活には関知せず、ただ、私財を溜め込むことばかり考えている。
逆に司祭などの平民の生活と密接している下級聖職者は、貧困者にも何とか便宜を図ったりしているのだが、
司教から命令されれば、それらの指示に従わざるを得ない。
貧困者には、無料か極めて安価な布施で、埋葬を行ってもいいのではないかと、司祭が司教に提案すれば、
たちまちその地区の教会から追い出される羽目になる。
管区内における、教会の全ての裁量権を行使できる司教に、下級聖職者は何も逆らえないのが現状だ。
土台、高位聖職者だからといって、彼らは神に身も心も捧げているわけではない。
教会の司教など、その生まれを辿れば、大抵は貴族の子弟である。
それも爵位持ちの裕福な貴族の次男坊などがほとんどだ。
例え貴族でも、爵位も旗も領地も持たない貧乏な郷士の生まれでは、
司教になるのは難しい。
平民生まれになれば、なおさらである。
だから上級貴族の倅として生まれて過ごし、高位聖職者への道を歩んできた多くの司教は、
平民など鼻にも引っ掛けない。
特権階級である彼らは、そういう意味でも貴族と何ら変わらないのだ。
平民の暮らしなど、どうでもいいのである。
それよりも大事なのは自分の懐だ。
勿論、高潔な高位聖職者もいることはいる。
だが、出る杭は打たれるのがこの世の常だ。
土埃が舞う街道をふたりを乗せた馬が進んでいく。
反対側から荷台を引いていく農民と思しき一家の姿が見える。
農民の目は沈みがちで、疲労と飢えに頬がこけていた。
荷台には鍋や鎌などの道具が纏められている。
戦争に負けて、領地が荒れてから走百姓(はしりびゃくしょう)や、
逃散(ちょうさん)を企てる村人が後を絶たない。
他の食えそうな土地に次々に逃げ込んでいるのだ。
もっとも、危険がないわけではない。
領地内から無断で出れば、平民は領主から処罰される。大抵は処刑である。
それでも何もせずにこのまま飢えて苦しむよりはマシだと、農民は他の領地を目指す。
特に戦争で負けて景気が冷え切ったこの国とは違い、逆に戦勝国側は好景気に浮かれていた。
生計を立て直すには、是が非でも外国に移住しなければならない。
そう考えて、村ごと総出で近隣の周辺諸国に移り住もうとする農民たちもいた。
あるいは開拓地でも見つかれば、また違ってくるのだろうが。
地上を見下ろす太陽が、人も木々も分け隔てることなく、黙々と陽射しを降り注いでいる。
30
石畳の敷石はすっかり剥がされていた。
街路樹も平民たちの手によって、どんどん伐採されていった。
剥がした石畳で組み立てた即席の竈で、女将さん達がスープを煮立てている。
その向こうでは、やはり石畳を使ってバリケードを築いている大勢の平民達がいた。
レンガ状の敷石は、何げに様々な用途に役立っている。
広場に陣取っている人々を眺めながら、エチエンヌは鷹揚に頷いた。
エチエンヌは王都クロスに置かれている商人ギルドの頭だ。
また、この王都の市長も勤めている。
商人ギルドの商人頭は持ち回り制で、有力な商人達が数年毎に交代で勤めていた。
エチエンヌがこの商人頭を拝受したのだが、今から二年ほど前だ。
商人頭になった時期が悪かった。
リアンス国が戦争で敗れてしまったのだ。この年は不運にも凶作とも重なっていた。
街道を見渡せば、やせ細った農民達が、そこかしこに横たわっていたほどだ。
凶作だけではなく、盗賊に襲われて村を焼け出された者たちも決して少なくはなかった。
村は都市とは違って、城塞や城壁に囲まれているわけではない。
だから傭兵集団に襲われれば、ひとたまりもないのだ。
どうにも防ぎようがない。
では、領主が守ってくれるのかというと、残念ながらそれも期待できない。
傭兵を相手取れるほどの兵力を持っている領主など、むしろ少数派である。
また、村の一つを襲われただけで兵を挙げるなど、金が掛かるだけだと考えている領主も多い。
南の領地では、その事が原因で暴動が起こり、領主とその家族が村人に惨殺されている。
この広場に集まっている平民の中には、そういった理由でこの王都に逃げ込んできた村人達も含まれている。
エチエンヌは人集りを分けながら、城の方へと進んでいった。
この暴動の扇動者と国側から目をつけられているエチエンヌは、しかし、自らが神輿であることを自覚していた。
本当の黒幕は、王の弟君であるデヴルー公である。
今回の暴動の責任を取らせ、現国王を引退させたあと、王の嫡男であるカールを新しい王に据えて、
自分がその後見人になるという腹積もりなのだ。
エチエンヌはそのデヴルー公がぶら下げた利権に食いついたに過ぎない。
商人ギルドの政治への発言力と権威が増し、又、自らの地位が向上するというのであれば、
一も二もなく、エチエンヌはその話に飛びついた。
仮に断っても次は口を封じられることも知っていた。
だから表向きでは、平民の代表として立ち上がってみせた。
暴動の火を燻らせ続けるのは、本当に骨が折れる。
平民は熱しやすく、冷めやすいからだ。
今回の暴動だって、暴れるだけ暴れれば、後は勝手に冷えていっただろう。
あとは野となれ山となれである。
それが民衆というものであることをエチエンヌは知っていた。
31
いくつもの黄色い煙が、空に登っていくのが見えた。
生木を焼いているのだ。
マイヤーは通りから離れた無人の路地裏から王都に住まう民衆を見ていた。
沿道には剣や鎌、棍棒、弓、銃剣を携えた武装平民と兵士達でごった返している。
とはいっても、互いにぶつかり合うような様子もない。
その理由は意識を集中させて、彼らの会話を聞くと直ぐにわかった。
「小間物屋の親爺、元気にやってたか?」
「おう、年の割にゃあな。それよりも酒場の娘さん、近々結婚するってよ」
「へえ、そりゃ、おめでてえな」
と、兵隊と平民が世間話に興じている。
士官ならともかく、ただの兵卒である彼らも元は平民、農民の出だ。
父親も母親も友人も自分自身も庶民であり、中には王都の下町で育った者もいる。
だから、何が悲しくて、平民同士でいがみ合わなければならないのかと思っているものも少なくはない。
それに懸命に国の為に働いたところで、出世できるわけでも、腹が満ちるわけでない。
給金だって物資の配給だって、滞っており、兵士達も腹を空かせている。
そこに顔見知りになった娘達が炊き出しのお裾分けを持ってきて、
本来は敵同士であるはずの人々と鍋を囲んで一緒に食事をするわけだから、
これで仲が良くならないわけがないのだ。
国と民衆が正面衝突した場合、平民側に寝返る兵士達も次々に出てくるだろう。
エチエンヌってのは世事に通じてる切れ者だなと、マイヤーは思った。
商人ギルドの頭を勤めているだけあって、そういう世間の機微には敏い男なのだろう。
そうでなければ、商人頭など務まらないはずだ。
「ううっ……」
マイヤーの背後では、路地に尻を向けたリズが、用を足していた。
疲れから来る下痢だ。時折、湿っぽい水音が響いた。
「大丈夫か、リズ?」
「薬飲んだし、腹痛も落ち着いてきたから大丈夫です……ううっ」
苦しそうに顔を歪めると、腹部を撫でながら、リズが再び水気を帯びた破裂音を立てる。
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