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第一章 王国、離縁篇
番外編 | 皆様に感謝を込めて、ルドアニア皇国より
※こちら2022年最終日番外編となっております。
本編のみ読みたい方はスキップして下さい。
本話は今までに出てこない登場人物しか出ません。ネタバレはないのですが、ルドアニア皇国、ヴィクトール皇帝陛下が出演しますので今後こんな奴がくるのかー。登場人物多いなー。程度に見て頂けたらと思います。暇潰し程度に見たい方大歓迎でございます。
────────────────────
こんばんは、猫まんじゅうです。
数日前から投稿し始めて既に多くの方にご閲読頂けていること本当に感謝しかありません。もう早いことに1年が終わります。
この度、私自身の来年の抱負も兼ねて、ルドアニア皇国ヴィクトール皇帝陛下宛に手紙を送りました。
そろそろ到着している頃なのですが、、、
────────────────────
ルドアニア皇国、人が最強の軍事国家と呼ぶその国の執務室はグレーと金でシンプルに統一され、無駄な物は一切ない。大きな黒曜石で作られた机に大きくゆったりとした椅子がある。そこにいつも通りヴィクトールは腰掛けていた。
「ヴィクトール陛下、御前失礼致します」
「セドリックか。」
ヴィクトールは膨大な量の書類に目を通す合間にセドリックにちらと目配せする。
「はい、陛下。伝書鳩にて文が届いております」
「伝書鳩で、か?」
「はい、"猫まんじゅう"と名乗る者からで、魔法のない世界から出しているようです」
「ほう、それはまた大層な世界があるもんだな」
「そうですね。すぐに滅びそうなものですが···しかしその代わり他に何かが発展している可能性もありますね。とりあえずは私が代読しても構いませんでしょうか?」
「あぁ、そうしてくれ。悪いがいまは忙しくてな」
「はい、では。
『猫まんじゅうと申します。ルドアニア皇国、ヴィクトール陛下におかれましてはますますご健勝のことと存じます。こちらの世界では、1年が終わりを告げる時期になりました。あと数刻で新しい年となります。
我が国では干支とよばれる12匹の動物がその年を示して12年を数える習慣がありまして、来たる年は兎年でございます。新たな年を迎える我々に何かお言葉頂ければと思いまして筆をとりました。』」
「ほう、それは獣人族の兎達が喜びそうだ」
「本当ですね、獣人族の国王と面会などする際は良い話題になりそうです。他の11匹が何か気になってしまいますね」
「それにしても言葉、か。いや、祝杯を、とかでいいのではないか」
「そうですね。私から言うなら、【新年おめでとうございます。来たる年も皆様にとって豊かな年となりますように心から願っております。】とかでしょうか?」
「お前は律儀だな」
「お褒めに預かり光栄にございます。では、続きを読みますね。」
「『また、1年の締めくくりを踏まえ僭越ながら抱負を書かせて頂きたく思います。
私、猫まんじゅうは最近始めた執筆活動で少し物語のスケールを大きくしすぎてしまいました。
頭の中ではあまりに巨大化していっているため、今後の抱負としては、もし読者様に好評で、もしも、もしも、別の執筆をする機会がある際には同じ世界の別の人物を主人公として作りたいと思っております。」』
「規模を狭める、のではなくか」
「はい。逆に大きくするようですね。まあ、国の繁栄を願うのであればそうゆう手もありますしね。これから我々がレベロン王国を滅ぼして我が国を大きくする、なんて事もできるように」
にっこりと楽しそうにセドリックは微笑む。
それはちょっと違うだろ、とヴィクトールは思うがそれを言うのはやめた。
「それにしても、同じ世界の別の人物を主人公に、とは?」
「私にはこの、猫まんじゅう、がどういった書物を作成しているかは分かりませんが。もし現在ルドアニア皇国でのヴィクトール様とリリアーナ様を題材にした恋物語があるとすれば、その者が次に題材とするのは例えば、レベロン王国のクリストファー殿下とルリナ嬢の恋物語になるかもしれない、という意味ではないでしょうか?
私が書くなら·····そうですね·····
“レベロン王国略奪愛、恋物語”なんていかがですか?
それとも、“子を身籠りましたが、父親が分かりません”とかでしょうか?」
「それ、誰得なんだ」
「陛下、恐れながら申し上げますと。この世には色々な性癖や趣向をお持ちの方が居られます。どの組み合わせをとっても新鮮で違った恋物語となりましょう。それがルリナ嬢の乱れた性事情でも一定数は支持する者がいるのではないかと」
「シド」
「はい、冗談はここまでにいたしまして。
ではこれで最後ですので読みますね。
『宜しければ、ルドアニア皇国、ヴィクトール陛下の今後の抱負も教えて頂ければ幸いです。ルドアニア皇国のご発展とご多幸を陰ながらお祈りしております。』」
「今後の抱負、とな。俺はこの手にリリアーナを確実に入れるのが最優先事項だ」
「そうですね。我々、臣下としても、ルドアニア皇国の後継のためにも、陛下のご成婚が整う事が第一でございます。」
「ああ、。返事は不要だろう。さっそく執務に戻るぞ。そんな猫まんじゅう、とかいう奴に割く時間はない。」
「かくして、猫まんじゅう、とはなんなのでしょうね?今度我々の学園時代の猫科の獣人族の知り合いに聞いてみましょうか?」
「知らん。だが、こちらが分からない以上、猫科の奴らにとっての冒涜と受け取られたら困る。火種になっても面倒だ、文は焼却しろ」
「はい、仰せのままに。」
セドリックは持っていた封筒と便箋を放り投げる。
そして魔法を発動させた。
銀色の炎が瞬時に2つを覆い尽くし、ゆっくりと落ちていく。それらは床に落ちる前に跡形もなく無くなった。
火魔法ではない。自分の魔力を火魔法として具現化し出している炎だ。この国では自分の核(コア)にある魔力を具現化し魔法として発動できる人間を術者 と呼び、無属性魔法という限られた者のみが使用できる魔法だ。
ヴィクトールは横目でセドリックを見て深くため息をついた。
「魔力の乱用だな、」
「私は灰が床に落ちて汚れるのが嫌なだけです」
二人は山積みになった書類に手をつけはじめる。
こうして、ルドアニア皇国の新たな一日が始まった。
本編のみ読みたい方はスキップして下さい。
本話は今までに出てこない登場人物しか出ません。ネタバレはないのですが、ルドアニア皇国、ヴィクトール皇帝陛下が出演しますので今後こんな奴がくるのかー。登場人物多いなー。程度に見て頂けたらと思います。暇潰し程度に見たい方大歓迎でございます。
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こんばんは、猫まんじゅうです。
数日前から投稿し始めて既に多くの方にご閲読頂けていること本当に感謝しかありません。もう早いことに1年が終わります。
この度、私自身の来年の抱負も兼ねて、ルドアニア皇国ヴィクトール皇帝陛下宛に手紙を送りました。
そろそろ到着している頃なのですが、、、
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ルドアニア皇国、人が最強の軍事国家と呼ぶその国の執務室はグレーと金でシンプルに統一され、無駄な物は一切ない。大きな黒曜石で作られた机に大きくゆったりとした椅子がある。そこにいつも通りヴィクトールは腰掛けていた。
「ヴィクトール陛下、御前失礼致します」
「セドリックか。」
ヴィクトールは膨大な量の書類に目を通す合間にセドリックにちらと目配せする。
「はい、陛下。伝書鳩にて文が届いております」
「伝書鳩で、か?」
「はい、"猫まんじゅう"と名乗る者からで、魔法のない世界から出しているようです」
「ほう、それはまた大層な世界があるもんだな」
「そうですね。すぐに滅びそうなものですが···しかしその代わり他に何かが発展している可能性もありますね。とりあえずは私が代読しても構いませんでしょうか?」
「あぁ、そうしてくれ。悪いがいまは忙しくてな」
「はい、では。
『猫まんじゅうと申します。ルドアニア皇国、ヴィクトール陛下におかれましてはますますご健勝のことと存じます。こちらの世界では、1年が終わりを告げる時期になりました。あと数刻で新しい年となります。
我が国では干支とよばれる12匹の動物がその年を示して12年を数える習慣がありまして、来たる年は兎年でございます。新たな年を迎える我々に何かお言葉頂ければと思いまして筆をとりました。』」
「ほう、それは獣人族の兎達が喜びそうだ」
「本当ですね、獣人族の国王と面会などする際は良い話題になりそうです。他の11匹が何か気になってしまいますね」
「それにしても言葉、か。いや、祝杯を、とかでいいのではないか」
「そうですね。私から言うなら、【新年おめでとうございます。来たる年も皆様にとって豊かな年となりますように心から願っております。】とかでしょうか?」
「お前は律儀だな」
「お褒めに預かり光栄にございます。では、続きを読みますね。」
「『また、1年の締めくくりを踏まえ僭越ながら抱負を書かせて頂きたく思います。
私、猫まんじゅうは最近始めた執筆活動で少し物語のスケールを大きくしすぎてしまいました。
頭の中ではあまりに巨大化していっているため、今後の抱負としては、もし読者様に好評で、もしも、もしも、別の執筆をする機会がある際には同じ世界の別の人物を主人公として作りたいと思っております。」』
「規模を狭める、のではなくか」
「はい。逆に大きくするようですね。まあ、国の繁栄を願うのであればそうゆう手もありますしね。これから我々がレベロン王国を滅ぼして我が国を大きくする、なんて事もできるように」
にっこりと楽しそうにセドリックは微笑む。
それはちょっと違うだろ、とヴィクトールは思うがそれを言うのはやめた。
「それにしても、同じ世界の別の人物を主人公に、とは?」
「私にはこの、猫まんじゅう、がどういった書物を作成しているかは分かりませんが。もし現在ルドアニア皇国でのヴィクトール様とリリアーナ様を題材にした恋物語があるとすれば、その者が次に題材とするのは例えば、レベロン王国のクリストファー殿下とルリナ嬢の恋物語になるかもしれない、という意味ではないでしょうか?
私が書くなら·····そうですね·····
“レベロン王国略奪愛、恋物語”なんていかがですか?
それとも、“子を身籠りましたが、父親が分かりません”とかでしょうか?」
「それ、誰得なんだ」
「陛下、恐れながら申し上げますと。この世には色々な性癖や趣向をお持ちの方が居られます。どの組み合わせをとっても新鮮で違った恋物語となりましょう。それがルリナ嬢の乱れた性事情でも一定数は支持する者がいるのではないかと」
「シド」
「はい、冗談はここまでにいたしまして。
ではこれで最後ですので読みますね。
『宜しければ、ルドアニア皇国、ヴィクトール陛下の今後の抱負も教えて頂ければ幸いです。ルドアニア皇国のご発展とご多幸を陰ながらお祈りしております。』」
「今後の抱負、とな。俺はこの手にリリアーナを確実に入れるのが最優先事項だ」
「そうですね。我々、臣下としても、ルドアニア皇国の後継のためにも、陛下のご成婚が整う事が第一でございます。」
「ああ、。返事は不要だろう。さっそく執務に戻るぞ。そんな猫まんじゅう、とかいう奴に割く時間はない。」
「かくして、猫まんじゅう、とはなんなのでしょうね?今度我々の学園時代の猫科の獣人族の知り合いに聞いてみましょうか?」
「知らん。だが、こちらが分からない以上、猫科の奴らにとっての冒涜と受け取られたら困る。火種になっても面倒だ、文は焼却しろ」
「はい、仰せのままに。」
セドリックは持っていた封筒と便箋を放り投げる。
そして魔法を発動させた。
銀色の炎が瞬時に2つを覆い尽くし、ゆっくりと落ちていく。それらは床に落ちる前に跡形もなく無くなった。
火魔法ではない。自分の魔力を火魔法として具現化し出している炎だ。この国では自分の核(コア)にある魔力を具現化し魔法として発動できる人間を術者 と呼び、無属性魔法という限られた者のみが使用できる魔法だ。
ヴィクトールは横目でセドリックを見て深くため息をついた。
「魔力の乱用だな、」
「私は灰が床に落ちて汚れるのが嫌なだけです」
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こうして、ルドアニア皇国の新たな一日が始まった。
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