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第一章 王国、離縁篇
12. ※ 抗う術は、ありません
「お慕いしております」
ルリナの儚く散ってしまいそうな声があまりにも愛おしく感じられて、抱きしめていた彼女を一度離すと彼女の顎を手で持った。
「こっちを向いて、ルリナ」
クリストファーの目に映ったのは、涙で潤んだ彼女の美しい瞳と、頬を伝う涙。
もう泣きたくないと我慢しているのだろうか、唇を噛み締めているから、綺麗な唇に傷をつけたくなくて強引に自分の唇を押し付けた。
そしてぎゅっと唇を噛み締めている上歯を舌でゆっくり順になぞり、間から舌を押し込むと口内に舌を押し進める。
「んぅっ、ぇんあぁっ」
「あぁ、たまらなく可愛いな。ずっとこうしてみたかったんだ······ルリナっ······!」
ルリナの熱い口内を堪能した後に一旦離したお互いの唇からは絡み合った二人の唾液が糸を引いている。
それを親指で絡め取り拭って残さず舐めとる。
「ああ、なんて甘いんだ。砂糖菓子のようだな······」
クリストファーは幼い頃から王族ながらも恋愛結婚をしたいと思っていた、少し夢見がちな男の子だった。閨教育は座学では習ってはいるものの、経験は全くない。
これが彼の初恋の相手との、初めての経験だ。
彼女の首筋に顔を埋めれば、先程嗅いだ芳醇な女性の香りに加えて彼女自身の男を誘うような強い香りがする。
─────これが、ルリナの匂い。なんて甘美な香りなんだ。齧り付いてしまいたいな······。
彼女の香りを絡め取るように舌で首筋を舐めてから、歯を立てながら一気に吸い付くと彼女の身体がビクンと跳ねた。
それを無言の肯定と取り、そのまま首筋を伝い唇を肌につけたまま下へとなぞり鎖骨を舐める。
そのもう少し下にいけば、ふっくらとした豊満な膨らみが、これでもかと主張している。
「いやぁ、くりすさまぁ、恥ずかしい······ですっ······」
ルリナは両手でその膨らみを隠しているが、クリストファーの視線はそこに釘付けだった。
これが、谷間。いや、もうこの際、絶壁だ。
彼女のこの豊満な胸がドレスに潰されて苦しそうにしている、早く楽にしてあげないと·······。
理性を既に捨てているクリストファーは早速行動に移す。
「悪いけど破かせてもらうね、ドレスは僕が新しい物を送るから」
ただ初めての事でドレスの脱がせ方が分からなかっただけとは言えるはずもく、腰に備えていた短剣で彼女の胸元から真下に引き裂いた。
「ひやあぁぁっ、?!」
「そうか······、まだ君はその姿を僕に見せてはくれないんだね」
ルリナの肌に切っ先が当たらないように引き裂いたのが悪かったのか。はたまた、自分が女性の装飾品について無知だったのが裏目に出たのか。彼女にはまだ下着が残っている。
白のビスチェに総レースで面積の少ない下穿きのみの姿になったルリナ。そんな彼女を上から下まで舐めるように見たクリストファーは、ベッドに優しく押し倒してから四つん這いの姿勢に変えた。
「くりすさま、こんなの恥ずかしいです······見ないで」
女性のこんな姿、こんな表情······。それを後ろからみる痴態は、ここまで男に優越感を与えるのか········。クリストファーは息を飲んだ。
「あっ、、くりすさま、、あたって·····」
恥ずかしがる彼女の腰を両手で持ち、ズボンの中で昂ぶる自分の分身を押し付けて少しこの後の妄想をしてから、覆いかぶさる。
抱きしめるようにしながらビスチェの前に付いている留め具を乱雑に外していくと、すぐに抑えつけられていた双丘が溢れ落ちた。
「いやぁっ。は、はずかしい······っ、あぁんっ!」
「あぁ、柔らかいな···。想像した通りの手触りだ」
溢れ落ちた双丘を掬うようにクリストファーは両手でゆっくりと揉みしだく。
「あぁ、あっんぅ、、はぁっ」
「習った通りだ、こんなに固くなるんだね。もっと近くでよく見せて」
双丘の中央に実る小さな実が硬く主張をし始め、クリストファーは指でこねくり回し刺激を与える。
そして、ルリナをゆっくりと横たえると、上から彼女を見下ろした。
あまりにも煽情的だ。蕩けて潤んだ瞳にベッドに散らばった彼女の濃紺の髪。恥ずかしいのか手でその隠しきれずにいる宝満な胸を必死に隠し、脚を寄せて唯一身につけている下着を隠す仕草も愛らしい。
そしてなにより彼女のその宝満な胸には先程自分が固くさせた二つの実がいまかいまかと収穫の時を待っているようだ。
「······あぁ、食べてしまいたいな。こんなに熟れて······美味しそうだ」
「!っ、んはぁっっ!あぁッ······」
クリストファーは邪魔だと言わんばかりにルリナの両手を上で纏め自分の片手で抑えつける。
そして目の前に露わになった乳房と乳首を頬張った。
乳房に吸い付きながら、舌でその中心にある実をぺろぺろと舐める。固くコリコリとした触感と乳房の柔らかい感触が病みつきになりそうだ、とクリストファーは何度も何度もしゃぶりつく。
「クリスさまぁ、もぅっ。胸ばっかりっ!」
ルリナは頬を膨らませ、焦れったそうにそう言った。
その言葉にまんまと挑発されたクリストファーは乳房への愛撫は続けたまま彼女の下腹部へ手を這わせる。そして、勢いそのままに下穿きの中に手を滑り込ませる。
「えっ、ちょっ、、?」
如何せん初めての経験で、蜜口と言われる場所がどこか分からない事が不安だったクリストファーだが、それは杞憂だったようだ。
下穿きの奥まで手を滑り込ませれば、言葉通り潤んだ蜜が湧き出る窪みがあり、彼の指を簡単にそこへ誘った。
「あぁ、もうこんなに蜜を溢れさせて······。
ごめん、ルリナ、僕もう我慢出来そうにない」
クリストファーはルリナの下穿きを破ると、そのまま素早く自分の服を全て脱ぎ去り、昂ぶった自分の分身を蜜口に充てがう。
そして、彼女の腰をしっかり掴むと勢いにまかせて一気に奥まで挿入した。
「えっ!?もう······? っ、ひゃぁぁぁあんっ!」
「あぁ······君のナカはなんて気持ちいいんだ!」
挿入する時はひと思いに突いたくせに、快感に打ちひしがれて微動だにしなくなったクリストファーに、痺れをきらしたルリナが彼を急かす。
「あぁッ!!もうっ、動いてよっ!」
「っ、もう大丈夫なのか?うっ、うごくぞ、、っ、あぁぁっ、くそっ!出るっ!」
「えぇっ?はや、、あっ、、ナカ、、、ッあ!」
ルリナの催促で自分の腰を動かそうとした瞬間に彼女の腟内に精を吐き出してしまったクリストファーは恥ずかしさと情けなさでいっぱいになった。
王太子として生きてきて、こんなに情けなく思った事はないと断言できる。
「す、すまない! 次はもっと······ 「もう次はありませんよ! 何をなさっているのですかっ!!!」
声がしたのは後方で、振り返るとアレクセイが顔を真っ赤にして立っていた。
彼は、直ぐに顔を顰めてから手で鼻と口を覆い、声を張り上げる。
「なんだこの匂いは! マルコ、窓をあけて換気を! すぐに発生源を調べてくれ!
ファルス医師、ルリナ嬢の診察を頼みます。それから一応、そのシーツは神殿に送ってください」
アレクセイの声で部屋には人が押し入ってきてルリナが連れて行かれる。粛々と後処理が行われるのをクリストファーはベッド横でぼぅっと他人事のように見ていた。
「いつまでそんな姿で醜態を晒す気ですか? これ以上体面を失うまえに早く服でも着て執務室へおいでください?
あなたのおかげでやる事が山積みになりました」
アレクセイは未だに裸で立ち尽くしていたクリストファーに辛辣な言葉をお見舞いしてから、部屋を立ち去っていく。
最後に部屋に残ったのは、脱ぎ散らかされた自分の服のみで、彼を現実から快楽へと誘っていた濃密な霧はもう既に消えていた。
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