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24. 竜王ロンファの、初夜②※

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 初夜の見届け人になって欲しいとの竜王ロンファの要請に、ヴィクトールが承諾した。
 そしてロンファと側室になった兎獣人シズクの閨を訪れただけ。の筈だったのに······。

 ······どうしてこうなったのだっけ?

 リリアーナは蜜口に当てられた張形が、自分のナカに押し込まれていくのを見ながらそんな事を考えていた。

「ッ、ふぅ······」
「これは、最も小さいサイズらしいぞ。まあ、リリィはこんなんでは満足できないか」

 くつくつと妖艶に笑うヴィクトールはそれを抜き取るとすぐに他の張形を試していく。
 彼の手にしている木箱には、種族ごとの違いを模して造られたらしい張形が綺麗に並べられている。その変わりゆく大きさと質量に、リリアーナは顔を歪めた。

「ほら、そろそろ蕾を自分で可愛がってやらないと。辛くなるぞ?」

 獣人族のモノは人族の平均よりも遥かに立派なモノが多い。それは種族によっても異なり、ドラファルトのヒエラルキーと同様に、竜人族が最高(最大)である事に変わりはない。

「ッ、ああぁっ、あぅっ·····んん!」

 遂に耐えきれずに自分の蕾に手を伸ばしたリリアーナは、一気に押し寄せてきた快感に喘ぐ。
 ヴィクトールに突かれるのは勿論気持ちいいのだが、張形は無機質である。そこには絶対的な違いがあった。

 自分で蕾を開花させれば、その無機質な存在を圧倒的に凌駕するような鋭い快感が走り抜ける。脳を溶かしていくような感覚と共に、蜜口からは蜜が湧き出た。

「溢れてきたな。では、そろそろこれがいけるか?」
「ッ、ゃアっ!」

 リリアーナの中に一際大きな張形が入れられ、反射的に身を捩る。

「あああっ、おおきっ······」
「リリィ、これは竜人の平均的な大きさらしいぞ?
 なあ、ロンファ」

 何も考えられない、その蕩けた思考のまま、リリアーナは目を開ける。目の前には、迎えたばかりの側室に口淫をされ、恍惚とした表情で自分を見つめるロンファが映った。

「ん、っ、はァ。すごいや、リリアちゃんがっ、竜人のを咥えられるなんて······」

 直後、更に大きくなった肉塊に驚き、シズクは口を離す。興奮し、成長を続けるロンファの雄茎は、べちんッと鈍い音を立てて彼の筋肉質な下腹にぶつかった。

「ああ、すっごいな。リリアちゃんは竜人でも咥えられるなんて······適性があるのかな」
「適性などあるはずがないだろう、馬鹿か」

 ヴィクトールに怒られてロンファは肩を竦める。

「ヴィクトール先輩、それボタン押せば膨らみますから」
「は?」
「ほら、獣人特有の······」

「ああ、お前らは精が出ないようにするために蓋をするんだったか」

 ヴィクトールは張形を奥まで推し進めるとそのボタンを押す。

「ッひあぁっ、なにっ、いやああ!」

 ナカで張形が大きく膨らみ、抜けないように固定されたのが分かってリリアーナは身体を震わせた。

「ああ······その表情。リリア······可愛いな。獣人はそうやって番い、精を零さずに胎内へ届けるんだよ?」

 ロンファは寝台の上からリリアーナに嬉しそうにほほ笑むと、シズクに向き直った。

「さて、僕たちもそろそろ本番に移ろうか?ヴィクトール先輩も良ければ此処で、」

 ロンファがシズクを寝台に沈め、身体を解し始めたのを見て、ヴィクトールはリリアーナを抱えて寝台へと向かった。


「ッ、トールさまっ、お願い、これ抜いてぇ······っ」
 
 リリアーナを寝台に下ろし、ヴィクトールは胡坐をかいた自分の上にリリアーナを座らせる。彼女の身体をロンファに向けて大きく脚を開かせると、閉じれないように固定した。

「やぁ······恥ずかしい、です、ヴィクトールさま」
「あちらも愉しんでいる最中なんだ。気にすることはない。それにアレもその方が喜ぶ」

 ロンファはそのリリアーナの媚態を見ながら、はやる気持ちを抑えてシズクの蜜口に肉棒を宛がった。


「シズク、いくよ?」
「はい······ッう、う”······」
「っ、やっぱりキツイな。痛いよね?大丈夫?」

 二人が初めて交わりを迎え、シズクが破瓜の痛みに耐えながらもロンファを受け入れた時。
 ヴィクトールは少し落ち着いた様子の彼らを一瞥し、リリアーナに挿さったままだった張形を抜き取った。

 じゅぽっ、という水音がして、そのぱっくりと口を開けた蜜壷が見えて、ロンファは目を見張る。
 竜人の張形で形を憶えたその入り口が、自分を待ち望んでいるかのようでロンファは抑えが効かなくなった。
 だが、シズクは今日が初めてなのだ。痛い思いはさせたくない、と流行る気持ちを必死で抑える。

 そんなロンファの気持ちを知ってか知らずか、不意に彼女の身体が浮き上がる。後ろから抱きしめているヴィクトールの男根がそこに宛がわれ、重力に誘われるかのように身体が落ち、彼女を貫いた。


「ッうァああ!!!ヴィクトールさまっ、ぁあ」

 潮を吹きながらびくびくと痙攣した彼女を見て、ロンファはシズクに謝った。

「っ、ごめん。ちょっと抑えられないかもしれない······」

 彼はゆっくりと、だが深くまで抽送をし始める。
 瞳はリリアーナからは決して離さない。脳裏では彼女を犯しているのが自分である、そう考えながらロンファは自分の肉傘で膣壁を擦った。

 最低だ。そんなのは分かっている。
 他の、本命の女性の事を考えながら、側室を抱く等······外道。

 けれど、諦められない。いつか彼女のナカに自分の肉棒を突き刺して、竜人の精を吐き出して、何度も何度も孕むまで······。
 そんな事を想像して努力するしか方法がないのだ。

「あぁ、孕ませたいっ······」

 手に余るような妄想を吐き出すように小さく呟きながら、ロンファは迫りくる射精感に顔を歪めた。

「······っく」

 そしてヴィクトールが勝ち誇ったような、妖艶な笑みを浮かべながら言葉を発する。

「精をかけるくらいなら許すぞ」

 それは勝者の態度だった。
 美しい、悪魔のような笑顔。
 全てを手にする、絶対的な存在。
 男も女も骨抜きにするような、そのカリスマ。
 絶対に叶わないと分かっていても、それは挑戦する事をやめる理由にはならない。

 こんなに煽られても······諦められない!!

 ロンファはシズクの蜜壺から男根を抜き取ると、手で扱きながらそれをリリアーナに向けた。
 彼女の胸元に飛び散った自分の白濁を見て、魂が抜けたようにただ茫然と座っているロンファ。

 その彼の目の前で、ヴィクトールはリリアーナの腰を持って上下に動かすと自分の精を胎内に放った。
 そして直後、彼女の顔を自分に向かせると繋がったままの状態で深く口づを交わす。

 ロンファにとっては自分の渇望する物をもったヴィクトールからの見せしめ。
 だが、彼らのそれは、本当の番のようにお互いを求め、濃厚で、愛に溢れたものだった。

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