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6. ランブルグ公爵家の、問題児
昨日は闇でしたが、今日は5.の続き、鼻血を垂らしたリチャード君です。────察してください?
今日はゆっくり何も考えず・・・。
※別小説セドリック物語に投稿したバレンタイン特別閑話で起こった事件と関連しております。
( https://ncode.syosetu.com/n8750ia/7/)
********************************
「団長、鼻血。 床に垂れてるのも綺麗にしてください?汚い、」
汚物を見るような視線を向けられ、リチャードはシャルロッテを睨む。
すぐに二人の間にリチャードの兄であり次期ランブルグ公爵となるスチュワートが駆け寄った。
「っ、本当ごめんね? シャルロッテちゃん、いつも迷惑かけてる······よね? 本当に、ありがとう。 それにこの間も、君の剣に······、」
そこまで言ってスチュワートは口を噤んだ。
先日、愚弟リチャードがまた暴走し、シャルロッテの怒りを買い白騎士団の執務室が吹き飛んだのだ。
陛下の魔力に興奮して魔力暴走を起こしかけて無意識に股間を触り、その手で彼女の剣に触れたとか。 これでも一応は由緒正しきランブルグ公爵家の次男であるのだ、本当にどうしようもない失態である。
皇国の皇帝に忠誠を捧げる皇剣に触られたのだから、彼女が怒って当然であるし、全く反省の様子を見せない弟に飽きれ果ててスチュワートは彼の腕を掴んだ。
「ほら、リチャードっ、行くよ。 もう、なんだっていつまでもこんなに子供なのかなあ?」
床に付いた血痕を、水魔法と風魔法で軽く清掃して、彼を引きずるように謁見の間をでる。
その二人をヴァルツナー公爵、オリリアスが追いかけた。
「本当に、困っちゃうよ。 この間も父上に怒られたばかりじゃないか。反省ってものを······ 「っ、父上なら僕の作った魔力液入”ちょこ”を食べて目を輝かせてたじゃんっ! 兄上だってさぁっ・・・」」
「お前ね、父上の名誉のために言うけれど。 父上は公爵家の料理長の作った”ちょこ”を食べただけで、魔力液の入った物など誰も食べてはいないよ!」
リチャードが”ばれんたいん”なる日に料理長に作らせた”ちょこ”という名の甘味は絶品だった。 それを食べて、父と二人、目を輝かせたのは事実だ。
陛下の持ってきたレシピでなければ、皇国にはないその食べ物を皇都の貴族向けに販売してしまおうと考えるくらいには盛り上がった。
─────だが、断じて他人の魔力液が入った“ちょこ”など、食べてはいない。
「ははっ、本当にランブルグ公爵家は面白いですねぇ」
オリリアスは二人の掛け合いを聞きながら笑う。
「面白くなんてないよ。 あの騎士団の執務室の一件は全てウチで負担するんだ。 かなりの額だったよ······って君なら知っているか、」
「まあね、それを指示したのは他でもない私ですからね」
ふふっと微笑みながらオリリアスは言葉を続け、申し訳なさそうにリチャードを見た。
「シャルロッテ嬢の皇剣はあの頑丈な床下を突き破っていましてね。 魔法もかなり強い魔力を入れて発動されており、もうそれは粉々でしたから。
流石に此方で予算を落とすわけには······。
それに、理由が理由ですし、ね?」
「はあ、もう本当に、いつからコイツはこんな変人になったんだろうね、」
スチュワートは皇城に常設している自身の執務室を開けるとリチャードを押し込んだ。
そしてオリリアスを招きいれる。
「『慣らし五夜』の件だよね? ちょっと待ってね、」
「えぇ、大丈夫です。 今日は仕事にならなそうですし。 【支配】までご使用になるとは······流石に私も汗が止まりませんでした。 何があったのでしょうね?」
「······宰相(セドリック)さんがリリアーナ様をわざと隔離して、早く皇国に洗脳したかったんでしょ。 シャルロッテも凄く気にしていたみたいだしね。 あの人にしてみれば、リリアーナ様だって道具の一つに変わりないんだし、妥当な考え方じゃない?」
今まで鼻血を黙って拭っていたリチャードは、そう興味がなさそうに呟いた。
そしてその言葉に、椅子に腰を下ろしたオリリアスはスチュワートと無言で目を合わせる。
「それは······、確かに。 『魔眼』が現れる程、お怒りになっていたのですもんね。 他にも色々と何か裏で動いていたのかもしれませんね。 彼ならやり兼ねない。」
「あぁ······でも『魔眼』を見たかったなあ······まぁ、陛下の【支配】で身体を拘束されたのも、勿論良かったけど······っ、いたっ!!」
ゴツンッと頭に衝撃があり鈍い痛みが広がる。
見上げれば兄スチュワートが見下ろしていてリチャードは頬を膨らませて不貞腐れた。
「陛下にもご負担がある事だっていうのは分かっているんだろうね? 自重しろよ、愚弟、」
「陛下の魔力は歴代最強。 あの程度で壊れたりしないでしょっ、」
確かに、前皇帝と比較できない程の膨大な魔力量を持ったヴィクトールは、今では制御も完璧にその強大な力を使いこなす。
瞳が深紅に染まってもそれを牽制だけに留め、『魔眼』を発動しない時もあるのだ。
「【支配】に、あの陛下の言葉。 リリアーナ様が心身共に病まれていたのでしょうか? 彼女がいなくなれば皇帝を降りる、なんて······、」
「陛下が居なくなれば、僕も皇国には興味ないやー、死ぬときは陛下の魔力に殺されたいしっ♪」
スチュワートは反省の色を微塵も見せない愚弟を見下ろして、その隣に腰かけた。 そして、オリリアスの前に淹れたての珈琲を出す。
異国の母を持つ彼が、最近の流行りで仕入れたと先日くれた飲み物だ。
「オリィ、お待たせ。 『慣らし五夜』の話だよね、」
「ええ。 あれ? 珈琲、お口に合いましたか? 最初は苦いでしょう?」
「いや、とても美味しいよ。 君の母上は砂漠の近くの出身ではなかったかい? こんな熱い飲み物を飲むんだね?」
熱い珈琲をゆっくりと啜ってから、オリリアスは身体を椅子にもたれ掛けてスチュワートを見た。
そして先程陛下に指示されたシルフィアの『慣らし五夜』の日程変更についての話を始める。
「ええ、最近はこれが流行りだそうですよ? あぁ、それで。 私の方は明日から『慣らし五夜』に入れますが、シルフィア嬢は大丈夫そうですか?」
「多分大丈夫だと思うよ。 月の物の報告は先日来ていたから、陛下の御指示通り明日から始めようか。
大丈夫じゃないとしたら、精神面だろうねぇ······、」
じっと珈琲を見つめたスチュワートにオリリアスは妖艶な笑みを浮かべた。
「大丈夫。 手荒にはしませんよ。 それに、誓約はきちんと守ります。 安心して下さい。」
その日の夜、『慣らし五夜』の急な日程変更を聞いたシルフィアは直ぐに準備を整え始めた。
そして翌日、オリリアスによる”一夜目”を皮切りにシルフィアの儀式が開始されることとなった。
皇国で貴族として生まれ育った彼女は、その急な変更にも慌てることなく、義務を全うするためにその儀式に臨んだ。 とはいえ、その儀式初日に未来の皇后リリアーナが閨教育の一貫として見学にくる事に関しては全く聞かされていなかった事であったのだが······。
今日はゆっくり何も考えず・・・。
※別小説セドリック物語に投稿したバレンタイン特別閑話で起こった事件と関連しております。
( https://ncode.syosetu.com/n8750ia/7/)
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「団長、鼻血。 床に垂れてるのも綺麗にしてください?汚い、」
汚物を見るような視線を向けられ、リチャードはシャルロッテを睨む。
すぐに二人の間にリチャードの兄であり次期ランブルグ公爵となるスチュワートが駆け寄った。
「っ、本当ごめんね? シャルロッテちゃん、いつも迷惑かけてる······よね? 本当に、ありがとう。 それにこの間も、君の剣に······、」
そこまで言ってスチュワートは口を噤んだ。
先日、愚弟リチャードがまた暴走し、シャルロッテの怒りを買い白騎士団の執務室が吹き飛んだのだ。
陛下の魔力に興奮して魔力暴走を起こしかけて無意識に股間を触り、その手で彼女の剣に触れたとか。 これでも一応は由緒正しきランブルグ公爵家の次男であるのだ、本当にどうしようもない失態である。
皇国の皇帝に忠誠を捧げる皇剣に触られたのだから、彼女が怒って当然であるし、全く反省の様子を見せない弟に飽きれ果ててスチュワートは彼の腕を掴んだ。
「ほら、リチャードっ、行くよ。 もう、なんだっていつまでもこんなに子供なのかなあ?」
床に付いた血痕を、水魔法と風魔法で軽く清掃して、彼を引きずるように謁見の間をでる。
その二人をヴァルツナー公爵、オリリアスが追いかけた。
「本当に、困っちゃうよ。 この間も父上に怒られたばかりじゃないか。反省ってものを······ 「っ、父上なら僕の作った魔力液入”ちょこ”を食べて目を輝かせてたじゃんっ! 兄上だってさぁっ・・・」」
「お前ね、父上の名誉のために言うけれど。 父上は公爵家の料理長の作った”ちょこ”を食べただけで、魔力液の入った物など誰も食べてはいないよ!」
リチャードが”ばれんたいん”なる日に料理長に作らせた”ちょこ”という名の甘味は絶品だった。 それを食べて、父と二人、目を輝かせたのは事実だ。
陛下の持ってきたレシピでなければ、皇国にはないその食べ物を皇都の貴族向けに販売してしまおうと考えるくらいには盛り上がった。
─────だが、断じて他人の魔力液が入った“ちょこ”など、食べてはいない。
「ははっ、本当にランブルグ公爵家は面白いですねぇ」
オリリアスは二人の掛け合いを聞きながら笑う。
「面白くなんてないよ。 あの騎士団の執務室の一件は全てウチで負担するんだ。 かなりの額だったよ······って君なら知っているか、」
「まあね、それを指示したのは他でもない私ですからね」
ふふっと微笑みながらオリリアスは言葉を続け、申し訳なさそうにリチャードを見た。
「シャルロッテ嬢の皇剣はあの頑丈な床下を突き破っていましてね。 魔法もかなり強い魔力を入れて発動されており、もうそれは粉々でしたから。
流石に此方で予算を落とすわけには······。
それに、理由が理由ですし、ね?」
「はあ、もう本当に、いつからコイツはこんな変人になったんだろうね、」
スチュワートは皇城に常設している自身の執務室を開けるとリチャードを押し込んだ。
そしてオリリアスを招きいれる。
「『慣らし五夜』の件だよね? ちょっと待ってね、」
「えぇ、大丈夫です。 今日は仕事にならなそうですし。 【支配】までご使用になるとは······流石に私も汗が止まりませんでした。 何があったのでしょうね?」
「······宰相(セドリック)さんがリリアーナ様をわざと隔離して、早く皇国に洗脳したかったんでしょ。 シャルロッテも凄く気にしていたみたいだしね。 あの人にしてみれば、リリアーナ様だって道具の一つに変わりないんだし、妥当な考え方じゃない?」
今まで鼻血を黙って拭っていたリチャードは、そう興味がなさそうに呟いた。
そしてその言葉に、椅子に腰を下ろしたオリリアスはスチュワートと無言で目を合わせる。
「それは······、確かに。 『魔眼』が現れる程、お怒りになっていたのですもんね。 他にも色々と何か裏で動いていたのかもしれませんね。 彼ならやり兼ねない。」
「あぁ······でも『魔眼』を見たかったなあ······まぁ、陛下の【支配】で身体を拘束されたのも、勿論良かったけど······っ、いたっ!!」
ゴツンッと頭に衝撃があり鈍い痛みが広がる。
見上げれば兄スチュワートが見下ろしていてリチャードは頬を膨らませて不貞腐れた。
「陛下にもご負担がある事だっていうのは分かっているんだろうね? 自重しろよ、愚弟、」
「陛下の魔力は歴代最強。 あの程度で壊れたりしないでしょっ、」
確かに、前皇帝と比較できない程の膨大な魔力量を持ったヴィクトールは、今では制御も完璧にその強大な力を使いこなす。
瞳が深紅に染まってもそれを牽制だけに留め、『魔眼』を発動しない時もあるのだ。
「【支配】に、あの陛下の言葉。 リリアーナ様が心身共に病まれていたのでしょうか? 彼女がいなくなれば皇帝を降りる、なんて······、」
「陛下が居なくなれば、僕も皇国には興味ないやー、死ぬときは陛下の魔力に殺されたいしっ♪」
スチュワートは反省の色を微塵も見せない愚弟を見下ろして、その隣に腰かけた。 そして、オリリアスの前に淹れたての珈琲を出す。
異国の母を持つ彼が、最近の流行りで仕入れたと先日くれた飲み物だ。
「オリィ、お待たせ。 『慣らし五夜』の話だよね、」
「ええ。 あれ? 珈琲、お口に合いましたか? 最初は苦いでしょう?」
「いや、とても美味しいよ。 君の母上は砂漠の近くの出身ではなかったかい? こんな熱い飲み物を飲むんだね?」
熱い珈琲をゆっくりと啜ってから、オリリアスは身体を椅子にもたれ掛けてスチュワートを見た。
そして先程陛下に指示されたシルフィアの『慣らし五夜』の日程変更についての話を始める。
「ええ、最近はこれが流行りだそうですよ? あぁ、それで。 私の方は明日から『慣らし五夜』に入れますが、シルフィア嬢は大丈夫そうですか?」
「多分大丈夫だと思うよ。 月の物の報告は先日来ていたから、陛下の御指示通り明日から始めようか。
大丈夫じゃないとしたら、精神面だろうねぇ······、」
じっと珈琲を見つめたスチュワートにオリリアスは妖艶な笑みを浮かべた。
「大丈夫。 手荒にはしませんよ。 それに、誓約はきちんと守ります。 安心して下さい。」
その日の夜、『慣らし五夜』の急な日程変更を聞いたシルフィアは直ぐに準備を整え始めた。
そして翌日、オリリアスによる”一夜目”を皮切りにシルフィアの儀式が開始されることとなった。
皇国で貴族として生まれ育った彼女は、その急な変更にも慌てることなく、義務を全うするためにその儀式に臨んだ。 とはいえ、その儀式初日に未来の皇后リリアーナが閨教育の一貫として見学にくる事に関しては全く聞かされていなかった事であったのだが······。
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