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2万突破記念閑話: 父帝殺しと、皇帝即位※
MNで累計ユニーク2万を達成致しました。
感謝を込めまして、初夜直前ですが特別閑話を。
本話、注意書きを読んで大丈夫そうな方のみお進み下さい。無理そうな方、21時からの初夜をお待ち下さい!
※本話の注意書き。
1.ヴィクトール皇太子が父帝を殺し皇帝に即位した裏側の話です。
2.不本意ながら、一人の少年が母親の凌辱を見てしまいます。描写は控えめ。
3.斬殺描写があります。
************************
若かりし頃の皇太子ヴィクトールは、この日の夜も後宮の扉をくぐった。
後宮は、父帝の女の園。何人いま居るかなどもう数える者はいないだろう。
父が【支配】によって匿っている女たちだ。ここから出れる筈もない。
ヴィクトールは後宮の廊下を歩いていた。
夜更けであるため、小さな子供達が駆けまわる中庭も今は誰も居ない。
中庭の普段は美しい池の水面に赤い月が映るのを横目に見て、彼は悪寒がした。
足早に廊下を通りすぎると、奥まった場所に個室が並ぶ。そして、その一室の前で立ち止まった。
「今日はここか」
扉を開けると早速聞こえてくるのは、女の喘ぎ声だ。「あん、あん、」と一定間隔で聞こえるそれに彼はため息をつく。
最初に見せつけられたのは、いつだっただろうか。本当に、最初は、稚さゆえに父が母をまた虐めているのだと思ったのだ。
いつも一人涙を流していた母を、これ以上傷つけられたくなくて、英雄にでもなったかのように父親に立ちはだかったんだよな。とヴィクトールは過去に思いを馳せる。
───こんな『魔眼』持ちが英雄などと、いま思えば本当に冗談が過ぎる。
そして、それが苦痛の叫びではなく、快楽に身を沈め、快感に喘ぐものだと知るのにはそれからそう長くはかからなかった。
彼は部屋の奥、閨の間へと脚を踏み入れる。
────そして、その直前、目を見張った。
此処には居ない筈の自分より年下の少年が目に入ったからだ。
蹲り、身を潜め、少し肩を震わせながら扉の隅に隠れているその少年を、視界の片隅に捉えてヴィクトールは歩を進める。
「ヴィクトール、遅いぞ。先ほど入室したのではなかったか?」
「陛下の御前、失礼致します」
「堅苦しいな、お前は。今日は、これだぞ、これ」
これ、と言って彼が手にしているのは、後宮にいる女の一人、それも黒狼の獣人族だ。
皇帝である父は彼女の耳を乱暴に掴みながら愉快に笑っている。
ヴィクトールはすぐに記憶を呼び起こした。
彼女を知っている。前に見た時は、妊娠していた気がするのだが。
父の子を身籠ったと、泣きながら護衛の男に話していた。もうかなり前に子を産み、あれがきっと。と部屋の扉の片隅に息を潜めて身を隠す少年を見た。
黒狼の女は、獣人族の王と共にこの国に来国した暗殺に特化した一族の女だったが、父の『魔眼』の前に敗北。そして、獣人族の王は彼女を見捨てて帰国していったたのだったな。
ヴィクトールはひとまず情報を引き出しておく。
通りで少年とはいえ、身を潜めるのが上手いわけだ。だが、流石に此処にこのまま此処に居させるわけにはいかない。
どうしたものか。と考え倦ねていると、父が気怠そうに叫んだ。
「おい、何故鳴かん? 犬なら犬らしく鳴け!
それとも、此奴の前では鳴けぬのか?」
”此奴” ときいて、ヴィクトールはさらに目を見張る。
────『······まて、どういうこと、だ』
寝室の隅にはもう一人傍観者がいた。獣人の女の護衛が立っていたのだ。彼女が妊娠していた時に泣きながら縋りついていた、相手の、護衛の男。
「ふん、仕方ない。ヴィクトール、お前はとりあえずそこで見学しておけ。こういう愛で方もある、という良い例にはなるだろうな、」
父は彼女の耳を掴んだままその男を呼んだ。
「おい、お前、早く近くへ来い」
男を寝台の傍まで来させ、陰茎を取り出させると女に口淫を促す。そして、彼女が男の肉棒を一心不乱に貪るのを見て満足気に微笑むと、自身の男根を後ろから一気に挿入した。
ヴィクトールはできうる限り、少年の死角に入るように視界を遮った。いくら既に後宮を出た、精通した少年とはいえ、流石に刺激が強すぎるだろう。と配慮しての事だ。
「おおっ、流石は獣人! よく鍛えられているだけあって締まりも良い。たまらんな。あと何匹か欲しいくらいだ!」
男は黙って口淫をされながらも、時に辛そうな表情を浮かべて彼女の事を見つめている。
それに、その少し熱の籠った眼差し。きっと、そういう関係なのだろうとヴィクトールは納得した。
本当はお互いに真に愛し合っているが、それが許されずに、最悪な形で父に露見したのだろう。
だからこうやって見せしめに犯されている。
そして、それを予期せぬ傍観者と共に見る自分。
先ほどの悪寒はこういう事だったか、とヴィクトールは天を仰いだ。
「······くッ、」
「っ、っぐ、ぅう······ッ、ごほっ、、」
「もう果てたのか? まだまだ、これからだろうッ」
立ったまま腰を震わせた男の精液を口いっぱいにして、咳き込んだ彼女を気にせずに父帝は彼女の腰を掴むと一層激しく犯し始める。
そんな状況で、身を潜めていた獣人の少年は突然ヴィクトールすら予想しなかった動きをみせた。
彼は徐に立ち上がると、寝台に向かって走り出したのだ。
そして、まだ少なく弱い闇魔法を発動し、護衛の男の足場を拘束すると、短剣を片手に斬り掛かる。
「おいっ、やめろっ、、!」
ヴィクトールの声に反応した男が寸での所で短剣を素手で受け止めた。
だが、直後その少年を見て一瞬目を見開き──
──在ろうことか、優しくほほ笑んだのだ。
そこからは一瞬だった。
男はその短剣を彼から奪うと自分で心臓を的確に貫く。男の身体から血が溢れ出し、裸体で床に崩れ落ちるのを呆然と見ていた少年は、震える手を押さえながら血の海に沈みかけた短剣を拾った。
そして、今度は寝台に目を向け、顔を歪ませて叫ぶ。
「っ、、うわあああ! ころしてやる、ころしてやる、みんなっ、しねばいいんだ! かあさんを、返せ!!! 」
そんな中、興奮状態に陥っている少年をヴィクトールが止めるよりも早く、寝台の上にいた黒狼の女が目を極限まで見開き、発狂した。
「いやあああああ!!!! なんでっ! やめてっ、死なないでっ、だめ、だめ─────ッ、」
「ほう、お前、此奴の子か。そしてその魔法、我の子と、な。興が削がれたな、」
父帝が男根を引き抜き寝台の上に座ると、女は転がるように床に降りて倒れた男に近寄って亡骸を抱きしめた。
「あああ、なんでっ、なんで、、、ッ······私も。
連れて行って、、······一緒にっ、」
そして、その護衛の男の身に着けていた剣を引き抜くと、彼の手を剣の柄に重ねるようにして持ち、切先を胸元に当て自身の身体を貫く。
ばたり、と男に重なるように音を立てて倒れた女を見てヴィクトールは頭を抱えた。
───最悪だ。少年の目の前で、こんな惨劇。
父帝が彼を認識した今、最悪此処で彼は殺されるだろうか。そして、そんな彼の心配を余所に、事態はより悪い方に転がっていく。
「──────ッ、、! かあさん、、どうして、、っ、、!みんな、アイツが奪って······しねぇっ!!」
少年はあまりの衝撃に耐えられなかったのだろう。
在ろうことか、その短剣を寝台に腰かけるこの国の皇帝へと向けたのだ。
「ほう? 我に歯向かうか。 ───【支配(ドミネート)】、」
その瞬間、ヴィクトールは少年を突き飛ばした。
そして父の前にはだかると、腰に付けた愛剣を引き抜く。闇魔力とアルカナを一気に最大限放出させ、彼の強力な魔力を纏っても壊れる事のない真っ黒な美しい魔剣を片手に握りしめる。
父帝を殺すことは考えていた事だった。予定としていた時期よりは遥かに早まったが。ただそれだけだ。
ヴィクトールはそう自分に言い聞かせながら、同時に念話を繋ぎ主要な人物への反旗を翻した事による援護要請をかけていく。
その日、ヴィクトールは後宮に居る全ての人間を排除した。
皇帝ヴィクトールは執務室の窓から見える赤い月を眺めた。赤い月の夜はいつもあの日を思い出すな。と彼はグラスを二つ取り出し酒を注ぐ。
最終的にはこれで良かったのかもしれないが、やはり皇帝になど、なりたくなかった。
本当に、アイツさえ突っ走らなければ。と、ため息交じりに立ち上がるとそれを持って長机へと移動する。
そして、口を開いた。
「おい、居るんだろう。もう今日のお前の任務は終わりだ。早く来い。今日は付き合え、」
あの日、あの後宮で能力を開放したヴィクトールを前に生き残った人間はいないと言われている。
─────そう、ただ一人、彼を除いて。
感謝を込めまして、初夜直前ですが特別閑話を。
本話、注意書きを読んで大丈夫そうな方のみお進み下さい。無理そうな方、21時からの初夜をお待ち下さい!
※本話の注意書き。
1.ヴィクトール皇太子が父帝を殺し皇帝に即位した裏側の話です。
2.不本意ながら、一人の少年が母親の凌辱を見てしまいます。描写は控えめ。
3.斬殺描写があります。
************************
若かりし頃の皇太子ヴィクトールは、この日の夜も後宮の扉をくぐった。
後宮は、父帝の女の園。何人いま居るかなどもう数える者はいないだろう。
父が【支配】によって匿っている女たちだ。ここから出れる筈もない。
ヴィクトールは後宮の廊下を歩いていた。
夜更けであるため、小さな子供達が駆けまわる中庭も今は誰も居ない。
中庭の普段は美しい池の水面に赤い月が映るのを横目に見て、彼は悪寒がした。
足早に廊下を通りすぎると、奥まった場所に個室が並ぶ。そして、その一室の前で立ち止まった。
「今日はここか」
扉を開けると早速聞こえてくるのは、女の喘ぎ声だ。「あん、あん、」と一定間隔で聞こえるそれに彼はため息をつく。
最初に見せつけられたのは、いつだっただろうか。本当に、最初は、稚さゆえに父が母をまた虐めているのだと思ったのだ。
いつも一人涙を流していた母を、これ以上傷つけられたくなくて、英雄にでもなったかのように父親に立ちはだかったんだよな。とヴィクトールは過去に思いを馳せる。
───こんな『魔眼』持ちが英雄などと、いま思えば本当に冗談が過ぎる。
そして、それが苦痛の叫びではなく、快楽に身を沈め、快感に喘ぐものだと知るのにはそれからそう長くはかからなかった。
彼は部屋の奥、閨の間へと脚を踏み入れる。
────そして、その直前、目を見張った。
此処には居ない筈の自分より年下の少年が目に入ったからだ。
蹲り、身を潜め、少し肩を震わせながら扉の隅に隠れているその少年を、視界の片隅に捉えてヴィクトールは歩を進める。
「ヴィクトール、遅いぞ。先ほど入室したのではなかったか?」
「陛下の御前、失礼致します」
「堅苦しいな、お前は。今日は、これだぞ、これ」
これ、と言って彼が手にしているのは、後宮にいる女の一人、それも黒狼の獣人族だ。
皇帝である父は彼女の耳を乱暴に掴みながら愉快に笑っている。
ヴィクトールはすぐに記憶を呼び起こした。
彼女を知っている。前に見た時は、妊娠していた気がするのだが。
父の子を身籠ったと、泣きながら護衛の男に話していた。もうかなり前に子を産み、あれがきっと。と部屋の扉の片隅に息を潜めて身を隠す少年を見た。
黒狼の女は、獣人族の王と共にこの国に来国した暗殺に特化した一族の女だったが、父の『魔眼』の前に敗北。そして、獣人族の王は彼女を見捨てて帰国していったたのだったな。
ヴィクトールはひとまず情報を引き出しておく。
通りで少年とはいえ、身を潜めるのが上手いわけだ。だが、流石に此処にこのまま此処に居させるわけにはいかない。
どうしたものか。と考え倦ねていると、父が気怠そうに叫んだ。
「おい、何故鳴かん? 犬なら犬らしく鳴け!
それとも、此奴の前では鳴けぬのか?」
”此奴” ときいて、ヴィクトールはさらに目を見張る。
────『······まて、どういうこと、だ』
寝室の隅にはもう一人傍観者がいた。獣人の女の護衛が立っていたのだ。彼女が妊娠していた時に泣きながら縋りついていた、相手の、護衛の男。
「ふん、仕方ない。ヴィクトール、お前はとりあえずそこで見学しておけ。こういう愛で方もある、という良い例にはなるだろうな、」
父は彼女の耳を掴んだままその男を呼んだ。
「おい、お前、早く近くへ来い」
男を寝台の傍まで来させ、陰茎を取り出させると女に口淫を促す。そして、彼女が男の肉棒を一心不乱に貪るのを見て満足気に微笑むと、自身の男根を後ろから一気に挿入した。
ヴィクトールはできうる限り、少年の死角に入るように視界を遮った。いくら既に後宮を出た、精通した少年とはいえ、流石に刺激が強すぎるだろう。と配慮しての事だ。
「おおっ、流石は獣人! よく鍛えられているだけあって締まりも良い。たまらんな。あと何匹か欲しいくらいだ!」
男は黙って口淫をされながらも、時に辛そうな表情を浮かべて彼女の事を見つめている。
それに、その少し熱の籠った眼差し。きっと、そういう関係なのだろうとヴィクトールは納得した。
本当はお互いに真に愛し合っているが、それが許されずに、最悪な形で父に露見したのだろう。
だからこうやって見せしめに犯されている。
そして、それを予期せぬ傍観者と共に見る自分。
先ほどの悪寒はこういう事だったか、とヴィクトールは天を仰いだ。
「······くッ、」
「っ、っぐ、ぅう······ッ、ごほっ、、」
「もう果てたのか? まだまだ、これからだろうッ」
立ったまま腰を震わせた男の精液を口いっぱいにして、咳き込んだ彼女を気にせずに父帝は彼女の腰を掴むと一層激しく犯し始める。
そんな状況で、身を潜めていた獣人の少年は突然ヴィクトールすら予想しなかった動きをみせた。
彼は徐に立ち上がると、寝台に向かって走り出したのだ。
そして、まだ少なく弱い闇魔法を発動し、護衛の男の足場を拘束すると、短剣を片手に斬り掛かる。
「おいっ、やめろっ、、!」
ヴィクトールの声に反応した男が寸での所で短剣を素手で受け止めた。
だが、直後その少年を見て一瞬目を見開き──
──在ろうことか、優しくほほ笑んだのだ。
そこからは一瞬だった。
男はその短剣を彼から奪うと自分で心臓を的確に貫く。男の身体から血が溢れ出し、裸体で床に崩れ落ちるのを呆然と見ていた少年は、震える手を押さえながら血の海に沈みかけた短剣を拾った。
そして、今度は寝台に目を向け、顔を歪ませて叫ぶ。
「っ、、うわあああ! ころしてやる、ころしてやる、みんなっ、しねばいいんだ! かあさんを、返せ!!! 」
そんな中、興奮状態に陥っている少年をヴィクトールが止めるよりも早く、寝台の上にいた黒狼の女が目を極限まで見開き、発狂した。
「いやあああああ!!!! なんでっ! やめてっ、死なないでっ、だめ、だめ─────ッ、」
「ほう、お前、此奴の子か。そしてその魔法、我の子と、な。興が削がれたな、」
父帝が男根を引き抜き寝台の上に座ると、女は転がるように床に降りて倒れた男に近寄って亡骸を抱きしめた。
「あああ、なんでっ、なんで、、、ッ······私も。
連れて行って、、······一緒にっ、」
そして、その護衛の男の身に着けていた剣を引き抜くと、彼の手を剣の柄に重ねるようにして持ち、切先を胸元に当て自身の身体を貫く。
ばたり、と男に重なるように音を立てて倒れた女を見てヴィクトールは頭を抱えた。
───最悪だ。少年の目の前で、こんな惨劇。
父帝が彼を認識した今、最悪此処で彼は殺されるだろうか。そして、そんな彼の心配を余所に、事態はより悪い方に転がっていく。
「──────ッ、、! かあさん、、どうして、、っ、、!みんな、アイツが奪って······しねぇっ!!」
少年はあまりの衝撃に耐えられなかったのだろう。
在ろうことか、その短剣を寝台に腰かけるこの国の皇帝へと向けたのだ。
「ほう? 我に歯向かうか。 ───【支配(ドミネート)】、」
その瞬間、ヴィクトールは少年を突き飛ばした。
そして父の前にはだかると、腰に付けた愛剣を引き抜く。闇魔力とアルカナを一気に最大限放出させ、彼の強力な魔力を纏っても壊れる事のない真っ黒な美しい魔剣を片手に握りしめる。
父帝を殺すことは考えていた事だった。予定としていた時期よりは遥かに早まったが。ただそれだけだ。
ヴィクトールはそう自分に言い聞かせながら、同時に念話を繋ぎ主要な人物への反旗を翻した事による援護要請をかけていく。
その日、ヴィクトールは後宮に居る全ての人間を排除した。
皇帝ヴィクトールは執務室の窓から見える赤い月を眺めた。赤い月の夜はいつもあの日を思い出すな。と彼はグラスを二つ取り出し酒を注ぐ。
最終的にはこれで良かったのかもしれないが、やはり皇帝になど、なりたくなかった。
本当に、アイツさえ突っ走らなければ。と、ため息交じりに立ち上がるとそれを持って長机へと移動する。
そして、口を開いた。
「おい、居るんだろう。もう今日のお前の任務は終わりだ。早く来い。今日は付き合え、」
あの日、あの後宮で能力を開放したヴィクトールを前に生き残った人間はいないと言われている。
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