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「司ぁっ…も、無理だよお…!!あっアッ!!」
シーツの上をのたうち、必死に快感から逃れようとする。けれど、司は力の抜けたオレを容易に抑え込んだ。
あれから司は、直ぐに男でも感じられる場所、前立線というのを探り当てたのだ。後ろの圧迫感にも慣れて微睡むような優しい快感に浸っていたオレは、直後に襲ってきた過ぎる快感に喉を曝け出して全を緊張させた。
やだ、むり、こわいと訴えても聞き入れて貰えず、刺激され続けるその場所。オレが本気で嫌がることはしない司が、今回に限ってはそうではないらしい。
真っ赤な顔で、必死に快感を逃そうと息を吐いていれば、今度はとろとろと先走りを漏らす前に触れられた。
優しく優しく擽るように刺激され、身悶える。快感は感じるけど後ろではイケない。前も、あと少し握る力を。擦る動きを、強くしてくれればイケるのに。
それが苦しくて、司の顔を押し退けようとすればその指を口に含まれた。
目元を細めた司は俺の指を甘噛みし、舐めずるように舌を覗かせる。
…ううう~!!司、めちゃくちゃセクシーじゃん!!!!
司の魅力に、脳内がキャパオーバー起こしそうだよ…!
「修也、気付いているか?」
「んんッ…何?」
楽しそうに、司が言う。いきなり与えられた未知の快感にすっかり体力を奪われたオレは、覆い被さる司をぼんやりと見上げ。
「指、三本入ってるぞ」
その言葉に、「嘘ッ!!」と大きな声を上げてしまった。
「嘘じゃない。ほら」
「ひぁ…っ!!や…やめッ!!わか、わかったからァ!!」
ゆ、指が、…そんないきなりバラバラに動かしたら…!!
こみ上げる射精感に、身体が跳ねる。もう出る、と思った瞬間、根元を指で締められてしまった。
せき止められた快感が、逃げ場を無くし身体の中で暴走する。
「やだっ、手ぇ離して!!司、出させてぇ…!」
「…可愛いな」
鬼だ!!こんなの鬼の所業だ!!
べそべそと、本気で泣きが入るオレに、司は慈愛のこもった瞳で額へキスした。そしてずり、と内壁を擦りあげながら指を引き抜く。ゆっくり引き抜かれた筈なのに、「ひ…っ」と悲鳴が漏れてしまった。
根元を堰き止めていた指も、そうっと離れる。
そうして突然止まった行為の、次に備えてぎゅっと目を瞑ったけど、司は何もしてくれなくて。
不安になってちらりと様子を伺えば、司の様子にぎょっとしてしまった。
なんと司は、自身の昂りにコンドームを装着している最中だったのだ。
「ゴム着けるの!?オレ病気持ってないよ!!?」
「阿保。男は孕むことは無くても、精液を尻から入れれば腹を下すんだぞ」
「…そうなの?」
「子どもの頃、解熱剤を尻から入れられたことは無かったか?」
「あった…」
そっか、そりゃそうだよね。尻って入れる場所じゃなくて出す場所だもん。
普通に考えたら分かることだった。
「でもオレ、司とだったら生でしたかった…」
「…乱暴にされたくなかったら頼むから黙っててくれ」
くるくる、とコンドームの装着を終わらせた司はオレの膝裏に手をかけぐいと片足を担ぎ上げる。そして具合を確かめるように、ローションでぬるつく尻の割れ目に昂りを滑らせた。
うわ…あ、あんなデカイのマジで挿入っちゃうのかな…。
オレの尻、…裂けない?
「ね、ねえ、司…」
「何だ?」
「あの、お願いだから、ゆっくり挿れてね…?尻初めてなんだからね?」
「…ああ」
額に薄らと汗を滲ませ、短く返事をした司はオレの尻の穴に先をぴと、と付ける。薄いゴム越しに感じる熱に、ゴクリと喉が鳴った。
「…力を抜いて、ゆっくり息をしろよ」
「う、うん」
頷いて、深呼吸を繰り返せば、司はオレが息を吐くタイミングでゆっくりと中に押し入って来た。
「うぐぅ…っ」
あ、あんなに散々慣らされたのにやっぱり苦しい!!
苦しいけど…指を三本も突っ込まれて慣らされたオレの尻は、押し入ってくる司の昂りを拒み切ることは無かった。
切羽詰まったような顔で。けれどオレの様子を見ながら慎重に腰を進める司。
全部入る頃には息も絶え絶えで、勃ち上がっていたオレの前も少しへたっていた。司のは硬いまま尻に入ってるけど。
「どうだ?」
「ん、ぅー…痛くないけど、圧迫感が酷い…」
「そうか、良くは無いか?」
「微妙……司は?」
「今すぐ腰を動かしたい…」
「ふっ、えっち…」
「……」
「んぇッ!?ちょっ、まだデカくなんの!?」
「……軽率に煽るからだ」
「ご、ごめん」
ウーン、やっぱり司のツボって分からない……。
顔を顰めながら耐える司。暫くそうされるとちょっと慣れて、尻の圧迫感もマシになってきた。
「なんかもう大丈夫になってきたかも…。ちょっと動いてみて?」
「ああ」
「んっ……ッんぅ、」
ゆっくりと、司が腰を動かす。苦しいのが無くなってくると、司の動きに合わせて緩やかな快感が体の中を過ぎていった。
「このまま、もっと動いても大丈夫そうか?」
「うん。いいよ、司の好きに動いて」
汗を滲ませ、熱い息を吐きながらもオレの様子を見ながら緩やかな腰の動きをする司。
必死に堪える様子がお預けを食らった犬みたいで、可愛くて可愛くて笑みが溢れた。
ちゅ、と寄せられた唇にキスをして、汗ばんだ体を抱きしめ、耳元で囁く。
「その代わり……めちゃくちゃ気持ちよくしてね」
結果、オレは自分の行動をめちゃくちゃ後悔することになった。
・
・
・
・
・
「やぁッ、ヤダ、待って!!つかさぁッ、んあ、ひんッ……、ッ!?」
オレの言葉は大いに司を興奮させてしまったらしく、オレが痛がる様子が無いとわかるや否や腰を大きく動かし始めた。
どうやら司は自分の持ってる知識を総動員してるみたいで、カリカリと爪先でオレの乳首を擽り、ちょっとへたった前を扱き上げてきたのだ。
急な快感に顔を逸らすと耳を喰まれて、それもゾワゾワして、何も考える間もなく達してしまった。
「やあぁッ、い、今いったから…!ちょっとは休ませてよぉ…!」
「俺がまだだ」
鬼!!!!
オレが達しても動き続ける鬼畜な司は、敏感になった身体の奥の方を硬いものでノックする。
達したばかりの前はそのまま扱かれ、カリカリ擽られていた乳首はつねられて、耳も再び喰まれ熱い吐息が吹き込まれた。
ぜんぶに過剰反応してしまう。
どんどん新しい性感帯が開発されてる。身体が作り替えられてる。
「きつい、てッ、あっア…!!こんな、こんなの、しらない…!!」
「悦いか…っ?」
「あっ!ま、待っ…!!よ、すぎてっ…こわいよぉ…!!」
前立腺を揉むように硬くなった昂りを押し付けられる。そのまま優しく揺らされ、逃げようとしたオレの身体は勝手に上にずり上がった。
「逃げるな」
「ぁ…、…ッ!?」
けれど半ばまで司のが抜けたところで、また最奥まで叩きつけられ声にならない悲鳴が漏れた。
仕置きとばかりにそのまま何度も穿たれ、激しく首を左右に振る。
「アッ、む、無理…ッ!!やだ……ッ、ひっ」
司は、顔中にキスを落としてきた。優しいキスとは裏腹に腰の動きは容赦なくて、もう頭が追いつかない。
司のキスは徐々に下に落ちていく。顎を伝って、首筋を柔らかく食み、舐められる。擽ったいのが何故か下半身に響いた。
その間も腰を掴まれ逃げられないように固定され、ずっと前立腺を揉むように腰を動かされている。
震える腕で肩を押してもびくともしなくて、身を捩ることしかできなかった。
「やだッ……!!ムリだってぇ!!ひ、あッ、や、優しくしてよぉ…!!」
「好きにしろと言っただろう」
「そ、それ、嘘、うそだから!」
「……女も抱けなくなるくらい気持ちよくしてやるからな」
「ここまでは求めてないぃぃッ!」
・
・
・
・
・
心地良い倦怠感に包まれながら目を覚ますと、隣では体を起こした司が両手で顔を覆っていた。
何してんの?って聞こうとしたけど、喉が掠れて声が出ない。
「ッ……げほっ、ゴボッ」
代わりに咳が出て、顔を上げた司が慌ててオレの背中を摩ってきた。
「修也…すまない、無理をさせたな」
体を起こされペットボトルを手渡され、スポーツ飲料を飲むと少し喉がマシになる。
司は眉尻を下げ気まずそうに目を逸らしていて、滅多に見ない様子に笑みが溢れた。
「謝らないでよ。オレが謝りづらくなるじゃん」
「いや、無理をさせたのは事実だ。俺は……嫌だと言う修也に…あんな無体なことを…」
「あ、あの時は嫌がっちゃったけど、……でもめちゃくちゃ興奮したよ!オレちょっとエムなのかな!?」
「……そうか」
「司はいつも優しいけどセックスの時はエスっぽいよね」
「…………そうか」
「あと急に喋るようになる」
「…………」
あ、黙っちゃった。
無言の司の肩に体を預けると、そのまま頭を撫でてくれる。優しい動作にうっとりとした。
「……浮気しちゃってごめんね。オレ間違ってた」
「……ああ」
「司ってオレが思ってた以上にむっつりだったんだ」
「……」
「司がオレのこと、こんなにめちゃくちゃに抱いてくれるって知ってたら最初から浮気なんてしなかったのにね」
「…………その……体は」
「ん、ちょっと怠いけど全然動けると思うよ。オレ性欲と回復力は人一倍あるからさ」
横目でその顔を盗み見ると、ほっとしたように吐息を漏らしていた。
のそのそとだるい体を動かして司の膝に跨る。
「ねえ、あのさ、オレもう司以外では満足出来ないと思うんだ」
「それは……だが俺はきっと、また修也に無理をさせるぞ」
「それは何、司はオレがまた浮気して良いとでも言うわけ?」
「そんなこと許すわけないだろ」
「あは、即答するじゃん」
途端に険しい顔になる司が愛おしい。
「……いいよ別に、オレのことめちゃくちゃに抱いても。……そのかわり、終わったらめいいっぱい甘やかしてね。」
「……はは」
笑いながら、司はオレを抱きしめた。
その後、オレと司は無事に仲直りしたし、オレは所謂セフレの女の子たちとの関係を精算した。
司は流石に、毎晩のようにオレが満足するまで抱くのは疲れるみたいで、自分の体力を温存するためか前戯がめちゃくちゃしつこくなった。
おかげで司のテクニックはどんどん磨かれるし、オレの体はどんどん敏感になっている。
「ねえ、オレは凄~く嬉しいんだけどさ、毎日エッチして司は疲れないの?」
「寝れば回復する。修也と同じだ」
「そっかー」
「それに、限界まで興奮したお前に強請られるのは正直クセになる」
「あっ!だから毎回しつこく前戯してるんだ!?」
「嫌ならちゃんと教えてくれよ。俺は修也に嫌われるようなことはしたくない」
「気持ちいいから大丈夫だよ。司も、言いたいことなるべく言ってね?」
「ああ」
オレと司は男二人じゃ狭い湯船に浸かりながら、どちらともなくキスをした。
~終わり~
シーツの上をのたうち、必死に快感から逃れようとする。けれど、司は力の抜けたオレを容易に抑え込んだ。
あれから司は、直ぐに男でも感じられる場所、前立線というのを探り当てたのだ。後ろの圧迫感にも慣れて微睡むような優しい快感に浸っていたオレは、直後に襲ってきた過ぎる快感に喉を曝け出して全を緊張させた。
やだ、むり、こわいと訴えても聞き入れて貰えず、刺激され続けるその場所。オレが本気で嫌がることはしない司が、今回に限ってはそうではないらしい。
真っ赤な顔で、必死に快感を逃そうと息を吐いていれば、今度はとろとろと先走りを漏らす前に触れられた。
優しく優しく擽るように刺激され、身悶える。快感は感じるけど後ろではイケない。前も、あと少し握る力を。擦る動きを、強くしてくれればイケるのに。
それが苦しくて、司の顔を押し退けようとすればその指を口に含まれた。
目元を細めた司は俺の指を甘噛みし、舐めずるように舌を覗かせる。
…ううう~!!司、めちゃくちゃセクシーじゃん!!!!
司の魅力に、脳内がキャパオーバー起こしそうだよ…!
「修也、気付いているか?」
「んんッ…何?」
楽しそうに、司が言う。いきなり与えられた未知の快感にすっかり体力を奪われたオレは、覆い被さる司をぼんやりと見上げ。
「指、三本入ってるぞ」
その言葉に、「嘘ッ!!」と大きな声を上げてしまった。
「嘘じゃない。ほら」
「ひぁ…っ!!や…やめッ!!わか、わかったからァ!!」
ゆ、指が、…そんないきなりバラバラに動かしたら…!!
こみ上げる射精感に、身体が跳ねる。もう出る、と思った瞬間、根元を指で締められてしまった。
せき止められた快感が、逃げ場を無くし身体の中で暴走する。
「やだっ、手ぇ離して!!司、出させてぇ…!」
「…可愛いな」
鬼だ!!こんなの鬼の所業だ!!
べそべそと、本気で泣きが入るオレに、司は慈愛のこもった瞳で額へキスした。そしてずり、と内壁を擦りあげながら指を引き抜く。ゆっくり引き抜かれた筈なのに、「ひ…っ」と悲鳴が漏れてしまった。
根元を堰き止めていた指も、そうっと離れる。
そうして突然止まった行為の、次に備えてぎゅっと目を瞑ったけど、司は何もしてくれなくて。
不安になってちらりと様子を伺えば、司の様子にぎょっとしてしまった。
なんと司は、自身の昂りにコンドームを装着している最中だったのだ。
「ゴム着けるの!?オレ病気持ってないよ!!?」
「阿保。男は孕むことは無くても、精液を尻から入れれば腹を下すんだぞ」
「…そうなの?」
「子どもの頃、解熱剤を尻から入れられたことは無かったか?」
「あった…」
そっか、そりゃそうだよね。尻って入れる場所じゃなくて出す場所だもん。
普通に考えたら分かることだった。
「でもオレ、司とだったら生でしたかった…」
「…乱暴にされたくなかったら頼むから黙っててくれ」
くるくる、とコンドームの装着を終わらせた司はオレの膝裏に手をかけぐいと片足を担ぎ上げる。そして具合を確かめるように、ローションでぬるつく尻の割れ目に昂りを滑らせた。
うわ…あ、あんなデカイのマジで挿入っちゃうのかな…。
オレの尻、…裂けない?
「ね、ねえ、司…」
「何だ?」
「あの、お願いだから、ゆっくり挿れてね…?尻初めてなんだからね?」
「…ああ」
額に薄らと汗を滲ませ、短く返事をした司はオレの尻の穴に先をぴと、と付ける。薄いゴム越しに感じる熱に、ゴクリと喉が鳴った。
「…力を抜いて、ゆっくり息をしろよ」
「う、うん」
頷いて、深呼吸を繰り返せば、司はオレが息を吐くタイミングでゆっくりと中に押し入って来た。
「うぐぅ…っ」
あ、あんなに散々慣らされたのにやっぱり苦しい!!
苦しいけど…指を三本も突っ込まれて慣らされたオレの尻は、押し入ってくる司の昂りを拒み切ることは無かった。
切羽詰まったような顔で。けれどオレの様子を見ながら慎重に腰を進める司。
全部入る頃には息も絶え絶えで、勃ち上がっていたオレの前も少しへたっていた。司のは硬いまま尻に入ってるけど。
「どうだ?」
「ん、ぅー…痛くないけど、圧迫感が酷い…」
「そうか、良くは無いか?」
「微妙……司は?」
「今すぐ腰を動かしたい…」
「ふっ、えっち…」
「……」
「んぇッ!?ちょっ、まだデカくなんの!?」
「……軽率に煽るからだ」
「ご、ごめん」
ウーン、やっぱり司のツボって分からない……。
顔を顰めながら耐える司。暫くそうされるとちょっと慣れて、尻の圧迫感もマシになってきた。
「なんかもう大丈夫になってきたかも…。ちょっと動いてみて?」
「ああ」
「んっ……ッんぅ、」
ゆっくりと、司が腰を動かす。苦しいのが無くなってくると、司の動きに合わせて緩やかな快感が体の中を過ぎていった。
「このまま、もっと動いても大丈夫そうか?」
「うん。いいよ、司の好きに動いて」
汗を滲ませ、熱い息を吐きながらもオレの様子を見ながら緩やかな腰の動きをする司。
必死に堪える様子がお預けを食らった犬みたいで、可愛くて可愛くて笑みが溢れた。
ちゅ、と寄せられた唇にキスをして、汗ばんだ体を抱きしめ、耳元で囁く。
「その代わり……めちゃくちゃ気持ちよくしてね」
結果、オレは自分の行動をめちゃくちゃ後悔することになった。
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「やぁッ、ヤダ、待って!!つかさぁッ、んあ、ひんッ……、ッ!?」
オレの言葉は大いに司を興奮させてしまったらしく、オレが痛がる様子が無いとわかるや否や腰を大きく動かし始めた。
どうやら司は自分の持ってる知識を総動員してるみたいで、カリカリと爪先でオレの乳首を擽り、ちょっとへたった前を扱き上げてきたのだ。
急な快感に顔を逸らすと耳を喰まれて、それもゾワゾワして、何も考える間もなく達してしまった。
「やあぁッ、い、今いったから…!ちょっとは休ませてよぉ…!」
「俺がまだだ」
鬼!!!!
オレが達しても動き続ける鬼畜な司は、敏感になった身体の奥の方を硬いものでノックする。
達したばかりの前はそのまま扱かれ、カリカリ擽られていた乳首はつねられて、耳も再び喰まれ熱い吐息が吹き込まれた。
ぜんぶに過剰反応してしまう。
どんどん新しい性感帯が開発されてる。身体が作り替えられてる。
「きつい、てッ、あっア…!!こんな、こんなの、しらない…!!」
「悦いか…っ?」
「あっ!ま、待っ…!!よ、すぎてっ…こわいよぉ…!!」
前立腺を揉むように硬くなった昂りを押し付けられる。そのまま優しく揺らされ、逃げようとしたオレの身体は勝手に上にずり上がった。
「逃げるな」
「ぁ…、…ッ!?」
けれど半ばまで司のが抜けたところで、また最奥まで叩きつけられ声にならない悲鳴が漏れた。
仕置きとばかりにそのまま何度も穿たれ、激しく首を左右に振る。
「アッ、む、無理…ッ!!やだ……ッ、ひっ」
司は、顔中にキスを落としてきた。優しいキスとは裏腹に腰の動きは容赦なくて、もう頭が追いつかない。
司のキスは徐々に下に落ちていく。顎を伝って、首筋を柔らかく食み、舐められる。擽ったいのが何故か下半身に響いた。
その間も腰を掴まれ逃げられないように固定され、ずっと前立腺を揉むように腰を動かされている。
震える腕で肩を押してもびくともしなくて、身を捩ることしかできなかった。
「やだッ……!!ムリだってぇ!!ひ、あッ、や、優しくしてよぉ…!!」
「好きにしろと言っただろう」
「そ、それ、嘘、うそだから!」
「……女も抱けなくなるくらい気持ちよくしてやるからな」
「ここまでは求めてないぃぃッ!」
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何してんの?って聞こうとしたけど、喉が掠れて声が出ない。
「ッ……げほっ、ゴボッ」
代わりに咳が出て、顔を上げた司が慌ててオレの背中を摩ってきた。
「修也…すまない、無理をさせたな」
体を起こされペットボトルを手渡され、スポーツ飲料を飲むと少し喉がマシになる。
司は眉尻を下げ気まずそうに目を逸らしていて、滅多に見ない様子に笑みが溢れた。
「謝らないでよ。オレが謝りづらくなるじゃん」
「いや、無理をさせたのは事実だ。俺は……嫌だと言う修也に…あんな無体なことを…」
「あ、あの時は嫌がっちゃったけど、……でもめちゃくちゃ興奮したよ!オレちょっとエムなのかな!?」
「……そうか」
「司はいつも優しいけどセックスの時はエスっぽいよね」
「…………そうか」
「あと急に喋るようになる」
「…………」
あ、黙っちゃった。
無言の司の肩に体を預けると、そのまま頭を撫でてくれる。優しい動作にうっとりとした。
「……浮気しちゃってごめんね。オレ間違ってた」
「……ああ」
「司ってオレが思ってた以上にむっつりだったんだ」
「……」
「司がオレのこと、こんなにめちゃくちゃに抱いてくれるって知ってたら最初から浮気なんてしなかったのにね」
「…………その……体は」
「ん、ちょっと怠いけど全然動けると思うよ。オレ性欲と回復力は人一倍あるからさ」
横目でその顔を盗み見ると、ほっとしたように吐息を漏らしていた。
のそのそとだるい体を動かして司の膝に跨る。
「ねえ、あのさ、オレもう司以外では満足出来ないと思うんだ」
「それは……だが俺はきっと、また修也に無理をさせるぞ」
「それは何、司はオレがまた浮気して良いとでも言うわけ?」
「そんなこと許すわけないだろ」
「あは、即答するじゃん」
途端に険しい顔になる司が愛おしい。
「……いいよ別に、オレのことめちゃくちゃに抱いても。……そのかわり、終わったらめいいっぱい甘やかしてね。」
「……はは」
笑いながら、司はオレを抱きしめた。
その後、オレと司は無事に仲直りしたし、オレは所謂セフレの女の子たちとの関係を精算した。
司は流石に、毎晩のようにオレが満足するまで抱くのは疲れるみたいで、自分の体力を温存するためか前戯がめちゃくちゃしつこくなった。
おかげで司のテクニックはどんどん磨かれるし、オレの体はどんどん敏感になっている。
「ねえ、オレは凄~く嬉しいんだけどさ、毎日エッチして司は疲れないの?」
「寝れば回復する。修也と同じだ」
「そっかー」
「それに、限界まで興奮したお前に強請られるのは正直クセになる」
「あっ!だから毎回しつこく前戯してるんだ!?」
「嫌ならちゃんと教えてくれよ。俺は修也に嫌われるようなことはしたくない」
「気持ちいいから大丈夫だよ。司も、言いたいことなるべく言ってね?」
「ああ」
オレと司は男二人じゃ狭い湯船に浸かりながら、どちらともなくキスをした。
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