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姑皇后の企み
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第一皇子と皇后陛下の想定と違ったことは、学校の忙しさであった。
月に1度は行われていた謁見も徐々に減っていった。
「マリーと今月も会えていないな……」
「マリーが学内の男と恋愛に発展していないか心配だ」 そう考えると不安になる第一皇子を抱きしめて、皇后が安心させる。
「大丈夫よ。マリーの護衛たちによると、いつも決まった女生徒としか話さないそうよ。彼女、第一皇子の婚約者としての意識をしっかり持っているわ」
何度も同じ学校に転校させようかと皇后は考えた。
「オズをね、マリーと同じ学校に入れようかと思うの」
「なりません、皇后陛下。第一皇子様の学校の進度とマリー様の学校の進度では、最終学年になるまでは学習の進む順番が違いすぎます。いくら優秀で教育をしっかり受けている第一皇子様であっても、もしも他の生徒に負けてしまったら……マリー様はどうお思いになるでしょうか? 優秀で自慢の婚約者第一皇子様が、ですよ?」
そう言われると、第一皇子は必死に転校を拒否するのだった。
ーーーー
「マリーお義姉様、久しぶり」
「まぁ! 第二皇子様。お久しぶりでございます。大きくなられましたね。皇后陛下と第一皇子も拝謁できること、光栄に思います」
「久しぶりね、マリー。ますます美しくなったわね」
「帝国の宝石、皇后陛下にそのようなお言葉をお掛けいただき、光栄にございます」
マリーは美しく成長した。
幼くも天使のようであった彼女は、美少女となったのだ。
一方、さすが帝国の宝石の息子とでもいうべきだろうか。第一皇子も美しい少年だ。鮮やかな金髪に、きりりとした黄緑色の瞳。
同じ色合いの第二皇子は、女の子のような瞳で俗に言う男性アイドルのようだ。好みは分かれるであろうが、2人とも将来有望である。
「マリーお義姉様は、普段学校でどんなことをしているの?」
マリーと第二皇子の謁見かというくらいに、マリーと第一皇子の会話が成り立たず、第一皇子も不満そうだ。
使用人たちの“マリー様と第二皇子様はペアのお人形のようにお似合いね”という噂話でも耳にしてしまったのだろうか。
たまに、マリーに会話を振られても、第一皇子は思わず冷たく返してしまう。
「第一皇子は学校生活はお忙しいのですか?」
「まあ、忙しいだろう。マリーは、その、生徒たちと仲良く忙しくしているんだろう......?」
「ええ、皆様本当によくしてくださいますわ」
「そうか」
むすっとする第一皇子に困惑するマリー。2人の距離はさらに開いていってしまう。
ーーーー
「皇后陛下。私、思い付きましたの。皇后陛下がお二人の共通の敵となって、お二人の仲を深めるのに一役買われたらいかがでしょうか?」
ある日、皇后がいつものように相談役に相談していると、そんな案が提案された。
「どういうことですの?」
「女性というのは、自らを救ってくれる存在に憧れを抱くものでしょう? 悪役から自分を守る王子様や嫌みな上司から救ってくれた先輩、素敵だと思いませんか? そのような姑に徐々になっていかれるのです。幸いにも、皇后陛下はこれまで第一皇子の良いところをマリー様にお話ししていらっしゃいました。まずはそれを少しオーバーになさるのです。それだけでマリーさまが第一皇子に興味を持ってくれたら、儲けものでしょう?」
「マリーをいじめるなんて気が引けるけど、確かに、オズを誉めるだけで二人の関係がよくなれば、いいわね......さすが私の相談役ね! あなたの言うことはなんでも信じられるわ!」
ーーーー
次の謁見の時、皇后は実行した。
「マリー、オズは先日学内の剣術大会で優勝したのよ! それにね......」
「まぁ! 相変わらず第一皇子はすごいですわね! 私も頑張らないと!」
「そうね! マリーも頑張ってちょうだい」
「母上、やめてください」
「いいじゃない。あなたのいいところをしっかりマリーにわかってもらわないと!」
「母上がすまない、マリー」
その日、久しぶりにマリーと第一皇子の会話があった。
ーーーー
「さすが私の相談役ね! これからも頼むわ!」
「ありがとうございます。今後の進め方は、第一皇子の意向を私が確認してから、マリーさまをお救いいただくように申し上げますわ」
「わかったわ。頼むわね。最近のオズは反抗期なのか、私の話をあまり聞いてくれなくて......」
「そういう年頃ですものね。私が架け橋とならせていただきますね」
「ありがとう、いつも助かるわ」
ーーーー
「あの件、どうなったかしら?」
「“母上には嫌な役をさせてしまいますが、是非ともお願いします”とおっしゃっていましたよ。ただ、皆の前でマリーを救うのは恥ずかしいから、後から二人きりの時にフォローなさるようですわ」
「相変わらず、オズは恥ずかしがり屋ね......やめるときは、二人が結婚したらでいいかしら? できるなら、そんな役はそれよりも早くやめたいのだけど......」
「いきなりやめられるとバレてしまうかもしれません。第一皇子様に咎められたら、反省した様子で少しずつ元に戻していったらよいかと。第一皇子様にもそのようにお伝えしますね。咎められたら、終了の合図だと。まぁ、そこまでひどいことをする必要はないでしょう。すぐにしなくて済むようになられますよ」
「そうね、きっとそうだわ」
月に1度は行われていた謁見も徐々に減っていった。
「マリーと今月も会えていないな……」
「マリーが学内の男と恋愛に発展していないか心配だ」 そう考えると不安になる第一皇子を抱きしめて、皇后が安心させる。
「大丈夫よ。マリーの護衛たちによると、いつも決まった女生徒としか話さないそうよ。彼女、第一皇子の婚約者としての意識をしっかり持っているわ」
何度も同じ学校に転校させようかと皇后は考えた。
「オズをね、マリーと同じ学校に入れようかと思うの」
「なりません、皇后陛下。第一皇子様の学校の進度とマリー様の学校の進度では、最終学年になるまでは学習の進む順番が違いすぎます。いくら優秀で教育をしっかり受けている第一皇子様であっても、もしも他の生徒に負けてしまったら……マリー様はどうお思いになるでしょうか? 優秀で自慢の婚約者第一皇子様が、ですよ?」
そう言われると、第一皇子は必死に転校を拒否するのだった。
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「マリーお義姉様、久しぶり」
「まぁ! 第二皇子様。お久しぶりでございます。大きくなられましたね。皇后陛下と第一皇子も拝謁できること、光栄に思います」
「久しぶりね、マリー。ますます美しくなったわね」
「帝国の宝石、皇后陛下にそのようなお言葉をお掛けいただき、光栄にございます」
マリーは美しく成長した。
幼くも天使のようであった彼女は、美少女となったのだ。
一方、さすが帝国の宝石の息子とでもいうべきだろうか。第一皇子も美しい少年だ。鮮やかな金髪に、きりりとした黄緑色の瞳。
同じ色合いの第二皇子は、女の子のような瞳で俗に言う男性アイドルのようだ。好みは分かれるであろうが、2人とも将来有望である。
「マリーお義姉様は、普段学校でどんなことをしているの?」
マリーと第二皇子の謁見かというくらいに、マリーと第一皇子の会話が成り立たず、第一皇子も不満そうだ。
使用人たちの“マリー様と第二皇子様はペアのお人形のようにお似合いね”という噂話でも耳にしてしまったのだろうか。
たまに、マリーに会話を振られても、第一皇子は思わず冷たく返してしまう。
「第一皇子は学校生活はお忙しいのですか?」
「まあ、忙しいだろう。マリーは、その、生徒たちと仲良く忙しくしているんだろう......?」
「ええ、皆様本当によくしてくださいますわ」
「そうか」
むすっとする第一皇子に困惑するマリー。2人の距離はさらに開いていってしまう。
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「皇后陛下。私、思い付きましたの。皇后陛下がお二人の共通の敵となって、お二人の仲を深めるのに一役買われたらいかがでしょうか?」
ある日、皇后がいつものように相談役に相談していると、そんな案が提案された。
「どういうことですの?」
「女性というのは、自らを救ってくれる存在に憧れを抱くものでしょう? 悪役から自分を守る王子様や嫌みな上司から救ってくれた先輩、素敵だと思いませんか? そのような姑に徐々になっていかれるのです。幸いにも、皇后陛下はこれまで第一皇子の良いところをマリー様にお話ししていらっしゃいました。まずはそれを少しオーバーになさるのです。それだけでマリーさまが第一皇子に興味を持ってくれたら、儲けものでしょう?」
「マリーをいじめるなんて気が引けるけど、確かに、オズを誉めるだけで二人の関係がよくなれば、いいわね......さすが私の相談役ね! あなたの言うことはなんでも信じられるわ!」
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次の謁見の時、皇后は実行した。
「マリー、オズは先日学内の剣術大会で優勝したのよ! それにね......」
「まぁ! 相変わらず第一皇子はすごいですわね! 私も頑張らないと!」
「そうね! マリーも頑張ってちょうだい」
「母上、やめてください」
「いいじゃない。あなたのいいところをしっかりマリーにわかってもらわないと!」
「母上がすまない、マリー」
その日、久しぶりにマリーと第一皇子の会話があった。
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「さすが私の相談役ね! これからも頼むわ!」
「ありがとうございます。今後の進め方は、第一皇子の意向を私が確認してから、マリーさまをお救いいただくように申し上げますわ」
「わかったわ。頼むわね。最近のオズは反抗期なのか、私の話をあまり聞いてくれなくて......」
「そういう年頃ですものね。私が架け橋とならせていただきますね」
「ありがとう、いつも助かるわ」
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「あの件、どうなったかしら?」
「“母上には嫌な役をさせてしまいますが、是非ともお願いします”とおっしゃっていましたよ。ただ、皆の前でマリーを救うのは恥ずかしいから、後から二人きりの時にフォローなさるようですわ」
「相変わらず、オズは恥ずかしがり屋ね......やめるときは、二人が結婚したらでいいかしら? できるなら、そんな役はそれよりも早くやめたいのだけど......」
「いきなりやめられるとバレてしまうかもしれません。第一皇子様に咎められたら、反省した様子で少しずつ元に戻していったらよいかと。第一皇子様にもそのようにお伝えしますね。咎められたら、終了の合図だと。まぁ、そこまでひどいことをする必要はないでしょう。すぐにしなくて済むようになられますよ」
「そうね、きっとそうだわ」
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