20 / 32
20.公爵家の力
ばあやがドラゴンの森へとドラゴン全討伐に繰り出し、1時間後。先に我が家に戻り、わたくしとお兄様がうろうろしながらばあやの帰りを待っておりましたの。
「お、奥様。これで全部ですわ」
ぜいぜい息を吐きながら、ばあやが現れました。
ばあやは魔法使いですから、魔法を封じられたのはキツかったと思いますわ。
「……各色ドラゴン計30体。レッドドラゴン20体、ブラックドラゴン5体。ホワイトドラゴン1体。殲滅しましたわね」
「は、はい」
「所要時間は……1時間10秒。マリア? 10秒も過ぎているわ」
「申し訳ございません、奥様。これから、トレーニングして参ります」
「お母様! わたくしにもどうか罰をお与えくださいませ!」
「母上、私にも!」
最近のお兄様はご自身のことを私とおっしゃりますの。“僕”と言ってた幼い頃と比較すると成長を感じて、妹はにまにましてしまいますわ!
「ナリアンヌ? どうかしたのか?」
「お兄様、なんでもありませんわ」
「奥様! 坊ちゃまとお嬢様の馴れ合いが愛らしすぎますわ!」
「本当ね、マリア。最高だわ。この瞬間を収めるために最高の画家をお呼びなさい?」
「わたくし、記録装置を開発しております。今すぐにそちらの性能を上げてまいりますわ!!」
「任せたわ、マリア」
その後マリアの性能UPと画家が到着まで1時間。その体制で待たされましたの。わたくし、もう二度と魔物を餌に別の魔物を呼ばないと誓いましたわ。
翌日、学園に登園すると、殿下とルチア様が走っていらっしゃいました。
「ナリアンヌ! ワイバーンを殲滅したと聞いたが、怪我はないかい?」
「悪役令嬢、癒す?」
「まぁ、殿下とルチア様。お気遣いありがとうございます。わたくしは、このように無事ですわ。ワイバーンの群れ程度でしたら……。でも、今回はタイムトライアルでしたから、必死でしたわ……」
わたくしの表情になぜか周囲にいた皆様が悲痛な表情を浮かべられます。その一方で、殿下はぽかんとした表情を、ルチア様は何も考えてなさそうな顔をしていらっしゃいます。
なぜわたくしがワイバーンの群れを殲滅したことを、皆様ご存知なのでしょうか?
「なぜ、わたくしが群れを殲滅したことをご存知でいらっしゃるのですか?」
「あぁ、ハーマート女公爵が大声で自慢しながら帰って行ったぞ。おそらく街の者も知っている」
「お母様ぁ!」
全く、お母様は親馬鹿でいらっしゃいますわ。わたくしたちが必死に証拠隠滅したことは無駄でしたわ……。
「そういえば、次、何がある?」
「あら、珍しいですわね。ルチア様がイベントに興味をお持ちになるの。えーと……」
「嫌な予感がした」
「確かに、次のイベントはなかなか危険の伴うものでしたわ。忘れてましたわ! ルチア様」
そういったときには、ルチア様の姿は消え去ってましたわ。
「お、奥様。これで全部ですわ」
ぜいぜい息を吐きながら、ばあやが現れました。
ばあやは魔法使いですから、魔法を封じられたのはキツかったと思いますわ。
「……各色ドラゴン計30体。レッドドラゴン20体、ブラックドラゴン5体。ホワイトドラゴン1体。殲滅しましたわね」
「は、はい」
「所要時間は……1時間10秒。マリア? 10秒も過ぎているわ」
「申し訳ございません、奥様。これから、トレーニングして参ります」
「お母様! わたくしにもどうか罰をお与えくださいませ!」
「母上、私にも!」
最近のお兄様はご自身のことを私とおっしゃりますの。“僕”と言ってた幼い頃と比較すると成長を感じて、妹はにまにましてしまいますわ!
「ナリアンヌ? どうかしたのか?」
「お兄様、なんでもありませんわ」
「奥様! 坊ちゃまとお嬢様の馴れ合いが愛らしすぎますわ!」
「本当ね、マリア。最高だわ。この瞬間を収めるために最高の画家をお呼びなさい?」
「わたくし、記録装置を開発しております。今すぐにそちらの性能を上げてまいりますわ!!」
「任せたわ、マリア」
その後マリアの性能UPと画家が到着まで1時間。その体制で待たされましたの。わたくし、もう二度と魔物を餌に別の魔物を呼ばないと誓いましたわ。
翌日、学園に登園すると、殿下とルチア様が走っていらっしゃいました。
「ナリアンヌ! ワイバーンを殲滅したと聞いたが、怪我はないかい?」
「悪役令嬢、癒す?」
「まぁ、殿下とルチア様。お気遣いありがとうございます。わたくしは、このように無事ですわ。ワイバーンの群れ程度でしたら……。でも、今回はタイムトライアルでしたから、必死でしたわ……」
わたくしの表情になぜか周囲にいた皆様が悲痛な表情を浮かべられます。その一方で、殿下はぽかんとした表情を、ルチア様は何も考えてなさそうな顔をしていらっしゃいます。
なぜわたくしがワイバーンの群れを殲滅したことを、皆様ご存知なのでしょうか?
「なぜ、わたくしが群れを殲滅したことをご存知でいらっしゃるのですか?」
「あぁ、ハーマート女公爵が大声で自慢しながら帰って行ったぞ。おそらく街の者も知っている」
「お母様ぁ!」
全く、お母様は親馬鹿でいらっしゃいますわ。わたくしたちが必死に証拠隠滅したことは無駄でしたわ……。
「そういえば、次、何がある?」
「あら、珍しいですわね。ルチア様がイベントに興味をお持ちになるの。えーと……」
「嫌な予感がした」
「確かに、次のイベントはなかなか危険の伴うものでしたわ。忘れてましたわ! ルチア様」
そういったときには、ルチア様の姿は消え去ってましたわ。
あなたにおすすめの小説
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
【連載版】ヒロインは元皇后様!?〜あら?生まれ変わりましたわ?〜
naturalsoft
恋愛
その日、国民から愛された皇后様が病気で60歳の年で亡くなった。すでに現役を若き皇王と皇后に譲りながらも、国内の貴族のバランスを取りながら暮らしていた皇后が亡くなった事で、王国は荒れると予想された。
しかし、誰も予想していなかった事があった。
「あら?わたくし生まれ変わりましたわ?」
すぐに辺境の男爵令嬢として生まれ変わっていました。
「まぁ、今世はのんびり過ごしましょうか〜」
──と、思っていた時期がありましたわ。
orz
これは何かとヤラカシて有名になっていく転生お皇后様のお話しです。
おばあちゃんの知恵袋で乗り切りますわ!
聖女様と間違って召喚された腐女子ですが、申し訳ないので仕事します!
碧桜
恋愛
私は花園美月。20歳。派遣期間が終わり無職となった日、馴染の古書店で顔面偏差値高スペックなイケメンに出会う。さらに、そこで美少女が穴に吸い込まれそうになっていたのを助けようとして、私は古書店のイケメンと共に穴に落ちてしまい、異世界へ―。実は、聖女様として召喚されようとしてた美少女の代わりに、地味でオタクな私が間違って来てしまった!
落ちたその先の世界で出会ったのは、私の推しキャラと見た目だけそっくりな王(仮)や美貌の側近、そして古書店から一緒に穴に落ちたイケメンの彼は、騎士様だった。3人ともすごい美形なのに、みな癖強すぎ難ありなイケメンばかり。
オタクで人見知りしてしまう私だけど、元の世界へ戻れるまで2週間、タダでお世話になるのは申し訳ないから、お城でメイドさんをすることにした。平和にお給料分の仕事をして、異世界観光して、2週間後自分の家へ帰るつもりだったのに、ドラゴンや悪い魔法使いとか出てきて、異能を使うイケメンの彼らとともに戦うはめに。聖女様の召喚の邪魔をしてしまったので、美少女ではありませんが、地味で腐女子ですが出来る限り、精一杯頑張ります。
ついでに無愛想で苦手と思っていた彼は、なかなかいい奴だったみたい。これは、恋など始まってしまう予感でしょうか!?
*カクヨムにて先に連載しているものを加筆・修正をおこなって掲載しております
【完結】旦那様、どうぞ王女様とお幸せに!~転生妻は離婚してもふもふライフをエンジョイしようと思います~
魯恒凛
恋愛
地味で気弱なクラリスは夫とは結婚して二年経つのにいまだに触れられることもなく、会話もない。伯爵夫人とは思えないほど使用人たちにいびられ冷遇される日々。魔獣騎士として人気の高い夫と国民の妹として愛される王女の仲を引き裂いたとして、巷では悪女クラリスへの風当たりがきついのだ。
ある日前世の記憶が甦ったクラリスは悟る。若いクラリスにこんな状況はもったいない。白い結婚を理由に円満離婚をして、夫には王女と幸せになってもらおうと決意する。そして、離婚後は田舎でもふもふカフェを開こうと……!
そのためにこっそり仕事を始めたものの、ひょんなことから夫と友達に!?
「好きな相手とどうやったらうまくいくか教えてほしい」
初恋だった夫。胸が痛むけど、お互いの幸せのために王女との仲を応援することに。
でもなんだか様子がおかしくて……?
不器用で一途な夫と前世の記憶が甦ったサバサバ妻の、すれ違い両片思いのラブコメディ。
※5/19〜5/21 HOTランキング1位!たくさんの方にお読みいただきありがとうございます
※他サイトでも公開しています。
【無断転載・AI利用禁止 / No Unauthorized Use or AI Training】
本作品の無断転載・複製・AI学習利用を禁じます。
Unauthorized reproduction or use for AI training is strictly prohibited.
© 魯恒凛 / RoKourin
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
追放聖女35歳、拾われ王妃になりました
真曽木トウル
恋愛
王女ルイーズは、両親と王太子だった兄を亡くした20歳から15年間、祖国を“聖女”として統治した。
自分は結婚も即位もすることなく、愛する兄の娘が女王として即位するまで国を守るために……。
ところが兄の娘メアリーと宰相たちの裏切りに遭い、自分が追放されることになってしまう。
とりあえず亡き母の母国に身を寄せようと考えたルイーズだったが、なぜか大学の学友だった他国の王ウィルフレッドが「うちに来い」と迎えに来る。
彼はルイーズが15年前に求婚を断った相手。
聖職者が必要なのかと思いきや、なぜかもう一回求婚されて??
大人なようで素直じゃない2人の両片想い婚。
●他作品とは特に世界観のつながりはありません。
●『小説家になろう』に先行して掲載しております。
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!