恋はいつでも…

麻実

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春子

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「岬くん、今日の髪型も決まってるわ」
「春子さん。サンキューです。そろそろ切らないと、宝塚っぽいですよね」
と、金髪を触り気にする岬くんは22歳になったばかり。
身長173㎝のイケメンだ。
高校時代は野球部だったのに
宝塚の男役の雰囲気を漂わせて女性客を虜にする。

ここは春子がパートしている銀座のバー。
岬くんはもう四年目の従業員なので、先輩である。
「春ちゃん、サンドイッチ出来た?」

ママさんから声がかかり、春子はサンドイッチを皿に盛った。
「O.K.です」

「岬くん、サンドイッチ持ってってね」
春子は夕方上がりの岬くんにサンドイッチを二箱渡す。
「春子さん、ありがとう! ママ、お先に~」

岬くんは爽やかに帰って行った。

6時からの予約客用に唐揚げや巻き寿司もお皿に盛り付け終わった春子に
「春ちゃんもお疲れ様」
とママさん。
「お先に失礼します」
唐揚げを少し分けてもらって春子も店を出た。

日傘を差しながら空を見上げると、今出てきたビルの二階の看板が目に入る。
店の名は『カサブランカ』。

春子は駅と反対方向に歩きだした。






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