貴方の側にずっと

麻実

文字の大きさ
11 / 20

休暇

しおりを挟む
モンマルトルの丘、シャンゼリセ、
ノートルダム寺院にルーブル美術館・・・

七月の終わり、絹子と孝介はパリにいる。孝介が一週間休みを取って、ふたりの恋人記念日に旅行をプレゼントした。





初めての海外旅行という絹子は少々興奮気味。
セーヌ河岸を歩きながら
「孝介さん、バトームーシュに乗りたいわ」

街角で売っているジュースを見付けて
「孝介さん、オランジーナを飲まないこと?」

いつもは僕に任せきりなのにおねだりする。
そういう絹子も可愛いと思う。

パリの街は恋人達でいっぱいだ。
老いも若きも手を繋いで楽しそうに歩いている。

僕も絹子と恋人繋ぎをする。
そして夜のエッフェル塔の階段で
見上げる絹子の唇に小鳥がついばむようなキスをする。

いつも僕だけを見詰めている彼女と
ずっと一緒にいたい、僕は心からそう思っている。





シャルル・ド・ゴール空港でふたりは搭乗時間を待っている。
ヒースロー空港でトランジット、そうして東京に帰る予定。

「孝介さんと過ごした二年間がわたしの人生で一番幸せよ。此れからも宜しくね」
恥ずかしそうに言う絹子の手を取り、孝介は笑顔で答える。
「僕の方こそ宜しく」

恋人達を乗せた飛行機は
時間通りロンドンに向けて飛びたった。



運命の歯車が動き出す……。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

身代わりーダイヤモンドのように

Rj
恋愛
恋人のライアンには想い人がいる。その想い人に似ているから私を恋人にした。身代わりは本物にはなれない。 恋人のミッシェルが身代わりではいられないと自分のもとを去っていった。彼女の心に好きという言葉がとどかない。 お互い好きあっていたが破れた恋の話。 一話完結でしたが二話を加え全三話になりました。(6/24変更)

抱きしめて

麻実
恋愛
夫の長期に亘る不倫に 女としての自信を失った妻は、新しい出会いに飛び込んでいく。

6回目のさようなら

音爽(ネソウ)
恋愛
恋人ごっこのその先は……

好きな人がいるならちゃんと言ってよ

しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

泣きたいくらい幸せよ アインリヒside

仏白目
恋愛
泣きたいくらい幸せよ アインリヒside 婚約者の妹、彼女に初めて会った日は季節外れの雪の降る寒い日だった  国と国の繋がりを作る為に、前王の私の父が結んだ婚約、その父が2年前に崩御して今では私が国王になっている その婚約者が、私に会いに我が国にやってくる  *作者ご都合主義の世界観でのフィクションです

不倫の味

麻実
恋愛
夫に裏切られた妻。彼女は家族を大事にしていて見失っていたものに気付く・・・。

婚約者の心が読めるようになりました

oro
恋愛
ある日、婚約者との義務的なティータイムに赴いた第1王子は異変に気づく。 目の前にいる婚約者の声とは別に、彼女の心の声?が聞こえるのだ。

処理中です...