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第15話 論外です
永瀬さんから伝わったのかな…
大橋さんからデートのお誘いがきた。
「雅ちゃん、デートしよう。」
金曜日の仕事帰りに、ホテルのロビーで待ち合わせ。
ホテル内のフランス料理のお店へ。
照明の明かりを落とした、雰囲気のある落ち着いたお店。
大橋さんが慣れた様子で、ワインや料理を注文する。
「雅ちゃんは、何か食べたいモノある?」と私の希望もきちんと確認してくれる。
ワインで乾杯し、料理を口へ運ぶ。
会話を楽しんでいると、
「雅ちゃん、永瀬さんから聞いた?聞いたんだよね?僕に結婚を考えてる彼女がいること。」と大橋さんが切り出した。
えっ、そんな話聞いてない。
「確かに彼女がいるけど、雅ちゃんは昔すごく好きだった人に似てるんだ。容姿も、雰囲気も、声も。だから2人で会いたかった。」
彼女はいるけど、私も気になるってこと?
本命は別にいるけど、私とも遊びたいってこと?
すっかり夢から覚めた私。
大橋さんが話を続ける。
「雅ちゃんって、政治家の奥さんになりそう。」
えっ、そのキーワードを聞くのは、人生で3度目ですよ。
なぜ、このタイミング?
彼の昔好きだった人が、政治家へ嫁いだのかな?
訳がわからない。
料理が食べ終わり、「次はどこへ行く?」と大橋さんに確認される。
「そろそろ帰りますね。」と答えると、駅まで送ってくれる。
ただ不埒な腕が、私の腰にまわっているが…
駅に着き、今日のお礼を伝えると、腕に少し力が入った気がして…離れていった。
家に帰り着くとすぐ、飲み会で幹事だった永瀬さんに連絡をとる。
「大橋さんには、結婚を考えてる彼女がいるんですね。」
「うん。大橋さん、ちゃんと話したんだ。へぇ~。結婚間近らしいよ。あとは雅ちゃん次第じゃない?」
なんて無責任な。
あっ、他人だから、仕方がないのか。
もちろん、私は何もしない。
結婚間近な彼女がいる人、論外です。
もう会わない。
好きなタイプだったのにな。
何だかいろいろ面倒になっちゃった。
入浴剤を入れた浴槽に、ゆったりと浸かる。
だんだん悲しくなり、心が沈む。
あーダメだ。
そんな時、上田さんから連絡が入る。
なんてタイミング。
上田さんに話を聞いてもらう。
上田さんは、静かに話を聞き、「うん、そうだよね。」同意してくれる。
男の人にありがちな望んでいないアドバイスをすることもない。
だから、上田さんに話を聞いてもらうと、落ち着くんだと思う。
イタリアで出会い、東京に住む上田さん。
会うこともないだろうと思うから、何でも話せてしまう。
私は、彼に頼りっぱなしだ。
大橋さんからデートのお誘いがきた。
「雅ちゃん、デートしよう。」
金曜日の仕事帰りに、ホテルのロビーで待ち合わせ。
ホテル内のフランス料理のお店へ。
照明の明かりを落とした、雰囲気のある落ち着いたお店。
大橋さんが慣れた様子で、ワインや料理を注文する。
「雅ちゃんは、何か食べたいモノある?」と私の希望もきちんと確認してくれる。
ワインで乾杯し、料理を口へ運ぶ。
会話を楽しんでいると、
「雅ちゃん、永瀬さんから聞いた?聞いたんだよね?僕に結婚を考えてる彼女がいること。」と大橋さんが切り出した。
えっ、そんな話聞いてない。
「確かに彼女がいるけど、雅ちゃんは昔すごく好きだった人に似てるんだ。容姿も、雰囲気も、声も。だから2人で会いたかった。」
彼女はいるけど、私も気になるってこと?
本命は別にいるけど、私とも遊びたいってこと?
すっかり夢から覚めた私。
大橋さんが話を続ける。
「雅ちゃんって、政治家の奥さんになりそう。」
えっ、そのキーワードを聞くのは、人生で3度目ですよ。
なぜ、このタイミング?
彼の昔好きだった人が、政治家へ嫁いだのかな?
訳がわからない。
料理が食べ終わり、「次はどこへ行く?」と大橋さんに確認される。
「そろそろ帰りますね。」と答えると、駅まで送ってくれる。
ただ不埒な腕が、私の腰にまわっているが…
駅に着き、今日のお礼を伝えると、腕に少し力が入った気がして…離れていった。
家に帰り着くとすぐ、飲み会で幹事だった永瀬さんに連絡をとる。
「大橋さんには、結婚を考えてる彼女がいるんですね。」
「うん。大橋さん、ちゃんと話したんだ。へぇ~。結婚間近らしいよ。あとは雅ちゃん次第じゃない?」
なんて無責任な。
あっ、他人だから、仕方がないのか。
もちろん、私は何もしない。
結婚間近な彼女がいる人、論外です。
もう会わない。
好きなタイプだったのにな。
何だかいろいろ面倒になっちゃった。
入浴剤を入れた浴槽に、ゆったりと浸かる。
だんだん悲しくなり、心が沈む。
あーダメだ。
そんな時、上田さんから連絡が入る。
なんてタイミング。
上田さんに話を聞いてもらう。
上田さんは、静かに話を聞き、「うん、そうだよね。」同意してくれる。
男の人にありがちな望んでいないアドバイスをすることもない。
だから、上田さんに話を聞いてもらうと、落ち着くんだと思う。
イタリアで出会い、東京に住む上田さん。
会うこともないだろうと思うから、何でも話せてしまう。
私は、彼に頼りっぱなしだ。
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