【完結】山猿?いえいえ立派な淑女ですわよ。

青井 海

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第10話 王立図書館へ

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翌日はダンスのレッスンが入っていた。
クラリスは、ダンスが好きだ、
体を動かすのが楽しいし、先生が誉めて伸ばす方針なのか、私のことをべた褒めなのだ。
やはり誉められると嬉しい。

先生は、舞踏会で注目を浴びること間違いないと太鼓判を押してくれている。
だから、デビュタントで踊るのが楽しみだ。

午後は予定が空いているので、王立図書館へ向かう。
ネリーへ告げると、護衛のレナールがついてくることになった。

レナールは背が高く、腕が太い、ガッチリとした大人の男性だ。
目が細く、彼の視線がどこにあるのかよくわからない。
彼がついててくれると安心だ。

無事、図書館へ着き、お菓子の本を探す。
私にも作れて、持ち運びしやすいお菓子。
本をバラパラとめくり、どれがいいかと考える。
うん、クッキーと飴がいいかな。
どちらも簡単に作れて、形や味を変えたりできるみたい。

調べ終わったクラリスが帰ろうと、図書館を移動していると、リアム王子がいた。
彼は女性と横並びで椅子に座り、一冊の本を二人で覗き込んでいる。
相手の女性の顔はよく見えない。

誰だろう。
気になって仕方がないクラリスは、彼らに気づかれないよう、横を通りすぎてみる。

あっ、顔が見えた。
お茶会で私をバカにするような目で、哀れんだ目で見ていた令嬢だった。
彼女は、パメラ・クーロン伯爵令嬢
十七歳、リアム王子と同じ歳ね。

紺色でサラサラしたストレートの髪に紫色のキレイな瞳。
容姿は理知的で、淑やかな令嬢に見えるわね。
図書館にいる姿は様になっている。

昼間の図書館で、イチャイチャしているなんて…距離が近いわ、近すぎよ。
図書館は学ぶ場所。
全く何をやっているのかしらね。

「お嬢様、何か気になりますか?」
私の様子が変わったことに気づいたレナールが辺りを警戒しながら聞いてくる。

「レナール、大丈夫よ。何でもないわ。」
嫌だわ、私、怖がるような、嫌がるような、変な顔をしちゃったのかしら。

お茶会の後、リアム王子の婚約者候補は三人にまで絞られたと聞いている。

パメラ様はそのうちの一人だ。
そして私も奇跡的に残っている。
二人の様子を見る感じだと、婚約者は彼女に決まりなのかな。
ウジウジと考えていても仕方がないわね、

さあ、帰りましょう。
明日にでも早速、クッキーと飴を作ってみましょう。
初めてのお菓子作り、とっても楽しみ。
そうだ、美味しく作れたら、森へ持って行くだけでなく、リアム王子へ差し入れしてみようかな。
少しでも足掻いてみよう。











    
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