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4 2回目
4 不思議
しおりを挟む門番の横に集合した。
門番の横に俺、彼。
二人で話ながら辺りを見ていると視界に彼女たち二人が入り、俺達は走り出していた。
広場の真ん中で4人で抱き締めあい、肩を組で円くなりぐるぐる回った。
頭をくっ付けあい、笑いあった。
俺達は手を繋ぎ、彼女たちが「美味しいらしいのよ。」と言っていた、飯屋へ行った。
飯屋は、四人用のが窓際に数席ありその他は、長いテーブルに長椅子が3テーブルあった。
俺達は、4人がけのテーブルに座ることにし元夫婦同士で座ることにした。
取り敢えず、果実水を先ず頼み喉を潤した。
「それにしても…凄いわね。」ごくっん。
「本当よね。」ごっくん。
「よくわかったよね。」こくんこくん。
ぷっはー「びっくりだよ。」
「二人は、いつ知り合ったんだい?」
「俺達は、幼馴染みなんだ。」
「あら。いいわね。」
「私達は、1年くらいね。」
思ったよりも最近なんだと思った。
「いつも門番の横で、待ち合わせしてるのかい?」
「そうよ。」
「安全だしね…わかりやすいし。」
「「ふーん。」」
「?何よ?」
「別に何か起きるとかって…思ってないわよ。」
思わずニヤニヤとしてしまった。
「もぉ、何か頼みましょうよ。果実水も追加しましょ。」
「そうね。」
壁にかいてあるメニューを、4人で眺めそれぞれ好きな物を頼み分けて食べることにした 。
出来上がるまで、仕事の話や家族の話をした。
取り分けのお皿がくると、すぐに俺の頼んだ肉がやって来て、そのあとどんどんと運ばれてきた。
「「ほら、お皿。」」
手を前にだしヒラヒラされる。
「「はい。」」
お皿を差し出す。
「そう言えば、これ食べれる?」
「食べれます!」ふんっす!
「ほう。偉いね。」にっこり。
「なに?食べれなかったの?」
「前ね。」と、ぷっくーとなる。
「頬膨らませて可愛いわね。」
「ふふ、じゃぁさ。これ食べるの?」
目が、大きく見開きそれを見る 。
「……。」
「あらぁ、食べれないの?」
頬を両手で押さえ、目をぎゅっと瞑り頷いた。
「フフ、可愛いわね。」
「やっぱり…ダメだった。」
「大丈夫、お皿には乗せてないよ。ほら、俺が代わりに食べるからさ。」
「やっさしー。」
きゃっきゃしてると、果実水を運んできたお姉さんが「仲良いね。夫婦同士で来たのかい?」
「いいえ、この間初めてあって、今日二回目なんですよ。」
「へぇ、そうかい。」と、ちょっとびっくりしたようだった。
前のときのように進む食事。
初めてとは思えない、和気あいあい。
二回目と言っていたのに、彼女の口の横についたソースを拭ったり、残したものをひょいっと食べたりする俺達。
それを当たり前のように受け入れる、彼女たち。
飯屋の人たちにはちょっと不思議な4人組と思ったのかもしれない。
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