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第五章 ルキソミュフィア救援
第79話 『赤の孤島』
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セレスがお茶まみれになるのを目撃してしまったコレットは、慌てて近くにあった布巾でセレスの顔を拭う。
「セレス!大丈夫ですか?」
強引に顔を拭われるセレスは、ある一つの事に気が付いた。
「むぐっ!おわ・・・・あ、ありがとコレット。そーいや「さん」づけしなくなったよね。」
コレットの顔拭きから解放されたセレスが最初に発したのは、コレットの対応の変化に対する感想だった。
「あ!そー言えば・・・・・・私、失礼だったかも。」
「イイのイイの、もうアタシらそんなに他人行儀な関係じゃないだろ?」
そう言って、2人で満面の笑みになった。
当のお茶を噴出したレオルステイルは、噴き出したあと自分の口を拭いながら、
「セレス、済まんの。」
と言って、突拍子も無い行動に出たソラ・ルデ・ビアスを白い目で見た。
レオルステイルの視線の先を追ったセレスは、
「おいオヤジ。何でコレットの事色々知ってる訳?もちろん、理由は話してくれるんだよな?」
と、手の関節をバキバキ鳴らしながらまた打撃力のある魔法を掌に込め始めた。
「セレス!あんまり手荒な事はしないで!」
コレットがセレスを制止しようとすると、
「いや、このオヤジには色々と痛い目を見てもらわないと駄目っぽそうな気がするな~私は。」
別のテーブルで食事をしているメンバーの中からソフィアステイルが口を挟んだ。
「あちし、ソラとの付き合いは長いけど、こんなに変態的な行為に出るヤツだったとは思わなかったち。」
ミカゲも、一連のソラ・ルデ・ビアスの行動を見るに堪えかね口を挟んできた。
とは言っても、食事の途中で挨拶に来たコレットに対して、積年の~苦労が抑えられなくなってしまったのが敗因と言っても良さそうだ。
とにかく、ソラ・ルデ・ビアスと言う人物には、書架に集まる面々が抱いていたイメージとは全く違う側面や行動、または使命を追っているのだろうと皆は薄々勘付き始めていた。
この空気を読んだのかそれとも自然な行動なのかは分からないが、ソラ・ルデ・ビアスは、
「急に変な行動を取ってしまって申し訳ない。でもアリ・エルシア・・・・コレットさんを探していたのは事実なんだ。かつて彼女が幼少期を過ごした『赤の孤島』に建っている小屋にどうしても入れなくて・・・・それで、元の家主であるアリ・エルシアに立ち会ってもらって、あの小屋を使える様にしてもらおうと・・・・。」
今まで何をしてきたのかは不明だが、それまでの苦労が滲み出る顔でソラ・ルデ・ビアスはコレットに嘆願した。
コレットの深層心理に入ったミカゲと、深層心理を垣間見ていたレオルステイルと現場に居たセレス以外の面々は、『赤の孤島』と言う初めて聞く地名に驚いていたのもあったが、それよりもコレットがアリ・エルシアと言う事実にもかなり驚愕していたのは言うまでも無い。
「コレットが・・・あの、アリエルシアの弓の持ち主?」
ベルフォリスが一番驚きを隠せない様で、コレットとコレットの家から持ち帰った弓を見比べながら言葉を出すのが精いっぱいだった。
グレアラシルに至っては、自分の置かれた状況もヤバいのかも知れないけど、それよりもコレットの新事実の方が圧倒的に凄い情報だと言う事だけは理解した様だった。
ソフィアステイルはと言うと、何となく若干薄々気付いていたのかそれとも、使役している『慟哭の門』の力で知りえていたのかは不明だが、他の知らなかった面々よりは割と冷静に対応してしていた。
ソラ・ルデ・ビアスの突拍子も無い行動のお陰で、追々ゆっくりと書架メンバーに事実を伝達しようと思っていたセレスの計画は台無しになったのだが、これから銀狼族を一旦保護出来そうな候補地が見つかったのだけは、非常に良いとセレスは考えていた。
実はセレスは当初、ルキソミュフィアに入って銀狼族を保護した際、一旦赤の月の方に避難してもらおうと考えていたので、『赤の孤島』と言う誰も知らない絶海の孤島があるのなら、そちらを利用しない手は無いと言う思考に至り始めていた。
この、セレスの思考を読んだのかそれともセレスの口からまたダダ漏れだったのかはセレスには気付かなかったが、ソラ・ルデ・ビアスは、
「これからお前たちが成そうとしている事に、この『赤の孤島』は非常に役に立つだろう。」
そう言って、満面の自信ありげな笑顔を見せた。
その、自信ありげな笑顔に少々苛立ちを感じたレオルステイルは、
「なるほどのう~、そう言う事でこの書架に急に帰宅してきた訳じゃな?他にも色々とあるのじゃろうけど、まずは目の前にある飯を食べ終わってから積もる話をするべきじゃなかったかの・・・・」
最後の方では、セレスとはまた違った魔法を発動させようとする魔力の集束が始まろうとしていたので、ソラ・ルデビアスは慌てて目の前の食事に向き合った。
妻と娘に魔法で穴だらけにされるのだけは防ごうと、巨躯の中年オヤジは焦って食事を終わらせた。
「さて、オヤジの食事も終わった事だし、何から話していく事にしようかね?」
セレスがこの場を仕切る議長の様になり、今まで話をしてきた内容つまり、グレアラシルは時間移動してきたと言う仮説を掘り下げていくのかまたは、かつてコレットが住んでいた『赤の孤島』と言う絶海の孤島にある小屋に行くべきか?と、コレットの素性についての話と今や3つの議題がこの書架のメンバーの間で議論すべき問題になっていた。
「とりあえず、一番優先順位が低いのはコレットちゃんの事だと思うんだよね僕は。」
ベルフォリスは、今の所一番緊急性の無いコレットの素性に関しては後回しで良いとの見解を話す。
確かにこの話は、今の現状を打開するのに必要な情報は特に無いのとあと、皆の知りたい気持ちは基本的に興味本位だけで構成されているので、コレットが実はアリ・エルシアだった?と言う事実に関しては、後々すり合わせていけば良いだろうと言う事になって行きそうだった。
問題は、グレアラシルの出自、つまりこの時代の時間軸で生きてきた人間だったのか?と言う問題とあと、グレアラシルのお父さんとアルセア・ティアードとの関係を突き詰めたい話だったが。
「この話も、実際問題これからやるべきことに対しての緊急性が無いと思うんだけど私は。これからルキソミュフィアに行っても、この話はさほど重要な案件として必要になって来ると思わないかな?」
ソフィアステイルが地震の意見を口にする。
確かに、グレアラシルのお父さんの研究とアルセア・ティアードの目論見に関しては最終的には突き詰めていきたい案件ではあるけれど、今の現状では特に緊急性を要する話でもないと言うのは明確だった。
「と言う事は、コレットの住んでたあの小屋に行ってみるのが一番先決だち!」
ミカゲが楽しそうに、セレスに指をさして今するべき事を挙げた。
『赤の孤島』
この書架に居る面々の殆どが、今日初めて知った場所。
かつてコレットが幼少期に住んでいたと言う小屋がある絶海の孤島。
そこに行き、銀狼族を保護する計画を遂行するための下準備をするのが、これからやるべき最優先事項だと、ソラ・ルデ・ビアスの書架に集まる仲間たちは団結するのだった。
「セレス!大丈夫ですか?」
強引に顔を拭われるセレスは、ある一つの事に気が付いた。
「むぐっ!おわ・・・・あ、ありがとコレット。そーいや「さん」づけしなくなったよね。」
コレットの顔拭きから解放されたセレスが最初に発したのは、コレットの対応の変化に対する感想だった。
「あ!そー言えば・・・・・・私、失礼だったかも。」
「イイのイイの、もうアタシらそんなに他人行儀な関係じゃないだろ?」
そう言って、2人で満面の笑みになった。
当のお茶を噴出したレオルステイルは、噴き出したあと自分の口を拭いながら、
「セレス、済まんの。」
と言って、突拍子も無い行動に出たソラ・ルデ・ビアスを白い目で見た。
レオルステイルの視線の先を追ったセレスは、
「おいオヤジ。何でコレットの事色々知ってる訳?もちろん、理由は話してくれるんだよな?」
と、手の関節をバキバキ鳴らしながらまた打撃力のある魔法を掌に込め始めた。
「セレス!あんまり手荒な事はしないで!」
コレットがセレスを制止しようとすると、
「いや、このオヤジには色々と痛い目を見てもらわないと駄目っぽそうな気がするな~私は。」
別のテーブルで食事をしているメンバーの中からソフィアステイルが口を挟んだ。
「あちし、ソラとの付き合いは長いけど、こんなに変態的な行為に出るヤツだったとは思わなかったち。」
ミカゲも、一連のソラ・ルデ・ビアスの行動を見るに堪えかね口を挟んできた。
とは言っても、食事の途中で挨拶に来たコレットに対して、積年の~苦労が抑えられなくなってしまったのが敗因と言っても良さそうだ。
とにかく、ソラ・ルデ・ビアスと言う人物には、書架に集まる面々が抱いていたイメージとは全く違う側面や行動、または使命を追っているのだろうと皆は薄々勘付き始めていた。
この空気を読んだのかそれとも自然な行動なのかは分からないが、ソラ・ルデ・ビアスは、
「急に変な行動を取ってしまって申し訳ない。でもアリ・エルシア・・・・コレットさんを探していたのは事実なんだ。かつて彼女が幼少期を過ごした『赤の孤島』に建っている小屋にどうしても入れなくて・・・・それで、元の家主であるアリ・エルシアに立ち会ってもらって、あの小屋を使える様にしてもらおうと・・・・。」
今まで何をしてきたのかは不明だが、それまでの苦労が滲み出る顔でソラ・ルデ・ビアスはコレットに嘆願した。
コレットの深層心理に入ったミカゲと、深層心理を垣間見ていたレオルステイルと現場に居たセレス以外の面々は、『赤の孤島』と言う初めて聞く地名に驚いていたのもあったが、それよりもコレットがアリ・エルシアと言う事実にもかなり驚愕していたのは言うまでも無い。
「コレットが・・・あの、アリエルシアの弓の持ち主?」
ベルフォリスが一番驚きを隠せない様で、コレットとコレットの家から持ち帰った弓を見比べながら言葉を出すのが精いっぱいだった。
グレアラシルに至っては、自分の置かれた状況もヤバいのかも知れないけど、それよりもコレットの新事実の方が圧倒的に凄い情報だと言う事だけは理解した様だった。
ソフィアステイルはと言うと、何となく若干薄々気付いていたのかそれとも、使役している『慟哭の門』の力で知りえていたのかは不明だが、他の知らなかった面々よりは割と冷静に対応してしていた。
ソラ・ルデ・ビアスの突拍子も無い行動のお陰で、追々ゆっくりと書架メンバーに事実を伝達しようと思っていたセレスの計画は台無しになったのだが、これから銀狼族を一旦保護出来そうな候補地が見つかったのだけは、非常に良いとセレスは考えていた。
実はセレスは当初、ルキソミュフィアに入って銀狼族を保護した際、一旦赤の月の方に避難してもらおうと考えていたので、『赤の孤島』と言う誰も知らない絶海の孤島があるのなら、そちらを利用しない手は無いと言う思考に至り始めていた。
この、セレスの思考を読んだのかそれともセレスの口からまたダダ漏れだったのかはセレスには気付かなかったが、ソラ・ルデ・ビアスは、
「これからお前たちが成そうとしている事に、この『赤の孤島』は非常に役に立つだろう。」
そう言って、満面の自信ありげな笑顔を見せた。
その、自信ありげな笑顔に少々苛立ちを感じたレオルステイルは、
「なるほどのう~、そう言う事でこの書架に急に帰宅してきた訳じゃな?他にも色々とあるのじゃろうけど、まずは目の前にある飯を食べ終わってから積もる話をするべきじゃなかったかの・・・・」
最後の方では、セレスとはまた違った魔法を発動させようとする魔力の集束が始まろうとしていたので、ソラ・ルデビアスは慌てて目の前の食事に向き合った。
妻と娘に魔法で穴だらけにされるのだけは防ごうと、巨躯の中年オヤジは焦って食事を終わらせた。
「さて、オヤジの食事も終わった事だし、何から話していく事にしようかね?」
セレスがこの場を仕切る議長の様になり、今まで話をしてきた内容つまり、グレアラシルは時間移動してきたと言う仮説を掘り下げていくのかまたは、かつてコレットが住んでいた『赤の孤島』と言う絶海の孤島にある小屋に行くべきか?と、コレットの素性についての話と今や3つの議題がこの書架のメンバーの間で議論すべき問題になっていた。
「とりあえず、一番優先順位が低いのはコレットちゃんの事だと思うんだよね僕は。」
ベルフォリスは、今の所一番緊急性の無いコレットの素性に関しては後回しで良いとの見解を話す。
確かにこの話は、今の現状を打開するのに必要な情報は特に無いのとあと、皆の知りたい気持ちは基本的に興味本位だけで構成されているので、コレットが実はアリ・エルシアだった?と言う事実に関しては、後々すり合わせていけば良いだろうと言う事になって行きそうだった。
問題は、グレアラシルの出自、つまりこの時代の時間軸で生きてきた人間だったのか?と言う問題とあと、グレアラシルのお父さんとアルセア・ティアードとの関係を突き詰めたい話だったが。
「この話も、実際問題これからやるべきことに対しての緊急性が無いと思うんだけど私は。これからルキソミュフィアに行っても、この話はさほど重要な案件として必要になって来ると思わないかな?」
ソフィアステイルが地震の意見を口にする。
確かに、グレアラシルのお父さんの研究とアルセア・ティアードの目論見に関しては最終的には突き詰めていきたい案件ではあるけれど、今の現状では特に緊急性を要する話でもないと言うのは明確だった。
「と言う事は、コレットの住んでたあの小屋に行ってみるのが一番先決だち!」
ミカゲが楽しそうに、セレスに指をさして今するべき事を挙げた。
『赤の孤島』
この書架に居る面々の殆どが、今日初めて知った場所。
かつてコレットが幼少期に住んでいたと言う小屋がある絶海の孤島。
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