4 / 6
勇者くんと魔王くん
しおりを挟む
【異世界のコウノトリ】から我が家に授けられたのは、前世が勇者の赤ん坊だった。
本来は子供を授かることを夢見る夫婦やらに授けられるはずの子供。
だけどその子は、孫の顔が見たいという祖母と両親の願いによって召喚された珍しい子だった。
よっぽどこの国の少子化が進んでいたのだろうか。
なんにせよ両親たちは大喜びで、戸惑いながらも私はその子を大切に育てることにした。
子供から告げられるまで前世のことはわからないものだ。
責任を持って育てると決めたからには、たとえどんな子だったとしても愛することを誓った。
「ママ、困ってることない?あったら教えてね。」
「ありがとう。偉いね。」
「だって僕、勇者だもん。」
「え、今なんて。」
「僕、前は勇者だったんだよ。ママ!」
うっかり皿を落としかけた。
まだ幼いから記憶を曖昧に思い出したのだろう。自然とそう言っていた。
子供の冗談だったなんてことは普通なので、何度か時間をかけて確かめてみてハッキリさせた。
前世の知識やら知識からある程度の把握はできる。
嘘つくほどの年でもないし、剣術といい勇気や正義心からしてほぼ間違いないだろうという結論になる。
それを知った家族は更に大喜びしていた。
「赤飯炊こうかしらね!」
「勇者に赤飯はないんじゃないか?もっと豪勢に。」
「普通でいいですから!」
そうはいっても落ち着くはずもなく、いとこも集めて飲めや歌えのお祭り状態になった。
勇者くんを可愛がりたいという家族の要望に応えて面倒を任せることにした。
何度か育児疲れで何度か任せたこともあるので信頼できるのだ。
「静かな方が落ち着くなぁ。」
しばらく歩いていると、子供が一人でうずくまっているのが見えた。
こんなところで幼い子供が座り込んでいるだなんて。心配で声をかけた。
「どうしたの?気分悪い?」
こちらに目を向けた。でも返事がない。
「具合悪いなら救急車呼ぼうか?それとも迷子?」
何度も声をかけてみるがやはり言葉を交わしてくれない。目もそらされた。
不審者にでも見られているのだろうか。
「親御さんはどこにいるかわかるかな?お父さんかお母さん、近くにいる?」
「親?」
引っかかることでもあったのか、反応を見せた。
「親はいない。」
「いない?」
「捨てられた。だからもういない。」
「す、捨てられたって。」
「僕、魔王の子供だから。」
ーーー
その時の驚きは、我が家に【異世界からのコウノトリ】からの授かりものが来た時や、その子の前世が勇者であると知った時と同じぐらいだった。
魔王の子供というのが、前世が魔王だった子供だという意味だというのはすぐに理解できた。
目の前にいる子供にはたしかに角が生えている。
こちらの世界の人間になっても前世の風貌は受け継がれやすいというのは最近知ったことだ。
嘘偽りなく、前世は魔王だったのだろう。
「とりあえず、警察に。」
「ヤダ。」
「でもここじゃ寒いでしょ。」
「魔王だから大丈夫。放っておいて。」
「でも。」
「平気だってば。…ずっと前から、一人だったもん。」
たぶん、その子の言ってることは本当だったんだと思う。
前世の頃から一人で生きてきて、寒くても一人でも平然と生きてきた大魔王だったんだろう。
だけど今、目の前にいるその子はどうみても普通の子で。
ちょっと寂しそうにも見えた。
「とりあえず、うちに来ない?」
「魔王は一人で平気。」
「君が平気でも、放っておけない子がいるんだよ。」
「ママ―!」
丁度良くうちの子が親に連れられてやってきた。
「帰り遅いよ。心配ちゃった。」
「心配させてごめんね。」
「って、その子は?」
「魔王くんなんだって。」
「「魔王!?」」
全員が声に出して驚いていた。
「すっげー!魔王に会えるだなんて。」
「なんて、嬉しそうなの。」
「へへー。僕、実は勇者なんだ!」
「勇者。」
叫びはしなかったが、魔王くんは驚いたような声を静かにあげた。
「ねぇ、この子うち子にしてもいいかな?」
「え!?あんた本気?」
「うん。二人がよければ、なんだけど。」
うちの子を連れてきた家族はものすごく驚いていた。
【異世界のコウノトリ】から授けられる子供は、普通は一家に一人だ。しかも相手の子の前世は魔王。
家族からの反対は気にしないで、二人の様子を伺ってみた。
「僕はいいよ!困ってる子を助けるのも勇者の務めだもん。」
「僕、魔王なんだけど。」
「魔王とか関係ないし!」
魔王くんは考えるように黙り込む。
「こう言ってくれてるけど、どうする?」
「…。」
「うちの子に、なってくれる?」
「べつに、いいよ。」
顔をそっぽ向けて手を伸ばしてくれた。
私は喜んでその手をつかみ、それでは話もついたことだしと家に戻った。
家に残っていた家族たちはそれはもう驚いていたが、すぐに魔王くんを受け入れてくれた。
新しい家族が増えたことで再び盛り上がってしまったほどである。
魔王くんは呆気にとられながらも、私と顔を会わせると素直に笑ってくれた。
「よろしくな!」
「よろしく。」
そうして、その日から魔王くんと勇者くんは我が家で兄弟のように育てることになった。
まさか【異世界のコウノトリ】の子供洗面の幼稚園の先生になるとは。
当時は思ってもいなかったけど、二人に頼まれて面談したら受かってしまって現在にいたる。
「ほらこっち!」
「負けない。」
勇者くんに引っ張られて、魔王くんも元気な笑顔を見せてくれるようになった。
「兄弟だなぁ。」
いつものように、私は微笑ましく見守っていた。
本来は子供を授かることを夢見る夫婦やらに授けられるはずの子供。
だけどその子は、孫の顔が見たいという祖母と両親の願いによって召喚された珍しい子だった。
よっぽどこの国の少子化が進んでいたのだろうか。
なんにせよ両親たちは大喜びで、戸惑いながらも私はその子を大切に育てることにした。
子供から告げられるまで前世のことはわからないものだ。
責任を持って育てると決めたからには、たとえどんな子だったとしても愛することを誓った。
「ママ、困ってることない?あったら教えてね。」
「ありがとう。偉いね。」
「だって僕、勇者だもん。」
「え、今なんて。」
「僕、前は勇者だったんだよ。ママ!」
うっかり皿を落としかけた。
まだ幼いから記憶を曖昧に思い出したのだろう。自然とそう言っていた。
子供の冗談だったなんてことは普通なので、何度か時間をかけて確かめてみてハッキリさせた。
前世の知識やら知識からある程度の把握はできる。
嘘つくほどの年でもないし、剣術といい勇気や正義心からしてほぼ間違いないだろうという結論になる。
それを知った家族は更に大喜びしていた。
「赤飯炊こうかしらね!」
「勇者に赤飯はないんじゃないか?もっと豪勢に。」
「普通でいいですから!」
そうはいっても落ち着くはずもなく、いとこも集めて飲めや歌えのお祭り状態になった。
勇者くんを可愛がりたいという家族の要望に応えて面倒を任せることにした。
何度か育児疲れで何度か任せたこともあるので信頼できるのだ。
「静かな方が落ち着くなぁ。」
しばらく歩いていると、子供が一人でうずくまっているのが見えた。
こんなところで幼い子供が座り込んでいるだなんて。心配で声をかけた。
「どうしたの?気分悪い?」
こちらに目を向けた。でも返事がない。
「具合悪いなら救急車呼ぼうか?それとも迷子?」
何度も声をかけてみるがやはり言葉を交わしてくれない。目もそらされた。
不審者にでも見られているのだろうか。
「親御さんはどこにいるかわかるかな?お父さんかお母さん、近くにいる?」
「親?」
引っかかることでもあったのか、反応を見せた。
「親はいない。」
「いない?」
「捨てられた。だからもういない。」
「す、捨てられたって。」
「僕、魔王の子供だから。」
ーーー
その時の驚きは、我が家に【異世界からのコウノトリ】からの授かりものが来た時や、その子の前世が勇者であると知った時と同じぐらいだった。
魔王の子供というのが、前世が魔王だった子供だという意味だというのはすぐに理解できた。
目の前にいる子供にはたしかに角が生えている。
こちらの世界の人間になっても前世の風貌は受け継がれやすいというのは最近知ったことだ。
嘘偽りなく、前世は魔王だったのだろう。
「とりあえず、警察に。」
「ヤダ。」
「でもここじゃ寒いでしょ。」
「魔王だから大丈夫。放っておいて。」
「でも。」
「平気だってば。…ずっと前から、一人だったもん。」
たぶん、その子の言ってることは本当だったんだと思う。
前世の頃から一人で生きてきて、寒くても一人でも平然と生きてきた大魔王だったんだろう。
だけど今、目の前にいるその子はどうみても普通の子で。
ちょっと寂しそうにも見えた。
「とりあえず、うちに来ない?」
「魔王は一人で平気。」
「君が平気でも、放っておけない子がいるんだよ。」
「ママ―!」
丁度良くうちの子が親に連れられてやってきた。
「帰り遅いよ。心配ちゃった。」
「心配させてごめんね。」
「って、その子は?」
「魔王くんなんだって。」
「「魔王!?」」
全員が声に出して驚いていた。
「すっげー!魔王に会えるだなんて。」
「なんて、嬉しそうなの。」
「へへー。僕、実は勇者なんだ!」
「勇者。」
叫びはしなかったが、魔王くんは驚いたような声を静かにあげた。
「ねぇ、この子うち子にしてもいいかな?」
「え!?あんた本気?」
「うん。二人がよければ、なんだけど。」
うちの子を連れてきた家族はものすごく驚いていた。
【異世界のコウノトリ】から授けられる子供は、普通は一家に一人だ。しかも相手の子の前世は魔王。
家族からの反対は気にしないで、二人の様子を伺ってみた。
「僕はいいよ!困ってる子を助けるのも勇者の務めだもん。」
「僕、魔王なんだけど。」
「魔王とか関係ないし!」
魔王くんは考えるように黙り込む。
「こう言ってくれてるけど、どうする?」
「…。」
「うちの子に、なってくれる?」
「べつに、いいよ。」
顔をそっぽ向けて手を伸ばしてくれた。
私は喜んでその手をつかみ、それでは話もついたことだしと家に戻った。
家に残っていた家族たちはそれはもう驚いていたが、すぐに魔王くんを受け入れてくれた。
新しい家族が増えたことで再び盛り上がってしまったほどである。
魔王くんは呆気にとられながらも、私と顔を会わせると素直に笑ってくれた。
「よろしくな!」
「よろしく。」
そうして、その日から魔王くんと勇者くんは我が家で兄弟のように育てることになった。
まさか【異世界のコウノトリ】の子供洗面の幼稚園の先生になるとは。
当時は思ってもいなかったけど、二人に頼まれて面談したら受かってしまって現在にいたる。
「ほらこっち!」
「負けない。」
勇者くんに引っ張られて、魔王くんも元気な笑顔を見せてくれるようになった。
「兄弟だなぁ。」
いつものように、私は微笑ましく見守っていた。
0
あなたにおすすめの小説
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる