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今日も部屋が爆発しました
――ドカーン!!
けたたましく音が鳴り響き、それと共に爆風が吹き荒れた。僕があらら、と思っていると、そこに見知った顔が怒った表情でやってきた。
「……またか。何度部屋を爆発させれば気が済むんだお前は」
「う、でもちゃんと爆発してもいいように作られた部屋だもん」
「騒音と暴風で周りに被害出まくってんだよ!」
「ちょっと間違えただけだもん」
「だから……!」
ガミガミと怒ってくるのは幼馴染のシャリオ。研究に没頭しちゃう僕は何度か研究室を吹き飛ばしたことがあって、教授から吹き飛ばしてもいいように作り変えてもらっている。だから、僕の持ち物が一緒に吹き飛んだぐらいのためそんなに怒られることではないと思っているのだが。反省の色を見せない僕に、余計にシャリオの語気が強くなる。
「はいはい、その辺にしときなさい。ヒルカ、怪我はないかい?」
そんな中、シャリオを宥めて僕にそう聞いてきたシェンに泣きつく。シャリオの兄のシェンは優しいから好きだ。お菓子もくれる。
「僕わざとじゃないんだよ、それなのにシャリオが怒ってくる!」
「あぁ!? お前の爆発のせいで魔鳥が驚いて卵を生むのをやめたんだぞ!」
「えっ……。それはごめん……」
様々な生物を飼育しているシャリオがそう怒ってきて、僕はとんでもないことをしたんだと理解し謝った。
「ごめん、僕のせいで……。卵生むのやめたらどうなるの? 死んじゃうの?」
「いや、生む気を無くしただけだから機嫌が直ったらまた生む」
……それは本当に一大事なのだろうかと思う僕は間違っているだろうか。
「はい、ヒルカは部屋を直しなさい。シャリオはまだすることあるだろう?」
シェンに言われて、僕は「はーい」と返事し、シャリオは
「お前は何しに来たんだよ」
と食って掛かり始めた。
「私は教授に用があったんだよ。ヒルカ、教授はおられるかい?」
「うん、いるよ。僕呼んでくるね」
シャリオとシェンは中が悪いわけではないとは思うのだが、こうして空気がピリつくことがある。平和主義者の僕からしたらやめて欲しいが、シェンはのらりくらりと躱しているため喧嘩になるというほどでもない。僕はさっさとその場を後にした。
――
「あれ、シャリオどうしたの?」
「どうしたのじゃねぇよ。もう夜中だぞ」
「え!?」
研究を続けているとドアをノックする音が聞こえ、顔を向けるとシャリオが呆れた顔で立っていた。言われたことに驚いて慌てて外を見るとすでに真っ暗闇が広がっている。
「うわぁ、真っ暗だ……」
時間が経っていたことを自覚するとお腹も空いてくる。慌てて帰る支度をする僕に、シャリオは背を向けて出て行こうとする。
「まっ、待って待って、僕も帰る!」
急いで部屋を出て、シャリオの後ろにピッタリくっつくと、
「歩きにくいだろーが」
鬱陶しそうに言われるが振りほどかれることはない。何を隠そう、僕は暗闇が苦手だ。だって怖い!丁度シャリオも帰る時で良かった、ここに泊まらないといけなくなるところだった。
「ねぇ、シャリオの部屋に行ってもいい?」
「何でだよ、自分の部屋に帰れ」
「お腹空いたんだよ~。でも僕の部屋に食べ物は一つもないんだ、餓死しちゃう」
「勝手に餓死してろ」
そうは言いつつも、シャリオの部屋までついて行く僕を締め出したりはしないのだ。なんだかんだで面倒見が良いことを僕は知っている。
呆れた顔をしつつも、僕の前にも夕食を置いてくれるため有り難くいただく。
「美味しい~。シャリオ、店出せるよ!」
「調子良いことばっかり言いやがって。いい加減、研究に没頭する癖治せよ」
「だってもう少しだったんだもん。でもそのおかげで光トカゲの性質が分かりそうなんだよ。これが分かったら、もっと夜は明るくなるよ!」
「そうかよ。さっさと食え」
そう言われ、遠慮なく食べ進める。お腹いっぱいだ、とゴソゴソとベッドに上がり込もうとする僕だったが、
「ぐえっ」
「何してんだお前は。食ったんなら帰れ!」
首根っこを掴まれて部屋から放り出されてしまった。ひどい!幼馴染じゃないか、昔は一緒に寝たりしてたのに。不満タラタラのまま部屋に戻って、ベッドにダイブ。すぐにウトウトと眠気が襲ってきた。
幼馴染のシャリオは同じ年でありながら、希少生物の保護や生態系の勉強を行っていて、いくつもの論文を出して評価されているすごいやつでもある。それと同時に、切れ長の目は鋭く相手を見据えるくせに、笑うと柔らかくなるためギャップにやられる人が多数。それに、動物や魔生物には優しいんだ。僕にはぶっきらぼうだけど、優しいやつだって知っているため甘えてしまう自覚もある。
そして、僕はというと研究に没頭するあまり生活がダメダメのグダグダで。よくシャリオのお世話になっている。シャリオは僕の親から「どうか、この愚息をよろしくね……!」と涙ながらに任されているのだ。愚息とはなんだ、僕だって色んな研究をしてはその実績が評価されている優秀な子なのに。納得いかないが、まぁ確かに生活の面では大いに世話になっているから飲み込んでいる。
シェンも同じ幼馴染だが、年齢が違うため寮も違う。必然的にシャリオのお世話になっている僕。
翌朝、ボーッとしながら身体を起こすも、眠気で頭がぐらぐら揺れる。よし、あと5分寝よう。そう思って再び横になろうとすると、ノックもなしに部屋のドアが開けられる。
「おい、起きたんなら顔洗ってこい」
「あと5分だけ寝る……」
「ざけんな、さっさと起きろ」
布団をガバっと剥ぎ取られて、僕を洗面所に投げ込んだシャリオ。だいたい、いつもこういう風に一日が始まるのだ。
朝ご飯を食べさせられ、服を着替えさせられ、怒られながら学園に向かう。教室につくとクラスが違うため別れる。授業が始めるが、僕の頭の中は研究のことでいっぱいになる。結局、いつの間にか授業は終わっていて、足早に研究室へ。
「ヒルカ君、研究の進捗はどうですか?」
「教授! もう少しで光トカゲの発光成分を利用したランプが作れそうです!」
「ほほう、それはそれは。楽しみにしていますね」
教授は僕が昨日研究室を爆発させたことに対して「今日は風が強いなと思ってました」とのほほんと返してくるような人だ。掴みどころがないが好きにさせてくれてたまにおやつもくれるため好きだ。
「うーん、これの代用は……」
ぶつぶつ言いながら研究に没頭する。そして、また気付けば日が傾いており、慌てて帰り支度をする。今日は早く気付けたからと、シャリオを迎えに行ってやろうとウキウキで向かった。
「シャリオ先輩、この子の毛色が変わってます」
「それは魔力を含んだものを口にするとそうなるんだ。こっちのやつもそうだ」
「そうなんですね! あの、シャリオ先輩、もっと教えて欲しいことが……」
「シャリオ~! 僕が迎えに来てあげたよ~!」
何やらくるくるした金髪の後輩と話している様子だったが、構わずシャリオに声を掛ける。
「あ? 一人で帰れるだろーが。全く……」
シャリオはそう憎まれ口を叩きながらも、帰り支度をしていく。後輩はポカンとしていたが、
「えっ、先輩、帰っちゃうんですか? 僕教えて欲しいことが……」
「今日はもうすることねぇからな。また明日教えてやるよ。……おい、何してんだ行くぞ」
「ちょ、ちょっと待って、この生き物の毛、光に反射してるんだよ。この成分は……うわっ!」
たまたま目に入った細長い4足歩行の生き物の頬の毛が光っているのを見つけて、一本もらえないかなと近付いていると、首根っこを掴まれる。そのままズルズルと引き摺られてしまい、遠退いていく生き物。ひどい!
「それはさっき食べた果物の汁が付いてるだけだ。あの生物はそんな性質ねぇの知ってんだろ」
「いや、特殊な個体なのかなって」
「一般的な個体だ。何でそうあっちこっちに意識がいくんだよ」
そのまま引き摺られて行く僕。僕は部屋にこもって研究ばかりしているから、体力も力も全然ない。それと比べてシャリオは外で生き物を保護したり環境を整えたりとしているため体力もあるし力も強い。つまり全く敵わない。引き摺られている手を振りほどくなど出来るわけがないのだ。うん、諦めるに限る。
「あれ、また何かやらかしたのかい?」
「あ? 何でいんだよ」
「あ、シェン! 聞いてよ、シャリオの僕の扱いがひどいんだ!」
シャリオの機嫌が悪くなるが、囚われているため逃げることが出来ない僕。やだなぁ、何で会ってすぐに喧嘩腰になるんだよ。
「シャリオ、ヒルカにもう少し優しくしてあげなよ?」
「十分優しくしてんだろーが」
「シェン、もっと言って!」
「お前はうるせぇな!」
ギャーギャー言い合う僕達に苦笑したシェンは、僕の頭をポンと撫でると、
「ヒルカ、弟をよろしくね。ふふ、またお菓子でも持って行くね。お腹が空くといけないからね」
そう言って笑った。僕は恥ずかしさで顔が少し熱くなりながら、
「もう! シェン! っうわ!」
シェンをキッと睨んで怒ると、グイッと身体が引き離された。
「下級生の部屋に行くのは禁止されてんだろ」
何故か苛ついた様子のシャリオがシェンを睨みながらそう言った。さっきから僕のこと振り回し過ぎじゃない?僕がちぎれたらどうしてくれるんだ。
「部屋に行くとは言ってないよ。研究室に、という意味だったんだけど」
シェンはそう言うやいなや、シャリオの返事も待たずにひらひらと手を振って行ってしまった。
「お前、何を顔赤くしてんだ」
「う、そこは聞かなくても分かるだろ。恥ずかしいんだよ」
そう言うと、何故か余計に怒った様子のシャリオ。何なんだ、僕だって羞恥心はあるんだぞ?
どういうことかと言うと、以前、研究室でお腹が空いたなと考えていた時、ドアが開いたからてっきりシャリオだと思って、「シャリオ~! お腹空いた~! ご飯作って~!」と走って飛びつこうとしたら教授とシェンだったのだ。……その時の気まずさったらなかった。
教授は「シャリオ君とはとても仲が良いのですね」と微笑まれるし、シェンには「シャリオと二人の時はそんな感じなんだね~」と頭を撫でられたのだ。とてつもなく恥ずかしかった。シャリオとは兄弟みたいに育ったから遠慮がないというか甘え倒しているのだが、さすがに人目があるところではやらない。そのぐらいの分別はあると思っている。
シェンはあの時の僕の慌てようと焦りようを思い出してはからかってくるのだ。でも定期的にお菓子を持ってきてくれるから好きだ。
この僕のやらかしはシャリオには言っていない。だって恥ずかしいし!
「チッ。さっさと帰るぞ」
「何だよ、どうしてそんなに機嫌が悪くなってるんだ。お腹空いているのか?」
「うるせぇよ、お前と一緒にすんな」
「お腹が空いたら機嫌が悪くなるのは理にかなっているんだぞ!」
「そういうことじゃねぇよ、バカヒルカ」
言い合いながら、部屋へと帰る。もちろんシャリオの部屋に。僕の部屋にはご飯がないからね。ちなみに鍋も包丁もない。包丁で指を落としかけた時にシャリオに没収された。鍋は火を使おうとすると火加減が分からなくて火事になりかけた。どうしてだろうか。覚えたら出来るはずだと、シャリオも教えてくれようとしたが、同じことを繰り返す僕を見て2回目で呆れられ諦められた。早くないかな。せめて5回ぐらいは粘って欲しかった。そして「お前は一生料理道具を買うな、持つな、使うな」と釘を差されてしまった。そう言った張本人がシャリオだから、僕は遠慮せずご飯をねだる。
ルームシェアできる部屋もあるため、希望を出せば一緒の部屋にも出来るのに、シャリオにずっと拒否されているのだ。解せない。僕は自分の部屋には寝に帰るぐらいだけだから、シャリオもわざわざ来なくて良くなるし、良いことしかないじゃん。そう言うと、
「まず自分で起きろ。食堂もあるんだから、そっちで食え」
と素気無く返されてしまった。僕は偏食気味のため、食堂のご飯は食べられるものが少ないのだ。定食なんて頼もうものなら、ほとんどのものを残してしまう。それはさすがに失礼だということは分かる。そうなると作るしかないのだ。でも僕は作れないから、シャリオに作ってもらう。そうなるとシャリオと過ごす時間が長くなる。ほら、一緒の部屋の方がいいじゃないか。
でもシャリオも頑なだ。絶対に承諾してくれない。まぁ今のままでも問題はないから別にいいか、と僕も諦めている。
「これ美味しい! ……うわ、野菜だ。シャリオ、これあげる」
「甘くしてやってんだろ、全部食え」
「これ嫌い……。一個だけ食べるからあと食べてよ~」
「はぁ……。ったく」
怒りながらも甘やかしてくれるシャリオだからどんどん甘えるんだけど、これはシャリオも悪いと思うんだ僕は。
「……お前、シェンと二人で会ってんのか」
「え? シェンと? 会って……会ってるのかな? 分かんない」
「何で分からねぇんだよ。さっき顔赤くしてたじゃねーか」
「あれはいいんだ、気にしないで。シェンにも聞いちゃ駄目だよ、絶対だよ」
「お前、昔からシェンにばっかり懐いてたしな」
……あれ、懐いていたって言うのだろうか。
シャリオに言われて思い返すが、まぁ確かにシェンといる時間は多かったとは思う。僕は図鑑や本を読むのが好きだったけど、まだ読めない文字もあったからシェンに読んでもらっていたのだ。シェンからしたらすごく迷惑だったんじゃないかな。だって分厚い図鑑を持ってきて初めから読めと言ってくるのだ。そんな子供、僕なら嫌すぎる。絵だけ見てればいいだろうと思う。よくそんな僕に付き合ってくれたなぁと思うのだが、僕が読めないことをいいことに、結構適当に読んでたからなあの人。大きくなってから懐かしくて図鑑を開いた時、シェンが読んでくれた内容が全然違うかったこともあったし。シェンって結構適当なんだよな。怒らないし優しいしお菓子くれるから好きだけど。
「シェンはお菓子くれるよ」
「何言ってんだ」
呆れたように見られる。あれ、何の話だったっけ、と首を傾げるとため息をつかれてしまった。
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