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第三話 悪魔さま街へ行く(3/4)
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あれから半月、私はノーと街にある教会という教会を順番に回り、十字架やマリア像を壊していった。一週間も経たないうちに、街では教会を荒らす盗賊の噂が広がり、深夜に外を出歩かないよう御布令が出たほどだ。
さらに、威信なのかメンツなのか、夜になると教会に警備員が配置されるまでになっていた。
「ノー、出番よ」
ノーが実体を現す。そして例の黒い邪気を展開させる。すると警備員はそれを避けるように向こうへ行ってしまった。聖職者ではない一般の人には人払いの効果があるようで、それに早い段階で気付いたおかげで、ここまで危なげなくきていた。
『マワリクドイ。アンナ見張リナド蹴散ラシテシマエバヨカロウ』
「るっさいってーの」
警備員が見ていない隙をついて教会の中へ入る。中に入ってしまえばこっちのものだ。
『待テ、何カイル』
嘘!? 思わずビクッとなる。いつかはノーの邪気が利かない場面もあると覚悟していたが、それでも人と戦うのはできるだけ避けたい。
どちらにしても、まずは相手を確認してからだ。
陰から静かに中を覗くと、そこには一人の少女がいた。予想外だったのと、あまりに近い距離だった為、思わず後ずさってしまった。
「誰っ!?」
こちらに振り向いた少女は、目にとめどない涙を溢れさせていた。一切拭った形跡もない、ただただ流れ続ける涙。
そして少女の足元には、血の気の引いた顔の……おそらくは息を引き取ったであろう少年が横たわっていた。
少女は私を見るなり駆け寄ってきた。
「助けて! お願いします!!」
「え、何?」
「貴女は神様の使いの方でしょう!?」
「なっ、違う!」
「違わないわ! だって後ろに神様がおられるじゃないですか!」
神様? なに言ってるの……あ、後ろって、ノーのこと!? この黒く怪しく光る奴が神様に見えるっていうの?
ふと、何かがダブった。この子は私だ。絶望に覆われ、藁にもすがろうとする、あの時の私と同じ……
ダメだ、教えてあげないと、神様なんていないって……
「ケホッ」
!?
突然の咳は、横たわっていた少年からだった。まだ息がある!?
「ああっ、大丈夫リューズ! 待ってて、今、神様がお見えになったのよ! だから頑張って!」
ドクン……
心臓の鼓動が強く打ちつけた。なに、この感じ。神様なんていない。いないのに、そうこの子に教えてあげなきゃいけないのに……
『ドウシタ エンティー? 心ガ乱レテイルヨウダナ。時間ハ少ナイ、サア早ク、アノ十字架ヲ破壊シテシマオウ』
「え、ええ」
「ケホッ! ゲホゲホ!」
「神様! 早く! リューズの発作が酷くなってる!」
何を言ってるのこの子は? 私達の会話が聞こえなかったの?
少年は顔を蒼白にしつつも目は力強く私を見ていた。口元が微かに動き、消え入るように小さな声で呟いている。
「ねぇ、ノー? 彼が何て言ってるか聞こえる?」
『アア、意味ハ解ランガ、聞コエルゾ』
「教えて」
この少年は私を見ている。私に話し掛けているんだ。
『「コノコハツレテイカナイデ」ト、言ッテイル。コレデ伝ワルカ?』
― この子は連れて行かないで ―
少年にはきっと、ノーが見た目通りの悪魔に見えてるんだ。おそらくは死期の近い自分を連れにきた死神とでも思ってるんだろう。
自分の命がまさに消えゆくその瞬間、この少年が心配しているのは、己ではなく……この少女だった。
「なんで……」
『ドウシタ エンティー?』
私の中にカインとの想い出が蘇る。カインが衰弱しきっていた頃、私がご飯とお水を持っていった時、いつもカインが言っていた言葉。
「エンティーはもう食べたの? 僕はお腹いっぱいだから、これも食べて」
あの時は、何を言ってるんだろうって思ってた。もっと食べなきゃダメないのに、早く元気になってほしいのにって。でも、あの時のカインは……私のことを心配していたんだ。
目頭が熱い。目から溢れ出る涙に呼応するように、頭の中にはカインが元気だった頃の楽しい想い出が溢れて止まらなかった。想い出の中にいるカインは、そこにいるカインは……間違いなく幸せに見えた。
「わああああああああっ!!」
『エンティー! 早ク壊セ! アノ少女ニ教エテヤルノダロウ?』
壊す? 何を?
教える? 誰が?
これが……神父様の言っていた“救い”なの? 違う、神様なんていない! そう否定したはずなのに……駄目だ、何かが壊れて……る。あ、あ、あああ! 頭が、頭が痛……いぃ!!
『……ティー、エンティー』
!?
ノーとは違う、別の声が聞こえた。
『僕は最後まで幸せだった。君にとって……僕と過ごした時間は幸せじゃなかったの?』
「ち、がぁう……!」
なんだ、コレ……頭が割れ、そうっ!
『エンティー、エンティー』
なっ! なんで……この声ぇ……え!
「カイン!!」
間違いない、カインの声だ!
『貴様! ドコカラ現レタ!?』
ノーが戸惑っている。女の子の方は突然の声の主を気にとめている様子はない。どうなってるの? でも、声だけで、その姿はどこにも見えない。
『エンティー、その子を救ってあげて、その子は君と同じだ』
「カイン! どこ? どこにいるの?」
『貴様、勝手ニ……ウォッ!』
すごい、ノーが気圧されてる。
『あの子に君と同じ想いをさせちゃいけない。救ってあげて』
「カイン! 何? どういうこと? 救うって、どうやって? あの少年はもう助からないのに!?」
『少年はもう幸福に満ちているよ。好きな子にあれだけ想われているんだから。だから、今度はあの女の子を救ってあげてほしい』
「解らない! 解らないよ! どうすればいいの!?」
『教えてあげて。少年の手をとって、いっぱい話しかけて、穏やかに看取ってあげて。君が僕にそうしてくれたように』
「でも、でも、それじゃあ救われない! だって、彼は戻ってこないじゃない!」
『エンティー……僕は幸せだったよ。君がずっといてくれたから。でも僕は君を幸せにしてあげることができなかった。それだけが心残りなんだ』
そんなこと……ない。
『グ……ガァッ、エンティー! ヤメロ、ヤメロッ!!』
ノーが苦しんでいる。
「そんなことないっ! 私も……私もカインと一緒に過ごせて幸せだった!」
『ガァアア!』
ノーが絶叫とともに沈黙した。
そうか、これが……神様の教えなんだ。“死”は平等に訪れる。でも悲しみだけじゃない。その想いは形を変えて受け継がれてゆく。
「……けて! 助けて!」
我に返ると、目の前で少女が叫び続けていた。まるで己の命すら投げ出さんとする懇願ぶりに、それが不可能なことだと知っている私は伝えなければいけない。
そんな彼女の手を取り落ち着かせた。
「座って……」
「う、うぇ、助けて、リューズを助けてよぅ……」
「ごめんね、私には何もできないの……だけど、貴女だけは彼にしてあげられることがあるわ」
「私……だけ?」
「そう、彼の顔を見てあげて、そして手をとって」
結局、私が今この子に言ってることは、あの時、神父様に教わったことと同じだ。
少女の手を持ち、彼の手に触れさせる。すると、教会の高い窓から光が射し込み、少年の顔を照らした。
「笑った……」
「そう、貴女がいることで、彼は幸せになれるの。先に旅立ってしまうけれど……それはとても悲しいけれど、彼はこんなにも豊かで幸せな顔をしている。貴女のおかげよ。だから貴女も微笑みかけてあげて」
「私……」
少女は必死に涙をこらえ、それでも精一杯の微笑みを少年に向けた。
もう大丈夫。
落ち着いたのを見計らい、静かにその場を後にした。
教会を出るとすぐに、沈黙しきったはずのノーが現れた。
『エンティー、貴様! 我トノ契リヲ忘レタカ!? 許サヌゾ!』
「勘違いしないでノー」
『ナニ?』
少し感傷に浸ったのは本当、でも……
「あのままあそこにいたら、勢い余って全てを破壊してしまいそうだったから表に出たのよ」
『ドウイウコトダ?』
「神様だか何だか知らないけど、カインになりすました奴を私は許さない。いるんでしょ、出てきなさいっ!」
ガサッ
暗い木々の間から物音がしたかと思うと、人影が近付いてきた。
「はははー、やるなぁエンティー。どこで分かった?」
なっ、どうして私の名前!?
現れたのは小柄な男で、歳は二十歳くらいだった。けど、こんなやつ見たことない。
「アンタは誰っ!?」
長い髪に装飾品の数々、そして胸には十字架の銀飾り。いや……あれは正十字?
一瞬この教会の神父かと思ったけど、その十字は有り得ない! そもそも神父というには、いや、それ以前に聖職者というには不真面目な恰好過ぎる。
「釣れないねぇ。同じ教派の仲間に対して、随分な挨拶じゃないか」
「同じ『教派』って何よ!?」
「たはーっ、んなことも知らねぇのかよ」
男は参った、と頭を押さえている。
「俺の名前は《ノルマン》。ま、俺もお前も《地球再生教》の一員なんだ、仲良くやろーぜ」
さらに、威信なのかメンツなのか、夜になると教会に警備員が配置されるまでになっていた。
「ノー、出番よ」
ノーが実体を現す。そして例の黒い邪気を展開させる。すると警備員はそれを避けるように向こうへ行ってしまった。聖職者ではない一般の人には人払いの効果があるようで、それに早い段階で気付いたおかげで、ここまで危なげなくきていた。
『マワリクドイ。アンナ見張リナド蹴散ラシテシマエバヨカロウ』
「るっさいってーの」
警備員が見ていない隙をついて教会の中へ入る。中に入ってしまえばこっちのものだ。
『待テ、何カイル』
嘘!? 思わずビクッとなる。いつかはノーの邪気が利かない場面もあると覚悟していたが、それでも人と戦うのはできるだけ避けたい。
どちらにしても、まずは相手を確認してからだ。
陰から静かに中を覗くと、そこには一人の少女がいた。予想外だったのと、あまりに近い距離だった為、思わず後ずさってしまった。
「誰っ!?」
こちらに振り向いた少女は、目にとめどない涙を溢れさせていた。一切拭った形跡もない、ただただ流れ続ける涙。
そして少女の足元には、血の気の引いた顔の……おそらくは息を引き取ったであろう少年が横たわっていた。
少女は私を見るなり駆け寄ってきた。
「助けて! お願いします!!」
「え、何?」
「貴女は神様の使いの方でしょう!?」
「なっ、違う!」
「違わないわ! だって後ろに神様がおられるじゃないですか!」
神様? なに言ってるの……あ、後ろって、ノーのこと!? この黒く怪しく光る奴が神様に見えるっていうの?
ふと、何かがダブった。この子は私だ。絶望に覆われ、藁にもすがろうとする、あの時の私と同じ……
ダメだ、教えてあげないと、神様なんていないって……
「ケホッ」
!?
突然の咳は、横たわっていた少年からだった。まだ息がある!?
「ああっ、大丈夫リューズ! 待ってて、今、神様がお見えになったのよ! だから頑張って!」
ドクン……
心臓の鼓動が強く打ちつけた。なに、この感じ。神様なんていない。いないのに、そうこの子に教えてあげなきゃいけないのに……
『ドウシタ エンティー? 心ガ乱レテイルヨウダナ。時間ハ少ナイ、サア早ク、アノ十字架ヲ破壊シテシマオウ』
「え、ええ」
「ケホッ! ゲホゲホ!」
「神様! 早く! リューズの発作が酷くなってる!」
何を言ってるのこの子は? 私達の会話が聞こえなかったの?
少年は顔を蒼白にしつつも目は力強く私を見ていた。口元が微かに動き、消え入るように小さな声で呟いている。
「ねぇ、ノー? 彼が何て言ってるか聞こえる?」
『アア、意味ハ解ランガ、聞コエルゾ』
「教えて」
この少年は私を見ている。私に話し掛けているんだ。
『「コノコハツレテイカナイデ」ト、言ッテイル。コレデ伝ワルカ?』
― この子は連れて行かないで ―
少年にはきっと、ノーが見た目通りの悪魔に見えてるんだ。おそらくは死期の近い自分を連れにきた死神とでも思ってるんだろう。
自分の命がまさに消えゆくその瞬間、この少年が心配しているのは、己ではなく……この少女だった。
「なんで……」
『ドウシタ エンティー?』
私の中にカインとの想い出が蘇る。カインが衰弱しきっていた頃、私がご飯とお水を持っていった時、いつもカインが言っていた言葉。
「エンティーはもう食べたの? 僕はお腹いっぱいだから、これも食べて」
あの時は、何を言ってるんだろうって思ってた。もっと食べなきゃダメないのに、早く元気になってほしいのにって。でも、あの時のカインは……私のことを心配していたんだ。
目頭が熱い。目から溢れ出る涙に呼応するように、頭の中にはカインが元気だった頃の楽しい想い出が溢れて止まらなかった。想い出の中にいるカインは、そこにいるカインは……間違いなく幸せに見えた。
「わああああああああっ!!」
『エンティー! 早ク壊セ! アノ少女ニ教エテヤルノダロウ?』
壊す? 何を?
教える? 誰が?
これが……神父様の言っていた“救い”なの? 違う、神様なんていない! そう否定したはずなのに……駄目だ、何かが壊れて……る。あ、あ、あああ! 頭が、頭が痛……いぃ!!
『……ティー、エンティー』
!?
ノーとは違う、別の声が聞こえた。
『僕は最後まで幸せだった。君にとって……僕と過ごした時間は幸せじゃなかったの?』
「ち、がぁう……!」
なんだ、コレ……頭が割れ、そうっ!
『エンティー、エンティー』
なっ! なんで……この声ぇ……え!
「カイン!!」
間違いない、カインの声だ!
『貴様! ドコカラ現レタ!?』
ノーが戸惑っている。女の子の方は突然の声の主を気にとめている様子はない。どうなってるの? でも、声だけで、その姿はどこにも見えない。
『エンティー、その子を救ってあげて、その子は君と同じだ』
「カイン! どこ? どこにいるの?」
『貴様、勝手ニ……ウォッ!』
すごい、ノーが気圧されてる。
『あの子に君と同じ想いをさせちゃいけない。救ってあげて』
「カイン! 何? どういうこと? 救うって、どうやって? あの少年はもう助からないのに!?」
『少年はもう幸福に満ちているよ。好きな子にあれだけ想われているんだから。だから、今度はあの女の子を救ってあげてほしい』
「解らない! 解らないよ! どうすればいいの!?」
『教えてあげて。少年の手をとって、いっぱい話しかけて、穏やかに看取ってあげて。君が僕にそうしてくれたように』
「でも、でも、それじゃあ救われない! だって、彼は戻ってこないじゃない!」
『エンティー……僕は幸せだったよ。君がずっといてくれたから。でも僕は君を幸せにしてあげることができなかった。それだけが心残りなんだ』
そんなこと……ない。
『グ……ガァッ、エンティー! ヤメロ、ヤメロッ!!』
ノーが苦しんでいる。
「そんなことないっ! 私も……私もカインと一緒に過ごせて幸せだった!」
『ガァアア!』
ノーが絶叫とともに沈黙した。
そうか、これが……神様の教えなんだ。“死”は平等に訪れる。でも悲しみだけじゃない。その想いは形を変えて受け継がれてゆく。
「……けて! 助けて!」
我に返ると、目の前で少女が叫び続けていた。まるで己の命すら投げ出さんとする懇願ぶりに、それが不可能なことだと知っている私は伝えなければいけない。
そんな彼女の手を取り落ち着かせた。
「座って……」
「う、うぇ、助けて、リューズを助けてよぅ……」
「ごめんね、私には何もできないの……だけど、貴女だけは彼にしてあげられることがあるわ」
「私……だけ?」
「そう、彼の顔を見てあげて、そして手をとって」
結局、私が今この子に言ってることは、あの時、神父様に教わったことと同じだ。
少女の手を持ち、彼の手に触れさせる。すると、教会の高い窓から光が射し込み、少年の顔を照らした。
「笑った……」
「そう、貴女がいることで、彼は幸せになれるの。先に旅立ってしまうけれど……それはとても悲しいけれど、彼はこんなにも豊かで幸せな顔をしている。貴女のおかげよ。だから貴女も微笑みかけてあげて」
「私……」
少女は必死に涙をこらえ、それでも精一杯の微笑みを少年に向けた。
もう大丈夫。
落ち着いたのを見計らい、静かにその場を後にした。
教会を出るとすぐに、沈黙しきったはずのノーが現れた。
『エンティー、貴様! 我トノ契リヲ忘レタカ!? 許サヌゾ!』
「勘違いしないでノー」
『ナニ?』
少し感傷に浸ったのは本当、でも……
「あのままあそこにいたら、勢い余って全てを破壊してしまいそうだったから表に出たのよ」
『ドウイウコトダ?』
「神様だか何だか知らないけど、カインになりすました奴を私は許さない。いるんでしょ、出てきなさいっ!」
ガサッ
暗い木々の間から物音がしたかと思うと、人影が近付いてきた。
「はははー、やるなぁエンティー。どこで分かった?」
なっ、どうして私の名前!?
現れたのは小柄な男で、歳は二十歳くらいだった。けど、こんなやつ見たことない。
「アンタは誰っ!?」
長い髪に装飾品の数々、そして胸には十字架の銀飾り。いや……あれは正十字?
一瞬この教会の神父かと思ったけど、その十字は有り得ない! そもそも神父というには、いや、それ以前に聖職者というには不真面目な恰好過ぎる。
「釣れないねぇ。同じ教派の仲間に対して、随分な挨拶じゃないか」
「同じ『教派』って何よ!?」
「たはーっ、んなことも知らねぇのかよ」
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