頬杖をつく女 2017.5.23 〜

第8章 クローディアの秘密

日本のクローディア⑨

全くの霊感的なものであるが、
モナ・リザ首を見ていると、ヨハネの魂を感じる。


ダ・ヴィンチは、ヨハネの魂を弔いたかったのだろうか？

自分の頭部と、母カテリーナの身体を繋げる首は
ヨハネの魂……


遠い昔、王に反き、意見した(洗礼者)ヨハネ、
王の怒りをかったことが原因で、首を刎ねられた。


絵からヨハネの魂を感じるということは、ダ・ヴィンチの過去世は、ヨハネに関係するということなのか？

ダ・ヴィンチは、威風堂々した、その天才的なイメージから、内面の繊細さを、感じさせられることは少ない。


しかし、実のところダ・ヴィンチは、
いつも、幼い頃からの寂しさを隠すように生きていた。


母の面影を抱えながら、生きて
母の面影を背負いながら、絵を描いていた。


リザ婦人に出会った時も、母を思い出し、途中から
目の前の彼女を描くことが出来なくなったのだ。

モナ・リザにおける考察…

確かに、ダ・ヴィンチは、
幼い頃抱えていた寂しさを埋めようとした。

もっと深い意味が、存在する。

偉大な聖者ヨハネの一生を哀れみながら 
ヨハネの首を弔うことをイメージしながら

『来世の母』を描き上げたのだ。




『モナ・リザ』の絵は、別に描いた絵『リッタの聖母』の首から下を合わせると、レオナルドにとってのマリア様となる。 


ダ・ヴィンチは、自分の魂と母親の魂を共存させた 
聖母を描きたかったのだ。 


そして、来世に向け、切なる願いを込めた。 

例え貧しくとも、愛を沢山感じられるような…
そんな家庭で生を受けたいと、来世に向けて、
望みを託していた。

彼は、神に祈った。

温厚なる父親がいて 心優しい母親がいて… 
愛が、いっぱい溢れた家庭にダ・ヴィンチは憧れていた。 

そうすることが出来たなら
天才であることを捨てても良いと思った。


ダ・ヴィンチを描いた絵には、前世・現世・来世へと 
繋がっていく物語を読み解くことが出来る。


遥かなる望みを胸に………