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第1章 1519年に亡くなった人達

3.イザベラ・デステについて

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イザベラ・デステは、フェラーラ公である父、エルコレ1世と
ナポリ王女であったエレオノーラとの間に生まれました。

1人の妹と4人の弟がいましたが、
幼い頃から聡明であったイザベラ・デステは、兄弟のなかで、
両親の1番のお気に入りでした。


6歳の頃から、マントヴァ候への嫁ぎ先が決まっていて、
マントヴァ侯の跡継ぎであったゴンザーガ家の
フランチェスコ2世の元に、お嫁入りしたのは16歳の時、
夫であるフランチェスコは、24歳です。


婚約期間中のイザベラ・デステは、フランチェスコから贈られたお手紙、詩歌、ソネットなどを大事に保管していたらしいです。

結婚するまでの期間は、将来のマントヴァ侯妃になるための準備期間…
その間に、イザベラ・デステは、歴史や語学、古典文学など様々な学問を学びながら、フランチェスコに相応しい女性になるよう努めておりました。


結婚してからのイザベラと言いますと、持ち前の聡明な頭脳で、お家の為に、色々な働きをし、夫顔負けの政治手腕を発揮したそうです。

イザベラが、あまりにも優秀だったので、時に夫から妬まれるほどでした。


彼女は、ルネサンス真っ只中、当時のローマ法王、詩人、政治家から〝世界一の女性″と称えられました。
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