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【序文】死の真相を追う
しおりを挟む1516年、レオナルド・ダ・ヴィンチは、信頼していたパトロンを失いました。
レオナルドは、メルツィとサライを引き連れて、フランスに立ちます。
フランソワ1世の庇護を受け、
年金のようなものを貰いながら、レオナルドは、幾何学と建築の研究に明け暮れました。
1517年には、皇太后のための居城の設計をしたり、
1518年には、ロレンツォ2世とマドレーヌの結婚に際しては、アンボワーズで行われる祝典を計画したり、レオナルドならではの感性や才能、知識を活かしながら、活動していました。
1519年4月23日、レオナルドは遺言を作成します。
そして、9日後の5月2日、レオナルドは、亡くなりました。
信頼するパトロンを失い、
フランスに渡って、3年後の死…。
勿論、レオナルドは、才能を開花させ、人生を謳歌したのでしょうが、最後の亡くなり方が、実に不可解です。
1519年は、マクシミリアン1世が亡くなり、
神聖ローマ皇帝選挙が行われた年ですが、何故か、その年に多くの権力者達が亡くなりました。
権力者が、ばたばたと倒れた、その渦中に、時を同じくして亡くなった、レオナルド・ダ・ヴィンチ…
亡くなった人達の、
死の真相を追います。
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