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第22章 歴史は、真実を語らず、美談にすり替えられる。
“都合の悪いことは、削除される”それだけではない。虚偽の歴史が上塗りされる。
しおりを挟む別件で、絵画の加筆修正について、憤りを覚えていました。
「勝者が作り上げた歴史は、過度に加筆修正された絵画みたいだ。」
ふと、そう思いました。
都合の悪い話を、別の話にすり替える…
要は、絵画の加筆修正みたいに、別の史実を、上書き(上塗り)されることが、結構多いかもしれません。
極端な話、その為に存在していたのが、歴史家(美術史家も含む)だったのではないかと、疑ったりします。
美術の分野は、兎角、権力争いに強く関わってきます。
何故なら
【写真なき時代、肖像画は、権力の象徴です。】
わざわざ、あの人物は、こういう死に方をした、ああゆう死に方をしたと書いてある、歴史書は、疑って良いと思います。
細か過ぎる記述は、眉唾ものです。
例えば、ラファエロの亡くなり方は、ヴァザーリが、まるで側にいて、死にゆく様を観察しているかのような記述をしています。
人が亡くなる時は、大抵の場合、伝え聞いて知るぐらいで、そんな細かなことは、知り得ません。
それは、絵画に対して、過度な加筆修正をするみたいだと感じました。
まるで、本当にある出来事を隠す為の
上塗りのように、
“虚偽の歴史”を作り上げているみたいだと感じました。
死人に口なしですし、権力者には誰も逆らえません。
必然的に、私たちは、勝者が作り上げた、虚偽の歴史のみを学ぶことになります。
“都合の悪いことは、削除される”それだけではないのです。
真犯人は誰か?を追求されないように、怪しまれないように、
虚偽の歴史が上塗り(上書き)されます。
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