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第6章 政略結婚と死の連鎖について

1.結婚は、領土目的

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 アンヌ・ド・ブルターニュという名の、女性がいます。


彼女の一番目の夫は、マクシミリアン1世(代理人誓約)


彼女の二番目の夫は、シャルル8世


彼女の三番目の夫は、ルイ12世です。



錚々たるメンバーですね!



彼女達の夫は、皆、領土目的  “ブルタニュー領 ”
で、彼女と結婚しました。



1488年9月9日 フランソワ・ド・ブルターニュ
(1435年~:在位1458年~)が死亡し、
娘アンヌ・ド・ブルターニュ(1477年~1514年)は、ブルターニュ公領を相続していたからです。




 ルイ12世にいたっては、妻ジャンヌ・ド・ヴァロワとの婚姻を解消して故シャルル8世の妃アンヌ・ド・ブルターニュと再婚し、ブルターニュに対する権利を確保しました。



今を生きる私達の価値観で、

「そうまでして、領土獲得をしたいの?」

って思いませんか?



地位や名誉欲、領土獲得欲…


欲のかたまりのような権力者達は、女性と結婚するのではなく、家柄やその女性が持つ権限と結婚していたのですね。









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