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第11章 様々な疑問点

5. 何故、事件にならないのか? 何故、歴史に残らないのか?

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その時代3大権力者が存在していました。


「民衆の父」と言われた

    ルイ12世


「カトリック王」と言われた

   フェルナンド・タラゴーナ


「中世最後の騎士」と言われた

    マキシミリアン1世



1515年には、ルイ12世が亡くなり、1516年には、フェルナンド・タラゴーナと、
相次ぎ2人の権力者が亡くなりました。


残るは、マキシミリアン1世ばかりなり。


権力者最後の砦であった、
マキシミリアン1世も亡くなり、
その“地位”や“領国”や、“権限”を巡って、ルイ12世の跡継ぎであるフランソワ1世と、フェルナンド・タラゴーナの跡継ぎであるカルロスが、一騎打ちしたのでした。



こんなこと言ったら失礼ですが、面白い対立構造ですよね。


三本あった巨大な権力な柱が、二本なくなり新たな柱が出来ました。

最後の一本の柱もなくなったので、そのポジションを巡って、
新たな柱たち(権力者の後継者たち)が、それを奪いあっているのですから。



マクシミリアン1世が亡くなったのは、1519年…


その時行われた神聖ローマ帝国選…


選挙前の不可解な死の連鎖…



何か陰謀や事件があり、それらの人物は、その事件に巻き込まれたのでは?と推測するのは、当たり前の自然な発想です。


しかし、全員が病死…


だから、事件性を問えない。




仮に事件があったとしても、
それは闇に葬られ歴史には残らなかったのでしょうね。



何故、事件にはならないのか?

何故、歴史に残らないのか?


やはり追求せずにはいられません。
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