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裸の王様
しおりを挟む深い意味はないけど、ふと思った。
誰でも、裸の王様になりうると。
王様は、自分が最高の服を着ていると信じて疑わないので、裸であるという
と真実を突きつけられても、自分が裸であることを自覚出来ないでいる。
最も、私は、王様のような立場を経験した事がないので、王様になりようがない。
傍観者として、じっと、ことのなりゆきを見ている。
誰かが、「王様は裸ですよ」と伝えなければならない。
物語は、いつもの展開と、ちょっと違う。
困ったことに、私がイメージする、その場面では、王様自身は裸であるのに、最高の洋服を身に付けていると信じ込んでいる上、
家来や御付きの何十人かは、王様が、立派な服を身に付けているように見えるという魔法を掛けられている状態である。
いつまでも傍観者ではいられない私が、王様に向かって
叫びはじめる。
「王様は、裸だよ!王様は裸だよ!」
クスッと笑う人は、数人で、王様を取り囲んでいる大勢の人だかりは
私に向かって矢を射ろうとした。
「お前のほうが間違っている!」と、、、
私は、間違ってはいない。
王様は、本当に裸なのだから。
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