上 下
155 / 316
レオナルド工房

昔と今の違い

しおりを挟む
レオナルド派の絵(レオナルデスキ絵画)について…



昔の研究者は、

レオナルドが何らかで、その絵に関わっていると証明されていたとしても、弟子の要素を発見したら、その絵を、断固としてダ・ヴィンチの真作とは認めなかった。




今の研究者は、


例えその絵の大半が、弟子の要素で埋め尽くされていても、
(科学的根拠を理由とし)
レオナルドが、ちょっとでも関わっていると判明したら、たちまちその作品を、ダ・ヴィンチの真作として認めてしまう。














酷評されていた音楽家の肖像は、数世紀を経て、ミラノ時代の傑作となる。




昔は、厳しい。



今は、甘々。





儲けにならない絵画は、
例え真作でも、見放される。








しおりを挟む

処理中です...