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ラロックの聖母

ラロックの聖母は、レオナルド絵画のパーツパーツを盗み取りしたような作品

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ラロックの聖母は、様々な科学分析が行われ、専門家により、レオナルド派の作品であると、満場一致の見解が示された。

それにしても、どうも落ち着かない。

違和感が、ずっと残る。


ラロックの聖母が、
レオナルドの作品のパーツ、パーツを盗み取りしたかのような絵だからだ。


先ず、乳を含む幼子は、身体の傾け方といい。顔といい、髪の毛の生え方といい、リッタの聖母に描かれている、イエスそのものだ。



マリア自身は、これまた、身体の傾け方といい、真ん中で分けたヘアースタイルといい、表情といい、岩窟の聖母に描かれている聖母そっくりである。



右側にいる幼子は、どこかで見た雰囲気だと思ったら、聖アンナと聖母子に出でくるイエスを、反対向きにしたスタイルだった。


やはり、髪型も表情も、聖アンナと聖母子のその部分と、非常によく似ている。



ロンドン・ナショナルギャラリーに関係した絵が2点も含まれるということも、吟味しておきたい内容である。






















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